はじめての3Dプリンタ
3Dプリンタを普段からいじってる人からみたらどれも知ってて当たり前のことばかりかもしれませんが、勢い余って3Dプリンタ買っちゃった自分みたいな人の情報になればいいなと思って記録します。
購入
購入したのはダビンチ nano wです。目的は娘のロボコン用ロボット制作を支援するため。
値段は3万を切る安さでした。レビューとか見ると絶賛とは言えないまでもまぁまぁの評価のように思いました。
でもすんなりいくものではなく、トラブル山盛りは覚悟しなくちゃダメだということはわかりました。
組み立て
箱を開けて説明書を見ると日本語。英語か、URL1つだけだと思ってましたが、ちょっと安心しました。
まぁ普通のA4コピー用紙にPDFかなんかを両面印刷したものをホチキスで止めてあるだけのものなんですけどね。
それでまず組み立てという作業があるのですが、これが結構色々やらされるわけで、「プリンタ」なんてものじゃないことがわかってきます。
プラットフォームが外れない
説明書によれば、固定クリップを外してプラットフォームを取り出す。とあるのですが、これが取れません。
そもそも素人なので、説明書の写真からプラットフォームというのがガラスの部分のことなのか、その下の金属部分のことなのかさえわかりません。
ぐぐってガラスのほうだとわかって外そうとしてもやっぱり外れません。ドライバでこじって外すようにと書いているサイトもあり、こじろうとしても今度は手前のプラスチックのバー(赤いロゴが書いてるやつ)が手前にあってドライバがうまく入りません。
XYZmakerがない
とりあえずプラットフォームのことは置いといて先に進みます。PCにXYZmakerというアプリを入れる必要があると書いてあります。それで指定のURLに行ってみると、XYZprintingのメンバー登録になってて、登録してサイトに入ってアプリのダウンロードを探します。
するとXYZmakerなんてものは見つかりません。かわりにXYZmaker suiteというのがあったのでこれかなぁ?ということでダウンロード。起動します。
XYZprint
起動するとおっきなアイコンが4つ並んでます。
ホバーで出るコメントを読むと、2つ目のXYZprintというのがそれっぽいです。R2,3は他機種用のようです。
ここらへんから説明書はもうほとんど役に立たず勘と手さぐりになります。
XYZPrintの「インストール」を押すとインストールされ、開くになるので、押して起動します。
USBでPCでつないでおくとすんなり認識し、スタンバイ...となります。
ここで ダッシュボード>セットアップ>JOGモード というのでZ軸を動かすボタンがありましたので、先ほどのプラットフォームの件をなんとかするため、Z軸をマニュアル操作で動かして手前のバーを上にどかしました。
ドライバーが入るようになったのでプラットフォームのガラスと金属の間に小さいマイナスドライバーを差し込んでこじったら、外れました。下の黒いゴムに結構がっちり貼りついてたようで、それで外れなかったみたいでした。一度外れてしまえば手で簡単に着脱できるようになりました。
WIFIがつながらない
セットアップにWIFIの項目があるのでこれで設定すればいいのだな、と思ってWIFIボタンを押しました。
しかしなんにも出てきません。WIFIの一覧にSSIDが1つも出てこないなんてそんなことあるわけないはずなのですが…SSIDとパスワード入力するところがあったのでそこにマニュアルで全部打ち込んで接続…とすると「接続中…」となってえらい長く(5分~10分くらい?)待たされ、結局エラー。入力ミスがあったかも、と何度やり直しても結果は同じ。
ぐぐってもWIFIがつながらないと言ってる人は何人か見つかりましたが、みんな機種やアプリの種類が違ったり(時期のせい?)であまり参考になる情報はありませんでした。
焦ってまさかWIFI機能自体ない機種だったのか?「w」はWIFIの意味だと思ったのは勘違いだったかとまで疑ってしまいましたが、そんなことはなく。
さんざん困って(数時間経過)、プリンタをMACにつないでみました。(ここまではWindowsでやってた)
MACにもXYZmaker suiteがあるので、これをインストール。XYZprintを起動すると、なんとこっちではSSID一覧が出ました。うちのルーターを選び、パスワードを入力するとあっさり繋がってしまいました。
MACからプリンタのUSBケーブルを外し、WindowsのXYZprintを起動してみると、当たり前の顔してWIFI接続が完了した状態になっていました。
もうつながったからいいですけど、これってほんとにこれしか回避方法なかったのでしょうか。
