Android Studioで古いプロジェクトを動かす際の注意点

#はじめに

Androidで古いプロジェクトをGitHubから落としたときにエラーが出まくったため覚書として残しておきます。

#環境・前提条件

移そうとしたプロジェクトは下記のプロジェクトです。これをインストールしたばかりのAndroidStudioで開いたところから始まります。
https://github.com/tdicola/BTLETest

Android Studioのバージョン0.53から3.4.1へのコンバートのようです。

#移行作業
##SDKの設定
APP>java>MainActivityｔ開いて中のソースを見るとエラーたっぷり。
まず、Android SDKの設定が抜けているようです。

上記Setup SDKを選択してSDKを選択。

開発したいアンドロイドのバージョンを選んで選択しましょう。今回は自分の端末(Android8.0)で使いたいので、Android API 25(Android 7.1.1に対応)を選びます。

それでもまだMainActivityでエラーを吐いている。プロジェクト自体に対応するAndroidのバージョンが設定されていないようだ。

Fileメニュー>Project Structureを選択。
Modulesを選択肢、Default Configをクリックすると対象とするAPIレベルを選択できる。
先程と同様に、Target SDK VersionとMin SDK Versionを25に設定。

でもまだエラーが起こる。この設定だけではダメそうなので、続いてエラーを吐いているgradleの設定を確認する。

##Gradleの設定
軽く調べた感じだと、プロジェクトとアプリのビルド設定(build.gradle)が古いようだ。
エラーで検索したところ、古いバージョンでの移行時の記事を発見。

上記画像のエラーを吐いている部分をAndroid Studioのバージョンに合わせれば良いようだ。
Gradleのバージョンについての記事をQiita上に発見。そこからリンクをたどり、2019/06/21時点でのバージョンを調べた。とりあえず、現時点のbuild.gradleおよびgradle-wrapper.propertiesは下記のようになるようだ。

「minifyEnabled」が重要。古いプロジェクトをインポートする際はこれに変更する必要があるようだ。
参考：https://stackoverflow.com/questions/27233800/android-studio-could-not-find-method-runproguard-for-arguments

build.gradle(app)

apply plugin: 'com.android.application'

android {
    compileSdkVersion 25
    buildToolsVersion "25.0.3"

    defaultConfig {
        minSdkVersion 25
        targetSdkVersion 25
        versionCode 1
        versionName "1.0"
    }
    buildTypes {
        release {
            minifyEnabled false
            proguardFiles getDefaultProguardFile('proguard-android.txt'), 'proguard-rules.txt'
        }
    }
}

dependencies {
    implementation fileTree(dir: 'libs', include: ['*.jar'])
}

build.gradle(BTLETTest)

// Top-level build file where you can add configuration options common to all sub-projects/modules.

buildscript {
    repositories {
        mavenCentral()
        google()
    }
    dependencies {
        classpath 'com.android.tools.build:gradle:3.4.1'
    }
}

allprojects {
    repositories {
        mavenCentral()
        google()
    }
}

gradle-wrapper.properties

#Wed Apr 10 15:27:10 PDT 2013
distributionBase=GRADLE_USER_HOME
distributionPath=wrapper/dists
zipStoreBase=GRADLE_USER_HOME
zipStorePath=wrapper/dists
distributionUrl = https\://services.gradle.org/distributions/gradle-5.1.1-all.zip

##動作確認
上記までの設定でビルドが通るようになり、SDKやらなんやらが古いとかで何度か必要なファイルをダウンロードし、Android Studioに勧められるまま結局SDKを28にアップロードして、コンパイルが通りました。

最終的にちゃんとビルドし、自分のAndroid上で動くことを確認しました。