#Route53とは?
可用性と拡張性に優れたクラウドのドメインネームシステム (DNS) ウェブサービスです。
__『www.example.com』のような人間が読みやすいドメイン名を『192.0.2.1』__のようにコンピュータが読みやすいIPアドレスに変換するサービスのことです。
IPアドレスは各コンピューターの住所を表しています。しかし、人間からすると__『183.79.250.123』という数字だけでは、よくわかりません。そこで『www.yahoo.co.jp』__のようにドメイン名を設定する事で、このサイトは日本にあるyahooという会社のサイトだと理解することができます。
例)
- ブラウザくん:
www.example.com
のindex.htmlというファイルが欲しい!! - DNSくん:
www.example.com
のIPアドレスは192.0.2.1
だよ! - ブラウザくん:ありがとう!
192.0.2.1
のサーバーさん、index.htmlというファイルをください!!
という感じになります。
#Route53主要機能
ドメイン管理
使用可能なドメイン名を検索して登録したり、既存のドメイン名を移転してRoute53で管理することができます。
例)
- ユーザーくん:新しくWebサイトを作りたいんだけど、このドメイン名
micropig.com
は使えるのかな…? - Route53くん:そのドメイン名
micropig.com
は使えないけどこのドメイン名americanmicropig.com
なら使えるよ! - ユーザーくん:ありがとう!じゃあ
americanmicropig.com
を登録しといて!
トラフィックルーティング
Route53には7種類のルーティングポリシーがあり要件に応じて、適切なトラフィックルーティングを指定することで、可用性や応答性の高いシステムを構築することができます。この記事ではルーティングポリシーの一部をご紹介します。
###位置情報ルーティングポリシー
ユーザーの位置情報に基づいて、トラフィックを誘導します。
例)
- ユーザーくん(日本在住):
www.example.com
にアクセスしたい! - Route53くん:これは日本からアクセスされたトラフィックだから日本語のコンテンツが配置された
192.0.2.4
のサーバーに誘導しよう!
###フェイルオーバールーティングポリシー
アクティブ側システムのヘルスチェックが失敗した時に、スタンバイ側のシステムへルーティングします。
例)
- ユーザーくん:
www.example.com
にアクセスしたい! - Route53くん:いつもなら
192.0.2.1
のアクティブ側のサーバーに誘導するんだけど、このサーバーに障害が起こっているから、今回は192.0.2.4
のスタンバイ側のサーバーに誘導しよう!
#他にもたくさんの機能があるけども・・・
簡単にまとめると
『ドメイン名とIPアドレスの関連性を管理して、状況に応じてトラフィックを適切にルーティングしてくれるサービス』
ということですね!
#リファレンス