Qiita Engineer Festa 2024（キータ・エンジニア・フェスタ 2024） - Qiita
において、約1ヶ月で38記事という大量の記事の投稿を要求されることがわかった。
そこで、あまりコストをかけずに記事数を稼ぐ方法を考えた結果、「Welcome to AtCoder を様々な言語で解く」ことを思いついた。
単に解くだけでなく、使用する言語仕様の解説を入れれば、記事として一応成立するだろう。
Welcome to AtCoder
PracticeA - Welcome to AtCoder
Welcome to AtCoder では、以下の形式で整数 $a$, $b$, $c$ および文字列 $s$ が入力として与えられる。
a
b c
s
この入力をもとに、与えられた整数の和 $sum = a + b + c$ および文字列 $s$ を、以下の形式で出力することが求められる。
sum s
今回用いた Dart の機能
エントリポイント
アプリケーションでは、エントリポイントとなる main() 関数を定義する。
たとえば以下のように定義できる。
void main() {
// 処理内容
}
変数
final を用いると、実行時に値を計算し、その後変更しない変数を宣言できる。
変数の型は値の型から推論されるので、明示しなくてよい。
final 変数名 = 値;
ほかにも以下のキーワードがあるが、今回は用いない。
| キーワード | 意味 |
|---|---|
var |
値を変更できる変数を宣言する |
const |
値がコンパイル時に決まる定数を宣言する |
数値の加算
+ 演算子を用いると、数値を加算することができる。
文字列の処理
Strings
Numbers
Strings and regular expressions
Lists
'' (または "") で囲むことで、文字列を表現できる。
文字列中に ${式} を入れると、式の値を文字列中に埋め込める。
int.parse(文字列) を用いると、文字列をそれが表す数値に変換できる。
文字列.split(区切り文字列) を用いると、「文字列」を「区切り文字列」で区切ってリストに変換できる。
リストの要素には リスト[添字] でアクセスできる。リストの最初の要素に対応する添字は 0 である。
標準出力
print(値);
を用いると、「値」を標準出力に出力し、さらに改行を出力できる。
標準入力
Standard output, error, and input streams
Libraries | Dart
Other operators
以下のようにして、入出力を行うライブラリ dart:io をインポートする。
import 'dart:io';
すると、標準入力から1行読み込む関数 stdin.readLineSync() が使えるようになる。
この関数は、「null の可能性がある型」String? を返す。
そこで、! 演算子をつけて stdin.readLineSync()! とすると、null の可能性を排除 (null の場合は例外発生) して String 型にできる。
提出コード
import 'dart:io';
void main() {
final firstLine = stdin.readLineSync()!;
final secondLine = stdin.readLineSync()!;
final thirdLine = stdin.readLineSync()!;
final firstNumber = int.parse(firstLine);
final secondLineParts = secondLine.split(' ');
final secondNumber = int.parse(secondLineParts[0]);
final thirdNumber = int.parse(secondLineParts[1]);
final sum = firstNumber + secondNumber + thirdNumber;
print('${sum} ${thirdLine}');
}