はじめに
2年ぐらい前に一生懸命検証したAzure Automationを使った自動起動/停止スケジュール機能の「Start/Stop VMs v1」が近日中に廃止されるとのことなので、新たにリリースされたStart/Stop VMs v2を検証しました。
とりあえず、v1で実装していた内容をそのままv2で作り替えられそうなくらいまでは理解したので、忘れないように備忘録。
こちらはソリューションデプロイ編です。
ソリューションデプロイした後のスケジュール設定は以下記事参照。
Start/Stop VMs v2を使いこなせるように頑張ってみた話(スケジュール設定編)
目次
1. v1とv2の違い
Start Stop VMs v2の概要は以下を参照
・参考資料 : Start/Stop VMs v2 の概要
ざっくり説明すると、v1はAzure Automation +Log Analyticsを利用して動いていたソリューションが、
v2ではAzure Logic Apps + Application Insightsを利用して動きます。
つまりバージョンが違うと見せかけて、ほとんど別のソリューションです(笑)
2. v2のデプロイ
デプロイ手順
まずはソリューションをデプロイ。
難しくはないですが、デプロイは「サブスクリプションの所有者権限」が付与されたユーザで行う必要があります。
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検索画面で「start/stop vms during off hours - v2」 を検索して表示されたソリューションをクリック
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以下設定値を入力して、「次:確認および作成」をクリック
設定項目 設定値 サブスクリプション (リソースをデプロイするサブスクリプション) リージョン (リソースをデプロイするリージョン) リソースグループ名 (リソースをデプロイするリソースグループ) Azure Function名 (リソースデプロイ時に作成されるFunction名)
※デプロイ時に自動的にランダム文字が付与される。Application Insights名 (リソースデプロイ時に作成されるApplication Insights名) Application Insights Region (Application Insightsをデプロイするリージョン) ストレージアカウント名 (リソースデプロイ時に作成されるストレージアカウント名)
※デプロイ時に自動的にランダム文字が付与され、既存のストレ ージアカウントとの共用は不可。メールアドレス 起動/停止を通知するメールアドレス(任意設定)
ここで指定したメールアドレスには正常に起動/停止した場合でもメールが飛びます。 -
作成が完了すると、4.で指定したリソースグループに以下のリソースが作成される
- StartStopV2_Dashboard:起動/停止の実行履歴等が確認できる
- ststv2_vms_AutoStop:CPUが決めていた閾値を超えた場合等に自動的にVMを停止させる
- ststv2_vms_Scheduled_start:スケジュールで指定した時刻にVMを起動させる(一括起動)
- ststv2_vms_Scheduled_stop:スケジュールで指定した時刻にVMを停止させる(一括停止)
- ststv2_vms_Sequenced_start:スケジュールで指定した時刻にVMを起動させる(順序起動)
- ststv2_vms_Sequenced_stop:スケジュールで指定した時刻にVMを停止させる(順序停止)
おまけ (ソリューションの手動アップデートが必要になった話)
たぶんもう大丈夫ですが、一時期Functionのアップデートが原因で、ソリューションの動作に不具合が発生していた時期がありました。
(運悪く検証していた時期にちょうど引っかかってしまいました。。。)
以下URLから手動アップデートができるので、スケジュールを設定した後で動かない!!!ってなったらこちらもお試しください。
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手動アップデート
:上記ページの「Get Latest Version(Existing Users)」から実行可能です。
アップデート実行時は、デプロイ時に指定したリソース名(デプロイ後に付与されたランダム関数含む)を指定してください。
おわりに(続きます...)
こちらでソリューションデプロイは完了です。
と言っても、この後スケジュールと対象VMの設定をしないともちろん起動停止スケジュールは動きません。
そちらは別記事に記載したので以下を参照してください。
Start/Stop VMs v2を使いこなせるように頑張ってみた話(スケジュール設定編)