こんんにちは、メグリ株式会社でAndroidエンジニアをしている増田と申します。
少し前に約2年ほどTargetSdkVersionを更新していなかったアプリについて、アプリの公開にまつわる重要なお知らせがGoogleから来ていたので備忘録的にまとめたいと思います。
少しおさらい
TargetSdkVersionの対応期限について軽くおさらいです。
Android開発者であればおなじみのTargetSdkVersionの更新は、毎年Googleから通達があって、新規アプリの場合と既にストアで公開されているアプリで対応期限が異なります。
通例だと毎年、新規アプリの場合は8月1日、既にストアで公開されているアプリでは11月1日が対応期限となっており、それ以降は基準に満たないバージョンが指定されている apk/aab はplay consoleにアップロードできないようになっています。
もし更新しなかったら
そのまま放置しつづけた場合 、ある条件下でPlayストアで検索しても表示されなくなってしまいます(=インストールできなくなる)
その条件とは googleが最低限更新してしてほしいTargetSdkVersionに更新できていないアプリ × それ以降のOSバージョンを搭載している端末となり
例えばアプリで指定しているTargetSdkVersionが29だとしたらAndroid10が対象となるので、Android11以降の端末ではplayストアでは非表示となってしまうイメージです。
多方面にかなりインパクトがありそうですね・・😱
肝心の期限は 2023/1/31 (2022/12/23現在)までとなっているので、もし対応していない場合は早めに対応しておくことをお勧めします!
だいたい1年間隔でリリースがあるので、おおよそ2年で2つ前のバージョンがゆくゆくは非表示となってしまうようです。
アップデートのない既存の Google Play アプリ: Android の最新のメジャー バージョンのリリースから 2 年を過ぎてもその Android API レベルをターゲットにしていないアプリは、それ以降のバージョンの Android OS を搭載したデバイスの新規ユーザーからアクセスできなくなります。そのアプリを以前に Google Play からインストールしたユーザーは、アプリでサポートされていればどのバージョンの Android OS でも、引き続きアプリを検索、再インストール、使用できます。
対応が必須となっている理由としては以下の通りで、Googleからもアナウンスがあります。
Google Play では、Android と Google Play のユーザーに安全な利用環境を提供するため、すべてのアプリに以下の対象 API レベル要件を満たすことを義務付けています。
解消方法
解消方法については暫定的な対応と恒久的な対応の2つがあります。
- 恒久的な対応
- ごくごくシンプルにTargetSdkVersionを現行バージョンよりも上に更新する
- 1つだけバージョンを更新する方法でも乗り切れますが、結局1年後も同じ対応をしなければいけないことになるので、なるべく現行最新バージョン(33)まで上げられるのが理想です。
- ごくごくシンプルにTargetSdkVersionを現行バージョンよりも上に更新する
- 暫定的な対応
まとめ
早めにTargetSdkVersionを上げておくのが吉!!!
(最初見た時かなり肝を冷やしました)
延長申請してお茶を濁しても結果的に後々やらなければいけないので、早めに更新による変更点の情報をキャッチしておいて、
変更が必要な箇所の特定とその対応が早め早めで出来るとより一層いいかなと思います。
ご覧いただき、ありがとうございました🙇♂️