はじめに
この記事では、.NET ランタイムがインストールされていないコンピューター上で実行することができる自己完結型の実行可能ファイル(.exe)の生成手順を記載しています。
環境
- Windows 10 home
- visual studio Community 2019
- C# (.NET Core)
手順
プロジェクト作成
以下のようなコンソールアプリ(.NET Core)を作成して、発行しようと思います。
コード
"Hello World!"をコンソール上に出力して、文字列の入力待ちをするようなアプリを作成します。
using System;
namespace ConsoleApp1
{
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
Console.WriteLine("Hello World!");
Console.ReadLine();
}
}
}
発行
ソリューションエクスプローラーにあるプロジェクトファイル(ConsoleApp1)を右クリックして、「発行」 を選択をすると以下のような画面が表示されます。
フォルダーを選択し、「プロファイルの作成」をクリックします。
上図の発行ボタンの下にある 「編集」 をクリックします。
- 配置モードを 「自己完結」
- ターゲットランタイムを 「win-x64」
- ファイル公開オプションを開いて、単一ファイルの作成にチェック
上記の設定をして、保存します。
作成したプロジェクトのフォルダの [ bin ] > [ Release ] > [ netcoreapp3.1 ] > [publish] > 「ConsoleApp1.exe」 が生成されています。
この実行可能ファイルは自己完結型になりますので、どこに移動させても実行することができます。
自己完結型アプリの実行
実際に、ConsoleApp1.exeをデスクトップ上に移動させて実行してみると、コンソール上に"Hello World!"と出力して、入力待ちになっているかと思います。
以上になります。ありがとうございました。