概要
以前書いたAzureの機能「Start/Stop VMs during off hours」を使ったVMの自動起動/停止設定の続編です。
過去に書いたStart/Stop VMs during off hoursの実装方法についての記事はこちら↓
Azure Automationの「Start/Stop VMs during off hours」でVMの自動起動/停止を実装してみた話
Azure Automationの「Start/Stop VMs during off hours」を利用して、VMの自動起動/停止機能を実装することができますが、
少し設定を変えることで、複数のVMが存在する場合に、起動/停止順序まで指定することが可能になります。
※以下の設定は、事前に「Start/Stop VMs during off hours」をデプロイが必要です。
①仮想マシンにタグ付け
自動起動/停止を設定する仮想マシンに以下のタグを付与します。
|付与するタグ名 |値|
|---|---|---|
|起動順序|sequencestart |起動したい順序の数字(1番目に起動するVMは「1」)
|停止順序|sequencestop |停止したい順序の数字(1番目に停止するVMは「1」)
②スケジュール設定
自動起動/停止のスケジュールとパラメータを指定します。
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Azure Portalにて「Start/Stop VMs during off hours」がデプロイされているAutomationアカウントにアクセスする。
-
「スケジュール」をクリックする。
-
下記スケジュールをクリックして設定します。
と、ここまで設定しておけば、指定した時刻にタグで指定した順番でVMの起動/停止が実行されるようになります。
ちなみに、同じ値のタグを複数のVMに付与することも可能なので、
3台以上のVMが存在するときに、「sequencestart:1」のタグを付与したVMが2台、「sequencestart:2」のタグを付与したVMが1台で設定すると、
1台だけVMの起動を遅らせたりする設定も可能です。
以上です。
スクリプト書くのが苦手な私には、GUIの操作だけでここまで設定できるのはとても便利でした。