要約
- サーバーセットアップ時のProxy Configurationは、どうやら
apt/apt.conf.d/90curtin-aptproxy
に書かれるだけっぽい。 -
add-apt-repository
コマンドは環境変数のhttp_proxyやhttps_proxyなどを使うらしいので、~/.bashrc
もしくは/etc/profile.d/proxy.sh
にて定義しよう。
セットアップウィザード的な場面でのProxy Configuration
Proxy Configuration の画面で、「ホスト名(もしくはIPアドレス):ポート番号」としてプロキシーサーバー情報を入力します。
普通はみんな空欄にしておくのでしょうけれど、環境によってはプロキシーサーバーを越えないと外部のネットワークにつながらないので、入力することになるのですが、あの情報が実際にどう扱われているのか、説明がないのでよくわかりませんでした。
片っ端からファイルをviewで開いて確認してみたら、apt/apt.conf.d/90curtin-aptproxy
というファイルに記述がありましたので、記入間違ったとか、環境が変わった時はこのファイルを確認してみてください。
PHPのインストールで add-apt-repository がコケる
aptやapt-getはプロキシーを越えられるようになっても、sudo add-apt-repository ppa:ondrej/php -y
が失敗します。
プロキシーサーバーを越えるのは全ユーザーに影響がある話なので、/etc/profile.d/proxy.sh
というファイルを新規に作って、下記のような内容を記載します:
MY_PROXY_URL="http://prox.srv.world:3128"
HTTP_PROXY=$MY_PROXY_URL
HTTPS_PROXY=$MY_PROXY_URL
FTP_PROXY=$MY_PROXY_URL
http_proxy=$MY_PROXY_URL
https_proxy=$MY_PROXY_URL
ftp_proxy=$MY_PROXY_URL
export HTTP_PROXY HTTPS_PROXY FTP_PROXY http_proxy https_proxy ftp_proxy
そののち、現在接続中のシェルbashにおいてその環境変数を反映させるために source /etc/profile.d/proxy.sh
を実行することで、環境変数にプロキシーの設定を載せることができます。
/etc/profile.d/ に作っておくことで、Ubuntu Server起動時に自動的に反映されるはずです。
引用:Ubuntu 24.04 : プロキシクライアントの設定 : Server World
printenv http_proxy
など実行して環境変数に書かれているのを確認してから、
sudo -E add-apt-repository ppa:ondrej/php -y
を実行して、無事にリポジトリの追加が出来たのでした。-E
オプションを付けて環境変数を引き継ぐのがポイントのようです。
PHPのインストール手順については、こちらを参考にしました:
Ubuntu24.04 phpをインストールする | mebee