先日UX検定基礎を受験し、無事合格しましたので、
受験の経緯、試験の概要、実際の私の勉強方法について記録を兼ねて共有できればと思います。
(受験者がそう多くはない資格なので、少しでも参考になれば幸いです)
【簡単に自己紹介】
□文系出身、未経験でIT系会社に入社した社会人4年目。
□普段はフロント寄りのシステム開発業務。
□UXについては普段業務で触れる程度で、専門知識はほぼ0。
【受験の経緯】
□UIやUXに関心があり、一度体系的に学習したいと考えたから。
…現在フロント寄りの業務を担当しており特にUIの分野に興味がありました。
せっかくなら資格取得を通じて体系的に学習したいと思い、受験を決めました。
【試験の概要】
□UX向上に欠かせないスキル・マインドを学ぶための試験。
□試験時間は100分。
□合格ラインは公表されていませんが8割といわれています。
□受験料は10,890円(税込)。
□試験形式はオンライン。
(公式サイトはこちら)
【勉強方法】
シラバスを片手に、参考書籍を読みまくる
比較的新しい試験かつ過去問や公式テキストは現状ないため、ひたすら参考書籍4冊を熟読しました。
まずは通読し概要や流れがある程度つかめてから、シラバス片手に用語の意味や他との差異、実践する際の注意等をまとめていきました。ルーズリーフにまとめていたのですが、複数の書籍にまたがって記載されているものも多かったので、Excel等追記しやすいツールの方がより効率的だったかなと思います。
書籍については、私は下記の順番で読み進めました。
①アフターデジタル UXと自由
…身近なトピックから始まるので導入としていいかなと思います。UXについてのイメージ
をざっくりと把握でき、知識のベースができたと思います。
②人間中心設計入門
…一番出題されていたのはこの1冊からかなと思いました。いわゆるテキストのような内容
で、後半は辞書代わりとしても私は活用していました。
③ユーザビリティエンジニアリング:ユーザーエクスペリエンスのための調査、設計、
評価手法
…実践にフォーカスした内容で、個人的には一番読みやすかったように思います。
④UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論
…”企業”という大きな視点での実践について中心に記載されていました。管理職の方だと
もう少し内容が結び付きやすいのかなと思いますが、私には少しスケールが大きい話の
ように感じられました。
用語については、書籍の内容よりも少し踏み込んだ内容まで出題されていたように思います。あくまで”参考”書籍なので、書籍のみではなく少しネット等で単語を調べてみて追加で知識を吸収しておくとより安心して受験できるかなと思います。
試験の少し前に有料のオンライン講座の案内も来ましたが、そこそこお値段がするのと手元にある書籍の理解度を深めることを優先した方が良いと判断し、私は利用しませんでした。
(勉強時間としては80時間弱)
【試験本番】
□事前に環境テストが実施できるので、受験予定のPCで問題ないか確認した上で当日を迎えました。
□4択の選択肢から適切なものを選んでいく形式でしたが、本質的な部分を問われる設問が多く、単に丸暗記では厳しいように感じました。
□100問100分の試験時間で、案外時間としてはギリギリでした。
【最後に】
□直前で詰め込んだこともあり、ギリギリの点数(82点)で合格しました。
□テキストや過去問題がない分、学習方法の確立には時間を要しました。普段は知識を吸収→問題演習で確認という学習スタイルだったので、どうしてもアウトプットに苦戦しました。
□体系だてて勉強することができ、受験してよかったなと思いました。
実務で活かせるもの・活かしづらいものどちらもありますが、体系的に学習したことで知識の地盤がきちんと固められたように思います。
□上位版と思われる、”UX検定応用(仮)”というワードが執筆時点で公式サイトに追加されていたので、いつか挑戦してみたいと思います。