1.背景
会社でASPを使用しており、自宅でもASPを使用できるように環境構築をしたいと考えました。
ASPはIISの拡張機能の一つなので、IISについてまとめたいと思います。
※HTTPなどの通信プロトコルについてもまとめたので、本記事で「ちょっと詳しくなる」を目的としています。
2.IISとは
Internet Information Services(IIS)は、Microsoft Windowsの標準Webサーバー(アプリケーションサーバー)サービスです。
HTTP/HTTPS、FTP、SMTP、NNTP等の基本的なプロトコルはサポートしています。
※SMTPサーバ機能はIIS 7.0より削除されたので、現在は簡易なメールサーバを構築することができなくなっています。
各プロトコルについて
-
HTTP:「Hyper Text Transfer Protocol(ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル)」 の略。
ホームページ(Webサイト)を環境に依らず問題なく表示するための、通信プロトコル(Protocol:通信規約・決まりごと)のことです。 -
HTTPS:「Hypertext Transfer Protocol Secure(ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル・セキュア)」 の略。
SSL(暗号化通信)によってセキュリティを高めたhttpのことです。
httpsにすることで、通信経路での第三者による情報の盗聴や改ざんのリスクを防止できます。 -
FTP:「File Transfer Protocol(ファイル・トランスファー・プロトコル)」 の略。
Webサイトを公開するためには、あらかじめ作成した文章や画像などの各種ファイルをWebサーバー上に転送、つまりアップロードする必要があります。
ネットワーク上でファイルを送受信する際に使用する通信プロトコルの一種です。 -
SMTP:「Simple Mail Transfer Protocol(シンプル・メール・トランスファー・プロトコル)」 の略。
インターネットなどのTCP / IPネットワークで標準的に用いられる、メールを送信するための通信プロトコルの一種です。
手紙を例にすると、ポストに投函(とうかん)され、郵便局で宛先別に振り分けられ、相手の最寄りの郵便局へ届けられます。 -
NNTP:「Network News Transfer Protocol(ネットワーク・ニュース・トランスファー・プロトコル)」 の略。
インターネット上のネットニュースにアクセスするための通信プロトコルの一種です。
ニュースリーダからネットニュースサーバに接続するのに使われ、購読、投稿をすることができます。
3.使用方法
インストールした時点でIISの仕事は始まっており、指定されたフォルダにhtmlテキストを保存し、設定することでwebページの公開が可能になります。
※IISのインストールについては別の記事でまとめようと思います。
4.シェア率
2022/7/11時点で6.0%(第5位)でした。
Nginxが33.7%、Apacheが31.4%です。
5.特徴
- Microsoft製品(Windows OS、SQL Server等)との高い親和性
- Microsoftの開発プラットフォーム(ASP.NETや.Net Frameworkなど)で開発したものが動作する
- 馴染みのあるWindowsのGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)での操作のしやすさがある
- Microsoftが提供する、クラウドサービスのMicrosoft Azureで利用できる
- linuxにインストールできない
- 同時接続数に制限がある
6.まとめ
今回はIISについて、基本的なところとシェア率などをまとめてみました。
公式リファレンス等に目を通してまとめることで整理できました。
7.参考
1.Internet Information Services
2.httpsとは? httpとのちがいやセキュリティ上の意味を初心者向けに解説!
3.【入門】FTPとは?通信の仕組みやソフトについてわかりやすく解説!
4.SMTP
5.NNTPとは
6.Historical trends in the usage statistics of web servers
7.IISとは。MicrosoftのWebサーバーソフトを徹底解説!
8.最後に
記事の感想や意見、ご指摘等あれば伝えていただけるとありがたいです。
読んでいただき、ありがとうございました。