1.背景
会社でASPを使用しており、先輩や上司への質問や書籍を参考にしながら学習を進めています。
今回はASPについてまとめていきます。
2.環境
- windows10 バージョン21H2
- Microsoft-IIS 10.0
- VBScript 5.8(16384)
3.ASPとは
Active Server Pages(アクティブサーバーページ、ASP)は、マイクロソフトが開発した、ウェブページを動的に作成するサーバーの拡張機能のことです。HTMLなどのマークアップ言語とVBScriptやJavaScriptなどのスクリプト言語を組み合わせることで成り立ちます。
似ているものとして、JSP(JavaServer Pages)があります。
※JavaServer Pages (JSP) :HTML内にJavaのコードを埋め込んでおき、Webサーバで動的にWebページを生成してクライアントに返す技術のこと。
後継技術でASP.NET(Active Server Pagesを.NET向けにしたもの)というものがあり、ASP.NETと区別するためASPを「クラシックASP」「レガシーASP」と呼ぶこともあります。
動的と静的
静的な性質は、プログラムを実行していない状態で決まる性質のことで、例えばソースコードだけで一意に決まるような性質は静的です。
これに対して動的な性質は、プログラムを動かしてみて初めて決定する性質を意味します。
- 静的なプログラミング言語:Java,C++など
- 動的なプログラミング言語:JavaScript,PHP,Rubyなど
4.使用方法
マイクロソフト製の標準WebサーバーであるIIS(Internet Infomation Services)で動作することができます。
※IISのインストールについては別の記事でまとめようと思います。
既定の言語はVBScriptですが、スクリプトの宣言やIISに既定の言語として設定すると
利用できるようになります。
拡張子は「.asp」となります。
下記はVBScriptを使ってブラウザに「Hello World」を出力したコードの例です。
Response.Write は、その後に指定されたテキストをブラウザに送信します。
HTMLタグの記述と区別するため、「デリミタ」である<%
と%>
を使って記述します。
※デリミタ:ある情報単位の開始と終了を示す文字または文字の並びのこと。
<%@ Language = VBScript codepage = 65001 %>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" />
<%
Response.Write "Hello World"
%>
<html>
<body>
</body>
</html>
5.ブラウザでの確認方法
①IISのルートディレクトリ上にファイルを保存します。
デフォルトでは「%SystemDrive%\inetpub\wwwroot」になっており、一般的には「C:\inetpub\wwwroot」になります。
②ブラウザにURLを入力して確認します。
(例)wwwroot直下にsample.aspを保存した場合:「http://localhost/sample.asp」
6.まとめ
今回はASPについて、基本的なところをまとめてみました。
公式リファレンス等に目を通してまとめることで整理できました。
7.参考
1.Active Server Pages
2.アクティブ・サーバ・ページとは?
3.JavaServer Pages
4.ASP.NET
5.まつもとゆきひろのプログラミング言語論
6.Internet Information Services
7.ASPページを作成する
8.Windows10でIISのルートディレクトリ(トップページのhtmlファイル)の場所
8.最後に
記事の感想や意見、ご指摘等あれば伝えていただけるとありがたいです。
読んでいただき、ありがとうございました。