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12.9インチ iPad Proの画面をフルに活用してiMacにリモート接続する

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はじめに

12.9インチiPad ProでJump Destopを使用し、iMacにリモート接続することが出来ます1

しかし、iPadとiMacではアスペクト比が異なり、12.9インチiPadProの画面真ん中にしかiMacの画面が映りません。
(11インチiPadでは、アスペクト比が近いので、あまり違和感はありません)

本記事では、外部ディスプレイとswitchResXを使用して、手軽に設定変更を行うことによりiPad Proの画面をフルに活用する方法について解説します。

対象者

この記事は下記のような人を対象にしています。

iPad12.9インチで画面をフルに活用してiMacにリモート接続したい人。

使用デバイス

  • M1 iPadPro 12.9インチ
  • M1 iMac
  • アスペクト比4:3を設定できる外部ディスプレイ(今回はDELL S2722QCを使用)

使用アプリ

  • Jump Desktop
  • SwitchResX

アスペクト比とは

アスペクト比とは、ディスプレイや画像、映像などの横と縦の長さの比率を指す用語です。
通常「横:縦」の形式で表され、例として16:9や4:3などがあります。
アスペクト比は画面の形状や表示される内容のバランスに影響し、映像分野では映画、
テレビ、デジタルコンテンツで異なる標準が用いられます。
16:9は一般的なテレビやパソコンのモニターの標準比率で、4:3は旧型テレビやビデオカメラでよく使用されました。

12.9インチiPad Pro、iMacのアスペクト比は以下です。

デバイス名 アスペクト比
12.9インチiPad Pro 4:3
iMac 16:10

12.9インチiPad Proは、縦長のため、iMacの画面を表示するとディスプレイの真ん中あたりにしか表示できません。

ディスプレイ設定変更による解決方法

これを解決するには、iMac側のディスプレイ解像度を4:3に変更する必要があります。
しかし、iMacの設定画面では、その方法が見つかりませんでした。

そこで、外部ディスプレイを接続し、
主ディスプレイを外部ディスプレイに設定変更してアスペクト比が4:3になるような解像度に設定します。

なお、設定画面からだと16:9しか表示されませんが、
Display Menu2等のアプリを使用すると、4:3の解像度を設定することが可能になります。

問題点

しかし、前述の方法だと、リモート接続する度に設定画面から変更する必要があります。
また、iMacを直接操作する時も、設定変更しないと、外部ディスプレイが主ディスプレイで4:3になったままになり、設定変更する手間がかかります。
もっと手軽に、ショートカットキー等を使用してディスプレイ設定を一括で変更する方法を探しました。

SwitchResXを使用した解決方法

そこで、SwitchResXというアプリを使用しました。
買い切りで16ドル。10日間のお試しも可能です。

SwitchResXの設定手順

以下の手順に従って、SwitchResXでプリセットを設定し、ディスプレイの主従関係を管理する方法を解説します。

手順 1: SwitchResX のインストールとセットアップ

  1. SwitchResX の公式サイトからアプリをダウンロードし、インストールします
  2. インストール後、アプリケーションフォルダ内の「SwitchResX」を開きます

手順 2: ディスプレイの主従関係(メインディスプレイ)を変更するプリセットを作成

SwitchResXでは、ディスプレイごとに異なる設定(解像度、リフレッシュレート、メインディスプレイの切り替えなど)をプリセットとして保存し、切り替え時にそのプリセットを適用することでディスプレイの設定を変更できます。

  1. 「Display Sets(ディスプレイセット)」**を作成する:
  2. SwitchResXの上部メニューにある「Display Sets」を選択し、「New(新規)」をクリックして新しいディスプレイセットを作成します
  3. 「Display Set」の設定画面が表示されたら、以下の項目を設定します
    • 「Main Display(メインディスプレイ)」の選択: 使用したいディスプレイを主ディスプレイとして設定します(例: DELL S2722QC を主ディスプレイにする場合は、DELL S2722QC を選択)
    • 解像度やリフレッシュレートを必要に応じて設定します
    • ディスプレイセットの名前を指定し(例: 「DELLをメインにする」)、保存します。
  4. 同じ手順で、新しいディスプレイセットを作成し、今度はiMacの内蔵ディスプレイを「Main Display」として設定し(例: 「iMacをメインにする」)、保存します。

手順 3: ディスプレイセットを適用する(手動切り替え)

  1. SwitchResXのメイン画面またはメニューバーのSwitchResXアイコンから、作成した「Display Set」を選択します
  2. 「DELLをメインにする」「iMacをメインにする」など、作成したディスプレイセットを選択することで、ディスプレイの主従関係が切り替わります

手順 5: ディスプレイセットをショートカットキーで切り替える

SwitchResXでは、作成したディスプレイセットをショートカットキーで簡単に切り替えることができます。

  1. SwitchResXのメイン画面で、**「Display Sets」**を選択
  2. 作成したディスプレイセットを右クリックし、「Assign a Hotkey…(ホットキーを割り当て)」を選択
  3. ホットキーの設定画面が表示されたら、希望するキーボードショートカットを設定します(例: Control + Option + Command + 1 で「DELLをメインにする」を適用、Control + Option + Command + 2 で「iMacをメインにする」を適用など)

これで、キーボードショートカットを使ってディスプレイの主従関係を簡単に切り替えられるようになります。

おわりに

12.9インチ iPad Proの画面をフルに活用してiMacにリモート接続するについてまとめました。

普段はタブレットとして12.9インチiPadProを使いつつ、たまにiMacも操作したい時に
フル画面で使用したい方におすすめです。

  1. Jump DesktopでiPadからMac/Windowsリモート操作

  2. Macの解像度が簡単に変更できる「Display Menu」

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