USB 3.xのバージョン比較 - 速度・機能・用途のまとめ
USB 3.xシリーズは、データ転送速度や機能に違いがあり、利用シーンに応じて選択することが重要です。この記事では、USB 3.xの各バージョンについて、転送速度や充電、映像出力のサポート状況をわかりやすく整理しました。
USB 3.xの規格と転送速度
USB規格は主にデータ転送速度に関するものです。
バージョン | 最大転送速度 | コネクタ |
---|---|---|
USB 3.0 / 3.1 Gen 1 / 3.2 Gen 1 | 5 Gbps | USB-A, USB-C |
USB 3.1 Gen 2 / 3.2 Gen 2 | 10 Gbps | USB-A, USB-C |
USB 3.2 Gen 2x2 | 20 Gbps | USB-Cのみ |
充電機能(Power Delivery)
USB Power Delivery(PD)は、デバイスとケーブルが対応している場合、最大100Wまでの電力供給が可能です。ただし、すべてのUSBケーブルがPD対応ではないため、ケーブルとデバイスの両方を確認する必要があります。
ケーブル内には**E-Marker(電子マーカー)**というチップが組み込まれていることがあり、このチップにはケーブルの最大電力、転送速度、その他の仕様が記録されており、充電器やデバイスはこの情報を読み取り、どの程度の電力を流すかを判断します。
映像出力機能
映像出力は転送速度に関係なく、DisplayPort Alt ModeやHDMI Alt Modeの対応が必要です。以下のような条件で映像出力が可能です。
バージョン | 映像出力のサポート |
---|---|
USB 3.1 Gen 1(USB 3.0) | 標準では対応なし(USB-C使用時に可能な場合あり) |
USB 3.1 Gen 2 | DisplayPort Alt Mode対応 |
USB 3.2 Gen 2x2 | DisplayPort Alt Mode対応 |
後方互換性
USB 3.xのすべてのバージョンはUSB 2.0以前の機器とも互換性があり、古いデバイスでも利用可能です。
まとめ
USB 3.xの各バージョンはデータ転送速度に違いがあり、映像出力や充電機能はケーブルや機器の対応によります。
以下は、Qiita向けにUSB 3.xの記事の末尾に追加したい内容です。
(補足)ケーブル管理のための略語表記
ケーブルの種類や機能をコンパクトに表記するため、私が使用している以下の略語を追記します。
- 種類: U2(USB 2.0)、U3(USB 3.x)、T3(Thunderbolt 3)、T4(Thunderbolt 4)
- 長さ: 1m、2m、3m
- 転送速度: 480M、5G、10G、40G
- 充電機能: 5W、60W、100W、N(非対応)
- 映像対応: 4K、8K、N(非対応)
- 映像規格: DP、HDMI、N(非対応)
- コネクタ形状: C-A、C-C
例: 「T4 1m 40G 100W 4K DP C-C」