はじめに
ARMのターゲットデバイス上にLinuxルートファイルシステムを一から構築する機会があり、zlibを、x86_64のUbuntuホスト上でクロスコンパイルしました。本記事では、zlibをクロスコンパイルする手順をメモします。
前提
クロスコンパイルを行ったzlibのバージョンは、1.2.8です。
クロスコンパイラは、ホスト上の~/x-tools/bin/arm-linux-gnueabi-gccにインストールされているものとします。また、ターゲットデバイスのルートファイルシステムは、ホスト上の~/rootfsがルートであるとします。
クロスコンパイル方法
CC=~/x-tools/bin/arm-linux-gnueabi-gcc ./configure --prefix=~/rootfs/usr
make
make install
上記を実行すると、ルートファイルシステム~/rootfs/usr配下のincludeやlibディレクトリなどにzlibのファイルがインストールされます。