はじめに
日常的にPCを触る人なら誰しも一度は考えるのではないでしょうか.「寝ながらPCしたい!」と.実際に1年間やってみて感じたメリットとデメリットを挙げ,寝ながらPCするのがどんなに素晴らしいことか知っていただきましょう.
経緯
すべての元凶は分離型キーボードを買ったことです.中古で譲り受けたディスプレイと木材が家にあったのでトラックボールを買ってきて,夢だった寝ながらパソコンできる環境を組み立ててしまいました.高さの足りないところは使わなくなった参考書が役に立ちました.受験のときよりも参考書を有効活用できてる気がします.
・・・しかし
朝起きたら頭をぶつけてしまい,ディスプレイが落ちてきました.めちゃくちゃ痛かったです..
そんなことではめげません.夢を追えば必ず壁(画面)にぶち当たるものです.
ディスプレイを新しくして長い木材を買ってきました.試行錯誤して完成したのがこちらです↓.
今度は簡単に崩れないようにするためにスズランテープで補強しました.
作業環境のポイントは以下のとおりです.
- ディスプレイは目から60cmの高さ.
- キーボードは分離式で,左右別々にベッドの上.
- トラックボールは右キーボードの内側.
- 寝る用の枕だと高すぎたため,枕は2枚重ねたタオル.
- スピーカーは左右斜め上と足元.
- 写真の左側にある黄色いストローで飲み物を飲める.
- 予算は5万円程度(ディスプレイ,キーボード込)
今の環境で満足しているのでモニターアームは買うつもりはありません.ちなみにモニターアームは1万円くらいしますが,木材なら300円です.
トラックボールがキーボードの内側にあるのは気の迷いによるものです.
必要なもの
- ディスプレイ 274E5 21775円
- 左右分離型キーボード MD600 19256円
- Micro USB2.0延長ケーブル 840円
- キッチンラック 200円×4
- 木材 300円くらい
- ストロー 300円くらい
- マウスパッド(キーボードを置くため) 500円
- 机
- 棚
- ベッド
メリット
- 寝ながらPCができるから楽
- 布団から出なくてもPCができる
- 朝でもPC作業をやる気になる
- スマホをいじるくらいならPCやろうという気持ちになる
- 冬は暖房を付けなくても温かいので環境に良い
- 寝落ちしても熟睡できる
- タッチタイピングができるようになる
- ディスプレイが遠いので起きるときに邪魔にならない
- いくら熱中しても目と画面との距離が保たれるので健康的
- コード調べてギター弾き語りするときに自然に腹式呼吸ができる
- 震度4までなら平気
- ローアングルの臨場感
デメリット
- 後頭部が痛くなる
- 家が大好きになる
- ベッドが恋人になる
- 人間じゃなくなった気分になる
- 寝る時にキーボードが邪魔
- 紙媒体との相性が悪い
- 地震がくると怖い
- ディスプレイの位置が低いと起きたときに頭をぶつけて落ちてきて痛い
- お菓子を食べるときに喉に詰まる
- 作曲しにくい
- コード調べてギター弾くときの体勢がきつい
- アニメみてて泣いたら涙が耳に入って耳が痒い
- 鼻をかむと耳に鼻水が入る
- くしゃみをすると唾液が降ってくる
- 重力で髪の毛がオールバックになる
- 運動不足
- 夏はクーラーをつけないと背中が暑い
- 部屋に人を呼べない
- 仰向け以外の体勢ではPCできない
- キーボードが見えないので日本語配列だと
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あたりで入力ミスする - ずっとキーボードに手を乗せてると動かしたくなる
- キーボードに手を移動させるのに掛け布団が邪魔
- 寝る枕とPCするときの枕を変えるのがめんどくさい
- 手が少し寒い
- 頭が固定されるので画面の上の方は少し見にくい
- 部屋にホコリが溜まりやすい
- トラックボールにホコリが溜まって動きにくくなるので定期的に掃除しないといけない
- トイレすらも億劫になる
- 左右分離型のキーボードの値段が高い
- せっかくライトアップしたPCが見えない
- ベッドの周りが配線でいっぱいになる
解決したデメリット
- Ctrlキーや矢印キーが押しにくい → キー配置を変更して解決
- 掛け布団が邪魔でタイピングしにくい → 天板をつけることで改善
- 掛け布団が重くてかかとが痛くなる → 足置きを用意することで改善
- 飲み物が飲めない → チューブを買ってきてストローにすることで解決
- 部屋の電気がまぶしい → 天井を照らす間接照明で改善
- PCとキーボードが遠いので「F2+電源ボタン」のBIOS画面が開けない →
sudo systemctl reboot --firmware-setup
で解決
おわりに
仰向けでPCをするのが快適であることを理解してもらえたでしょう.特にディスプレイが邪魔にならないのはやってみるまでわかりませんでした.ぜひ,あなたもやってみてください.
デメリットが多いですって??
それでも,快適すぎてもう前の環境には戻れません.
参考文献
寝ながらPC作業が出来る環境を作った話
プログラマーの三大美徳
寝ながらパソコンができるデスクを予算10万円で構築する術
寝ながらデュアルディスプレイの環境作った