目的

zabix 5.0のデフォルトメディアタイプ設定を利用してslackに通知を投げる。

slackの設定

4.4ではIncoming webhookを使っていたが、5.0ではbotsを利用するように変更された。

zabbix用Appを作成する

Your AppsからCreate New Appで新Appを作成する
App Nameはわかりやすい名前を、workspaceは投稿するworkspaceを設定する

Basic InformationのAdd features and functionalityでBotsを選択する。

「First, assign a scope to your bot token」と言われるので、セクション最後（又は左メニュー）のOAuth & Permissionsリンクを選択する。

ScopesセクションのAdd an OAuth Scopeでchat: writeを追加する。
（用途によってはchat: write.customize、chat: write.publicも追加する）
公式ドキュメントでは、作成後にslack側がOAuthの権限仕様を変更したらしく、この記述がない。

OAuth Tokens & Redirect URLsセクションでInstall App to Workspaceを選択する。

Bot User OAuth Access Tokenをコピーしておく

チャンネルの設定

slack上で新規チャンネルを作成する。
チャンネル名がascii以外だと投稿できないので日本語名などつけないこと。
チャンネルのユーザーに作成済のbotを追加する。
chat: write.publicがScopeにあればユーザー追加は不要。

Zabbix側の設定

マクロ設定

管理 -> 一般設定 -> マクロから{$ZABBIX.URL}を設定する。
これは、slack投稿された際に該当トリガーを開くためのリンクに使われる。
なので、zabbixのwebインターフェースURLのトップを設定する。
（テスト中でリンクがまともに動かなくてもいいならhttp://127.0.0.1/とでもしておけばいい）

メディアタイプ設定

管理 -> メディアタイプからSlackを選択する。
デフォルト設定を残しておきたければ、複製を選択して別の名前を付ける。
bot_tokenに先ほどクリップボードにコピーしたBot User OAuth Access Tokenを設定する。(xorb-で始まる文字列）
host_ipが{HOST.IP}になっているが、後ろに何か文字を追加する。
{HOST.IP} .など
zabbix server自体のトリガーなどではHOST.IPが空の通知が来ることがあるのに、デフォルトのスクリプトではそれをイリーガルとしてはじいているため、これを設定する。

メッセージテンプレートタブに移って、テンプレートを追加する。
障害、障害復旧、障害更新あたりを最低追加しておく。
全部追加しても問題はない。（たった七種）

それ以外はデフォルト設定のまま追加（更新）を選択する。

メディアテスト

管理 -> メディアタイプから作成したslackメディアの右端にあるテストを選択するして、テストダイアログを開く。
channelに先ほど作成したチャンネル名(#で始まる文字列)を設定する。
zabbix_urlに先ほど{$ZABBIX.URL}に設定したURLを設定する。
あとは、テストボタンを押す -> エラーメッセージに従って項目を修正する、を繰り返す。
だいたい数字を入れろというエラーなので、1を設定してまわればいい。
具体的な項目としてはevent_id、event_nseverity、event_update_status、event_value、trigger_id。
ここで0か1を設定しろというものに対して0を設定すると投稿できなかったりするので、各パラメータの意味をスクリプト読んでしっかり把握したい人以外は全部1を設定しておくのが無難。
テスト投稿が成功したら次へ進む

ユーザーに割り当て

管理 -> ユーザーで適切なユーザーにslackメディアを追加する。

ユーザーを開いたらメディアタブ -> 追加
タイプを先ほど設定したslackのメディアタイプを設定する。
送信先に先ほどテストでchannelに設定したチャンネル名を設定する。
あとはデフォルト設定のまま追加を選択、ユーザーを更新or追加で設定する。

参考

https://www.youtube.com/watch?v=3-ONmc43vMw
https://www.zabbix.com/jp/integrations/slack

Zabbix 5.0でslack通知を設定する

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