こんにちは!
東京圏のとある微生物検査室で、毎日食品安全を担保するため仕事を頑張っています。
皆さん、職場で棚卸を行っていますか?僕は微生物検査室で仕事をしていますが、毎月月末に棚卸を実施します。そして実験室なので、使い頻度低い試薬とかもあって、棚卸は大変です。
これ以上続けたら、絶対老眼になる
ある日、一緒に棚卸を実施する先輩から冗談の話が来ました。
「また月末だね。これ以上棚卸をやると、絶対老眼になる!」
「はい!私ももうやりたくないです」と返事したんですが、やらないことはありません…
自分たちの目のために、なにか改善しましょう!
まずなぜそんなに棚卸は嫌ですか?少し情報整理します。
- 試薬はとあるシステムに登録していますが、そのシステムで直接棚卸することは不可能です。
- そこから在庫データを一回取り出して、取り出したデータは色々要らない情報も存在しますから、一回整理が必要です。
- 整理したデータを印刷して、印刷した紙を使って、棚卸しますが、品物の数と必要な情報が多くて、書式もあるため、紙上の密度も結構高いです。
- 当然、目のためだけではなく、紙からものを探して、記録するだけでも時間を凄く使います。
目のために、時間のために、今回は棚卸用アプリを作ってみました!
※今回使用するデータは会社情報に入ってるため、全部ある程度改修しました。
完成物
ツール
手順
0.5 小学生でもアプリを作成できる?
「アプリ開発ができるの?」うむ、エンジニアではない人に聞いたら、即「できるわけないだろう」で答えるのは90%、残り10%は「アプリはなに?」と返事しますよね(笑)。
でも実は、今小学生でも、コードを一切書かずにアプリを作成できます。ノーコードアプリツールを使用したら、簡単にできます。ではIT知識が小学生レベルの私でもできるはずですね!
今回はGlide Appsというツールを使って、挑戦します。Glide Appsの公式サイトは英語のみですので、以下の紹介ページも添付しますー
1 どうしたら、棚卸が楽になる?
もう一回棚卸の手順を考えたら、楽な棚卸は以下の条件が必要です。
- デバイスが小さくて操作は簡単
- 簡単に場所と品物を特定できる
- 品物の数は一瞬で分かる
- 合わないものの数は簡単に入力
- システムに修正が必要なものを簡単にピックアップ
はい、簡単に物を探し出すことは重要なポイントですね。ですので、アプリの画面を保管場所ごとに分けて、各場所のページに物がすぐに見つかるようなデザインにします。また、数をはっきり分かるように作りましょう。
2 アプリの元となるGoogle Sheet
Google Sheetのデザインは以上の図の用です。シンプルに品名と保管場所、図面上の数と実際の数にします。
実際の数は最初、図面の数と同じに設定しています。数が合わない時に、棚卸数を修正して、差が発生します。差の列は計算式と書式で作ってます。棚卸数と現在数が同じではない場合、差のセルは赤くなります。
3 アプリ開発大冒険が始まり
早速このGoogle Sheetを元にして、アプリを作りました。
ええええ?いきなりもかなりアプリの感じになったんですね!すごいすごい!
ですが、このようはさすがに見にくい部分もあります。
Cardはこんな感じですね、棚卸は…Listにしてみましょう!
一気に見やすくなりました!ここからいろいろ細かく設定をします。
3 棚卸ためのカスタム設定いろいろ
見た目は使えますけど、少しスクロールしたら…
うん…この中から試薬を探すのはさすが無理です。
では予定通り、保管場所ごとのページを作ります!
同じ保管場所のものを表示する方法は…フィルターをかけるだけです。
ホントにシンプルで、エクセルを操作する感じですね(笑)。
01 前室あああだけのページになりました!
これを…すべての保管場所分を作ります!
幸い保管場所は変わらないから、今回作成したら、今後は在庫データを入力するだけで、簡単に使えます。
次に、上のページではもう場所が分かるため、一つ一つ場所を示すことは不要ですが、逆に試薬の数を表現したいです。
うわ、数が出ましたね、これで実際の数と合わない時、一瞬で分かるようにできました!
次に、数が合わない場合の入力ページも以下の要素で修正しました。
数が合わない試薬を押したら、修正フォームに進んで、簡単に修正できます!
これで、完成になります!
作成は30日、棚卸は31日
ギリギリで30日でアプリを完成して、ホントはもう少し見た目や機能とかバックアップしたいですが、31日、月末の日が来ました。即実戦?!
棚卸は基本二人ペアで実施しますから、朝出勤の時、こっそり棚卸担当先輩の座席に移動して、ドキドキにアプリの使い方を説明しました。 「これがホントにほしい!」 で褒められで、嬉しいです!
10時半、二人で棚卸スタートして…わずか30分で終わりました?!普段は 絶対1時間以上 かかるのに?!アプリ、便利!
事後で考えたら、今回早くなるのは、見やすさはもちろん、 片手 でスマホを操作して、片手 でものを探すのは、効率大アップの大きい理由の一つです。なるほど、これはDXの醍醐味ですね。
ですが、先輩からも意見をもらいました。
- せっかくなので、図がほしい
- ものが確認したのチェック欄がほしい
- 数を入力するキーボードは数字だけのキーボードにしたい
了解!来月の月末、Ver2.0を出しましょう!
便利なツールはみんなに広がる
うちのグループの棚卸が終わった時、隣の実験室も棚卸を実施してます。
隣の実験室ですが、実はずーと世話をいただいた先輩もいます。この先輩が紙を持って、苦しく棚卸している姿を見て、話をかけました。
「こんなものできましたよ」で紹介したら、やっぱりぜひ使いたいの言葉をもらいました。
便利なツールは、誰でも使いたいです。
でもせっかくなので、アプリを作るだけではなく、この記事を書いて、先輩に見せて、皆が作れるようになったら、一番幸せと思います。
先輩はこの記事を見る時、どう思いますかね(笑)。
以上、今回の老眼防止棚卸アプリです!