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RaspberryPi+aitendoの液晶ディスプレイでSugarを動かす

Last updated at Posted at 2014-01-03

2015-11-15 追記: Raspberry Pi 7" Touch Screen LCD を買え、以上。

↓↓↓↓以下追憶↓↓↓↓

image

LeafPi Projectのタスクのひとつ。

まえがき

Sugarとは

正式名称は Sugar Learning Platform 。
OLPC XO のOSとして開発されている。

Sugarの登場はiPhoneより古い。2006年には最初のリリースが行われていた

SugarのGUIのデザインは非常に平面的だ。WindowsPhoneの登場以降、平面的なUIが流行しているが、Sugarは登場以来ずっとこのようなUIだった。
良いUIを設計する際に留意すべき点をまとめたニールセンの10原則というものがあるが、そこではこう述べられている。
「最小限で美しいデザインを施す」
平面的なGUIというのは、GUIをデザインする際にこの原則に忠実に従った結果に過ぎない。影やグラデーションをつけるのはコストなので、明確な理由がない限りはそのようなものは付けない。(流行っているから、などは明確な理由とは呼べない)
OLPCのチームは、文化も生活水準も全く異なる遠くの国のこどもたちのために、先進国で普及しているなにかの真似ではなく、限られたリソースで動くGUIを完全にゼロからデザインした結果が、この平面的なGUIだったのだろう。

なぜSugarなのか

Sugarは情報を消費する際の使い勝手に重点をおいた(ある意味割り切ったことによって成り立っている)携帯電話やタブレットのOSとは異なり、小さな画面と低速なCPUしか持ち合わせていないコンピュータをワークステーションのように使えることを目標としている。

LeafPi Projectの目標は、outbound laptopのような、古典的なポインティングデバイスとキーボードで操作する、ミニマルでまあまあ使えるポータブルコンピュータをデザインすることなので、タッチ操作を前提としたAndroidでも、最近の大画面を想定したKDEやGnomeでもなく、Sugarが適していると考えた。

今回はRaspberryPiで動かすので、Pidora上にインストールしてみる。

液晶ディスプレイについて

aitendoから発売されていた、東芝製の7インチ液晶+HDMI基板のセット。
1024x600のレゾリューションで、HDMIで入力できる。
基板のほうはもうディスコンになってしまったけど、液晶モジュールはまだ売っている。

液晶パネル(Toshiba,7.0")[LTM07C382J]

HDMI基板のほうは商品ページすら残っていないようである。

手順

事前準備はMacBook Proで行った。

SDにPidoraを書き込む

http://pidora.ca/ からPidoraをダウンロード。
展開して、ddでSDに書き込む。

sudo dd if=./pidora-18-r2c.img of=/dev/disk1 bs=1024k

ディスプレイのレゾリューションを設定

SDのルートディレクトリにある config.txt を編集する。
設定値はRaspberry Pi用 7inch液晶モニタの作成の最後に書いてある値そのままでいけた。

config.txt
# 既になんらかの設定がされている場合はコメントアウトする
hdmi_cvt=1024 600 60 3 0 0 0
hdmi_group=2
hdmi_mode=87
hdmi_ignore_edid=0xa5000080

ここまでがMac上での作業で、以降はPidora上での作業になる。

Pidoraの初期設定

SDをRPiにいれて起動すると、初期セットアップがはじまる。
てきとうに進める。
初期セットアップが終わると、 config.txt の内容が上書きされてしまうようなので、シャットダウン後にもういちど config.txt を編集する。
Pidoraを起動させた状態で編集する場合は、

/boot/config.txt

をvimなどで開く。

パッケージのアップデート

RaspbianのaptとPidoraのyumだとyumのほうがはるかに遅いが気長に待つ。

sudo yum clean all
sudo yum check-update
sudo yum update

Sugarのインストール

sudo yum install sugar.noarch  # Sugar本体
sudo yum install sugar-terminal.noarch  # Sugar用のターミナルエミュレータ, とりあえずこれさえあればSugar環境で作業できる
sudo yum install sugar-cp-all.noarch  # Sugarのコントロールパネル
sudo yum install sugar-browse.noarch  # ブラウザ. いれてみたけど起動中にクラッシュするので使えない

インストール後、いったんログアウトして、gdmからSugarを選択してログインすればSugar環境で起動する。
この状態だとまだあまりなにもできないけど、2006年にデザインされたとは思えない洗練されたGUIや、OSに組み込まれたSNS(のようなもの)"Neighborhood"機能で遊べる。
Terminalもふつうに使いやすい、Browseが動かないのが痛い。

マウスポインタを変更する

Sugarをインストールしただけの状態では、マウスポインタがFedoraのデフォルトのテーマになっていて、Sugarのでかくてかわいい感じのマウスポインタにならない。

/usr/share/icons/default/index.theme を以下のように編集する。

/usr/share/icons/default/index.theme
[Icon Theme]
Inherits=sugar

Xを再起動すると、Sugarのマウスポインタになる。

Browseがクラッシュする問題

調査中...

日本語化

comming soon…

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