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初心者向けLaravel入門ガイド:基礎から学ぶMVCとデータベース操作

Last updated at Posted at 2024-09-16

1. はじめに

Laravelの概要と本記事の目的

LaravelはPHPで構築されたフレームワークで、開発の効率を高めるための豊富な機能とシンプルな構造を提供します。本記事では、Laravelの基本構成について学びながら、簡単なToDoアプリを具体例としてその理解を深めます。

Laravelの特徴や利点

  • シンプルなルーティング: 明確で直感的なルート定義
  • 強力なEloquent ORM: データベース操作が簡単
  • Bladeテンプレートエンジン: 効率的なビュー作成
  • 豊富なドキュメント: 初学者にも優しい

2. 環境構築

必要なツール

  • Composer: PHPの依存管理ツール
  • PHP: サーバーサイドスクリプト言語
  • Laravel: PHPフレームワーク

Laravelプロジェクトの作成(簡潔に)

以下のコマンドを実行して、新しいLaravelプロジェクトを作成します。

composer create-project --prefer-dist laravel/laravel todo-app

3. Laravelの構成要素

3.1 ルーティング(Routing)

ルーティングは、特定のURLリクエストを特定の処理に振り分けます。これは、ユーザーが特定のURLにアクセスしたときに、そのリクエストに対してどのような処理を行うかを決定する仕組みです。

// web.php
Route::get('/', function () {
    return view('welcome');  // 'welcome'ビューを返します
});

このコードは、/ というURL(ホームページ)にアクセスがあったときに実行されるルートを定義しています。

// web.php
Route::get('/user/{id}', function ($id) {
    return 'User '.$id;
})->name('user.show');

このルートは、/user/{id}というURLにアクセスしたときに実行される処理を定義しています。

3.2 コントローラー(Controller)

コントローラーは、ルートによって指示された処理の具体的な内容を定義する場所です。

コントローラーの作成方法

php artisan make:controller TaskController

メソッドの基本構造と処理

// TaskController.php
public function index()
{
    $tasks = Task::all();  // 全てのタスクを取得します
    return view('tasks.index', compact('tasks'));  // 'tasks.index'ビューにデータを渡します
}

リソースコントローラーの使用

// TaskController.php
public function store(Request $request)
{
    $task = new Task;
    $task->name = $request->name;
    $task->save();

    return redirect()->route('tasks.index');
}

3.3 ビュー(View)

ビューは、ユーザーに表示されるHTMLの出力を生成します。Laravelでは、Bladeというテンプレートエンジンを使ってビューを作成します。

<!-- resources/views/layouts/app.blade.php -->
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
    <title>Laravel ToDo App</title>
</head>
<body>
    @yield('content')  <!-- 子ビューのコンテンツが挿入される場所 -->
</body>
</html>

@extends('layouts.app') と @section('content') の説明

<!-- resources/views/tasks/index.blade.php -->
@extends('layouts.app')

@section('content')
    <h1>ToDo List</h1>
    <ul>
        @foreach ($tasks as $task)
            <li>{{ $task->name }}</li>
        @endforeach
    </ul>
@endsection

3.4 モデル(Model)

モデルは、データベースのテーブルと対応し、データの操作を行います。Laravelでは、Eloquent ORMを使用してデータベース操作を簡単に行えます。

$tasks = Task::all();  // 全てのタスクを取得します

モデルの作成と設定

php artisan make:model Task
// Task.php
class Task extends Model
{
    protected $fillable = ['name'];
}

リレーションの定義

// User.php
class User extends Model
{
    public function tasks()
    {
        return $this->hasMany(Task::class);
    }
}

3.5 データベース(Database)

データベースマイグレーションやシーディングを通じて、データベースの構造と初期データを設定します。

マイグレーションの作成と実行

php artisan make:migration create_tasks_table
php artisan migrate

シーディングの作成と実行

php artisan make:seeder TaskSeeder
php artisan db:seed --class=TaskSeeder

ファクトリーの作成と使用

php artisan make:factory TaskFactory --model=Task
use App\Models\Task;

Task::factory()->count(50)->create();

5. まとめ

この記事では、Laravelの基本構成要素について学びました。それぞれの要素がどのように連携してアプリケーションを構築するのかを理解することができました。

  1. ルーティング(Routing): URLリクエストを特定の処理に振り分ける。
  2. コントローラー(Controller): ルートによって指示された処理の具体的な内容を定義。
  3. ビュー(View): ユーザーに表示されるHTMLの出力を生成。
  4. モデル(Model): データベースのテーブルと対応し、データの操作を行う。
  5. データベース(Database): データベースマイグレーションやシーディングでデータベースの構造と初期データを設定。

次のステップ

  • 実践的なプロジェクトに取り組む: 小規模なプロジェクトを実際に作成してみましょう。
  • ドキュメントを読む: Laravelの公式ドキュメントでさらに詳細な情報や高度な機能を学びましょう。

Laravelは強力で柔軟なフレームワークです。この記事で得た基本的な知識を基に、さらに深く学習し、自分のプロジェクトに応用していってください。

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