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キャリアの振り返り(2024上半期編)

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処暑も過ぎ、夏の過酷さも鳴りを潜め……る気配は一切なく、相変わらず夏真っ盛りな今日このごろ。
前回の振り返りから色々と境遇の変化もあったので、これまでの振り返りと、今後の展望を棚卸ししておく。

転職活動を経て

結果的に、転職はせず現職に残ることになった
自分のプライベートの事情に依るところが大きかったが、とはいえやはり、「3年目の途中」という浅いキャリアでの転職は、いささか勇み足なところを強く感じたのもある。

一方で、転職活動を通じて得られたものも多くあり、結果的には「転職活動してよかった」と思っている。

現職との折衷

まず第一に、現職から今後の具体的なキャリアパスを提示してもらえた点。「現職か、転職か」を判断するために、という名目で話をいただくことができた。
「会社が自分をこれだけ必要としてくれている」という承認欲求を具体的に満たせることができて、この点はすごく満足している。
また、転職活動の中で獲得した自分の正味の評価額を、交渉のカードとして手に提げることもできたのも強かった。

第三者からみた「エンジニア」としての自分

第三者から見たときに、自分がエンジニアとして「どの程度なのか」を知ることができたのが、転職活動を経て一番良かった経験だと思う。
新卒未経験で現社に入社して今に至る、という状況なので、転職活動をするまで外部のエンジニアとの接触がほとんど無かった。
そのため、自分を測る定規を社内に見出すしか無かったが、転職活動を通じてそれを外部から得られたのは大きかった。
また、「採用面接」という文脈のお陰で、忖度・気遣いナシの「正味の評価」をフィードバックしていただけたのも有り難い。

転職活動自体の反省

振り返ってみて、ネックとなっていたのは「キャリア浅」と「マネジメント経験の不足」だった模様(キャリア浅はしゃーない)。
マネジメントと言っても立派な歴史は不要で、小さなチームの中でどういった立ち回りをしていたかくらいの具体的なエピソードと哲学さえあれば、という印象。

逆に、自分が警戒していた「技術力」はあまり問題にされなかった。
この点、そもそも3年目の自分が採用される枠というのは「ポテンシャル採用」であって、現時点の技術力より、キャッチアップ能力や論理思考能力などの方を注視されていたというのが実情だった。
実際、採用面接で「WebAPIのバックエンド設計」という課題が出されて個人的には惨敗したように感じたトコロがあったのだが、普通に通過して拍子抜けしたのを覚えている。今思えば、実際に提出した設計より、それに至る思考プロセスが評価対象だったわけだ。

エンジニアの転職活動においても、つまるところ評価点は「人として」というポイントがほとんどなのだな、というのが総じての感想。
技術の観点は、よっぽど突出しているかスペシャリティがない限り、「エンジニアたるものキャッチアップは前提」という価値観で話が進む。
なので、「現時点でなにができます」より、「これから何をやれるようになります」という、結局人としてのポテンシャルやビジョンが評価基準になってくる、ということみたいだ。

資格の話

応用情報技術者試験

2024年春の応用情報技術者試験に無事合格した。
これで、自分もエンジニアの端くれを名乗ることができるようになった。

で、応用情報技術者試験で何かを得られたか?と問われると、大きな声で「チョー活かしてます!」とは言い難い。
だからといって全く無駄ではなく、特にネットワークとセキュリティの分野について、先輩が何言ってるかチョットワカルようになった。
応用までは「エンジニアに必要な知識を広範に」というコンセプトがある手前、チョットワカルが増えるのはいい傾向に違いないだろう。

まああと先ほどの転職話にも通ずるのだが、「資格を持っているだけ」では転職活動に全く役に立たない。当然、それに至るプロセスを最重視される。
それと、応用までの情報技術者試験は「エンジニアの普通免許」なので全く特別なものとして扱われることはない。高度情報に差し掛かって、ようやく「おっ、大型免許もってるんだね~」という扱いになるんじゃなかろうか。

今後の展望

よくあるパスとして次はセキスペに挑戦しようと思っていたのだが、うっかり秋季の試験に申し込むのを忘れていた。
なので、春季の受験に向けてしっかりガッシリと準備を進めていきたいところ。

