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AWSでPrivate SubnetのRDSにインターネット経由でJDBC接続する

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シナリオ

インターネット上のサービスがPrivate Subnet上にあるRDSにJDBCでアクセスする

背景

インターネット(クラウド)上のサービスがAWS上のデータベースにアクセスできるように、データベースをPublic Subnetに置かないといけなくなったのですが、データベースを大公開しているようで気持ちが悪い。接続元のサービスのグローバルIPは帯域が決まっているので、もちろんSecurity Groupの設定で特定IPレンジの接続に限定できるのですが、やっぱり以下の絵のようにしたい!ということで考えました。

NAT-Instance-4.png

Private Subnetへの接続

Private Subnet上のホストにアクセスしたいという場合、以下のパターンが考えられます。

1. SSH Port Forwarding (SSH Tunneling)

手元のマシンからSSHを使って踏み台サーバーのポート(22)に接続します。踏み台サーバーからターゲットへはポート転送が設定されているため、閉じた領域のターゲットとあたかも直接通信しているような気になれる、それがSSHポートフォワーディングです。

NAT-Instance-6.png

2. VPN/DXでアクセス

VPNやDirect Connectの専用回線を使えば、AWS上のリソースはあたかもローカルネットワークにあるかのように扱えるので、経路を気にする必要はなくなります。

NAT-Instance-7.png

3. NATインスタンス/Proxyを経由してアクセス

今回取り上げるのがこれです。インターネット上のサービスからダイレクトにデータベースにアクセスしたいのですが、SSHポートフォワーディングのように自分のマシンにターゲットまでのSSHトンネル用セッションを張ることはできません。またVPNのような専用回線を張ることもできません。そこで、Public SubnetにNATインスタンスを立ててPrivate Subnetまでの経路を確保してもらいます。

NAT-Instance-8.png

シナリオとしては、パブリックアクセス可能な接続ポイントの適当なポートへ接続すると、裏側でデータベースのポートに転送される状態をNATインスタンスで実現します。squidやnginxのリバースプロキシでも実現できそうですが、より簡単そうなNATインスタンスを使います。

構築

事前準備

踏み台、VPC, Public Subnet, Private Subnet, RDSを作っておく
VPC一式はこちらで作れます。
https://aws.amazon.com/jp/quickstart/architecture/vpc/

作成

  1. Amazon EC2 コンソールのAMI検索画面でamzn-ami-vpc-natを検索して起動する

  2. EC2 コンソールから立ち上げたEC2インスタンスを選択し、「アクション」-「ネットワーキング」-「送信元/送信先の変更チェック」(SrcDestCheck)属性を無効にする

  3. 必要に応じてセキュリティーグループをattach。インバウンドの許可設定は、接続してくる適当なポート番号と0.0.0.0/0でOKですが、本番運用時に特定IPに変える

  4. 必要に応じてルートテーブルを変更

  5. iptablesの設定を変える

    NATインスタンスにec2-userでログインする。初期状態では/etc/sysconfig/iptablesがいないので、
    sudo service iptables saveでつくる
    その中にpreroutingのエントリーを追加する
    iptables -t nat -A PREROUTING -p tcp -d <sourceのIPかCIDR> --dport <sourceのポート> -j DNAT --to-destination <targetのIP:targetのポート>
    IPはどちらもPrivate IPなので注意。ターゲットのDBのIPはhost名からdigっておく
    iptablesを変更した後はsudo service iptables saveしないとサービス再起動で元に戻るのため注意。

6.アプリケーションからNATのPublic IPとNATで指定したポートで接続してみる。接続した後に適当なクエリを実行してみて結果が返ってくればOK!

参考

アーキテクチャ

NATインスタンスとは

NATインスタンスの作成

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