(加筆 今ごろ気づいたのですが、ひょっとするとPCにWIFI機能がないと繋がらないというただそれだけのことなのかもしれません。確かに自分のWindowsは自作マシンでWIFI機能がなく、MACにはあります)
(@2023.3.20 加筆 設定後2日経ったら突然WIFI設定が消えてしまいました。またMACから繋いでパスワードを入力して…とやって使えるようになりましたが、これこの後も何度もやることになるんでしょうか。いっそUSB接続でやると決めちゃったほうがいいくらい面倒くさいです)
初印刷
やっと適当にSTLファイルを拾ってきて初印刷に挑戦です。
順調に印刷が開始されました。10分くらいみてましたがなんか2時間くらいかかると出てたので目を離していました。するとなんか「バチッ」みたいな大きな音。急いでみてみるとなんとプリントされてたものがプラットフォームからはがれてヘッドに小突き回されてる状態になってました。
印刷中断
慌てて中断しようとしますが、中断の仕方なんて知りません。あちこち触ってると左下の緑色に光ってるところを押すと一時止まるらしいことがわかりました。
その後、XYZPrintから「■」みたいなボタンを押すと中断できました。
スティックのり
調べてみるとプラットフォームにはスティックのりを塗るのが常識っぽいことがわかりました。確かにXYZPrintでも室温25℃以下のときはスティックのりを塗るのをお勧めします、と出てましたが、暖房でそれ以上になっていたのでいらないのかと思ってました。
急遽コンビニでスティックのりを買ってきてマスキングテープの上に塗って再度印刷します。
ガガガ
すると印刷物がプラットフォームからはがれることはなくなったようでした。しかし今度はしばらく(10分くらい?)すると「ガガガ」みたいな嫌な音がヘッドから聞こえてきました。みると途中から印刷位置がずれてる感じになってます。原点がずれてしまった感じです。「ガガガ」の音の正体は、ヘッドの左についてる白いレバーみたいなもの?がへんな振動をしてるみたいでした。
そのすぐ右のボタンみたいのを押し込むとカチッという音がしてボタンが下に押し込んだ状態になるのですが、この白いレバーを引くとボタンがパチンと元に戻るという関係になってます。ノズルの横に小さなプラスチックの棒が出ていてこれを連動しているっぽいのですが、これがなんなのか、どっちの状態が正しいのかよくわかりません。
やってみると、ボタンが飛び出してる状態が正しいようで、それだとガガガの音がしなくなりました。
なんとか印刷できた
それでなんとか印刷できたのがこれです。
別に目的も何もないのですし、これが印刷できたのが偶然なのかどうなのかもまだわかりません。
ちなみにここまで開梱からすると半日くらい経過してました。
はがれません
印刷は成功したのですが、今度は印刷物がプラットフォームから剥がせません。付属のスクレイパーは全く役にたちません。(刃が厚すぎる?)
マスキングテープをべりべり剥がしてガラスとマスキングテープの間にスクレイパーをいれてなんとか取れました。
ガラスをスクレイパーでひっかくのはあまりやりたくないです。
調べてみると
ニトムズ テープはがしカッター ホワイト T0860
というのがいいらしいというので急遽注文しましたが、手元にまだ届いていません。
(@2023.3.19加筆 ニトムズ テープはがしカッター届きました。付属のものとはくらべものにならないくらい使えます。刃がかなり薄いので、勢い余って指とかにあたるとスパッと切れるため、軍手を必ず着用しないと危ないです。ほとんど刃物だと思って間違いないです。切れ味良すぎで血が出なかったけど結構痛かった)
XYZprintはタスクバーにピン止め → やっちゃだめ
XYZprintはXYZmaker suiteから起動することが建前となっていて、Windowsのスタートメニューからも直接は開けないのですがこれ、別exeなんで起動したところでアイコンをピン止めしといたほうがいいです。XYZmaker suiteはインストーラも兼ねてるからか、起動時に毎回システムを変更するけどいい?とか聞いてきてうざいし、何より起動がめちゃ遅いです。XYZprintを直接起動すれば、わりとさくっと起動してくれました。 → やっちゃダメでした。加筆部分参照
(2023.3.18加筆 その後も調べていたら、XYZprintをsuiteからじゃなくて直接起動すると直前の印刷内容を印刷してしまうという情報がありました。試していませんが、直接起動にはリスクがあるかもしれません)
(2023.3.21加筆 XYZprint直接起動で直前の印刷内容を印刷してしまう件、再現しました。XYZprint画面にはロードしたSTLモデルが表示されているにも関わらず、昨日印刷した内容を印刷しはじめました。面倒ですがXYZmaker suiteから起動しましょう。)