空いた秋冬の時間で、ぼちぼちAWS試験も受けていきたい所存。
自分はクラウド実務未経験・バックエンド経験浅なので、恥ずかしがらずにCCPから攻略していくことにする(会社の報奨金を総なめする気ということは一切ない)。

社内PJの話

今年の4月から、自分が発起人になる社内PJが発足し、そろそろ試験運用に入る。
技術面でも、コーポ面でも、マネジメント面でも、多様にいい経験ができたので簡単に振り返る。

アプリの概要

オフィスの施錠・解錠管理を社員証に利用しているNFCによって行う、というもの。
これまで、ISMSの取り組みの一貫として行われていた施錠・解錠の管理は、社内開発のSlackアプリによって行われていた。それはそれとして残しつつ、電子錠の解錠にしか使われてない社員証を活用しましょう、ということでPJが発足。

あと、オフィスの解錠を一番やってるのが私の上長だったので、僕のつぶやきレベルのアイデアを速やかに上層へキャッチアップしてくださったという背景もある。

技術面

まず大前提としてNFC。これは、自分が客先案件で得たノウハウをフィードバックするような形。

ハードにはRaspberryPiを選定。それに伴い、LinuxのGUIアプリという珍しめのコンセプトに。
そこで、フロントエンドのフレームワークとしてelectron + Reactを採用。WindowsネイティブAppばかりの弊社のスキルセットに一陣の風を吹かせる狙い。

自分としても、本格的にReactで開発を行うのは初体験。
一方で、これまでのWPF開発などで、すでに「できるだけ堅牢な設計手法」を心がけていたこともあり、思っていたよりは苦戦しなかった印象(「状態」の所在とか、コンポーネントの原子性とか)。

どちらかというと、electronのほうがかなり苦戦した。2つのプロセス、NFCを利用することによるNativeNodeModulesの問題、いまだ見えぬベストプラクティス、アーキテクチャに左右されるビルド&パブリッシュ……等々。ホンマに流行ってんの?

コーポ面

いつしかの記事でも触れているが、弊社は今のところ、スキルセットがレガシーなWindowsネイティブに寄っている。
そうした中で、LinuxやWeb技術などの需要も日増しに高まっている側面もある。
これらの点で、社内PJという形であっても開発実績を得たのはデカいと我ながら思う。

また、今回のPJのメンバーは私がPM、開発者は全員3年目以内の社員で構成された。要は、新人主体のPJってヤツ(もちろん、技術指導などの形で先輩にも部分的に関与してもらってはいる)。
新人主体なので、自ずと各メンバーの裁量も高まる。私も作業指示を与えるうえで、抽象的になりすぎない範囲である程度の裁量を残すことを意識した。
新しい技術の体験と、チームでの主体的な開発経験。両者ともに、低リスク・低コストで新人のうちに経験させることができたのは、会社の展望的にも望ましいのではないかと思う。

マネジメント面

マネジメントするためには結局技術力がいる。
マネジメントとテックは両輪。テックがわからないと、工数の見積もりも建てられん。

というのが総論。
上長からは「開発ではなく、PMに注力して取り組んでみてほしい」というお題を出されていたが、結局すべての調査・開発に関与せざるを得なかった。
フロント・バックとチームを分割し分散的に開発フェーズを進めていたが、それらを統合する立場にあるPMたる自分は、結局両者に精通していなくてはいけなかったのが実情だった。

この手の話になると、「マネジメントとテックの二項対立」がしばしば語られるが、この2つは対立ではなく両輪である、というのを強く感じた次第。
そのうえで、自分のキャリアパスを今後どう描くのか……はこれから考える。

3年目完走に向けて

「3年目を終える」、というのは巷でもよく言われるマイルストーンの一つだろう。
いわゆる「新人」ではなくなり、会社における「主力」の一人としてカウントされ始める頃合いになる。
実際、自分はすでに主力として計上されているのをひしひしと感じている。
また、かつては自分が送信者だったSlackも、最近は人からのメンションを受け取る機会が増えている。
ということは、自分の双肩にかかる責任も日増ししているということになる。

最後に抱負になるが、その責任に耐えうる能力と自信をしっかりと身に着けていく3年目としたい。頑張りましょう。

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