要約
この記事では、OKI AIエッジコンピューター AE2100 を複数台運用する場合に便利なサーバーソフトである
「AE管理サーバー」に関して紹介します。
はじめに
OKI AIエッジコンピューター AE2100
OKI AIエッジコンピューター AE2100 ついては、以下のページ等をご参照ください。
AE管理サーバーの入手等に関しては、以下へお問い合わせください。
AE管理サーバー の構成
AE管理サーバー は、複数の AE2100 の異常監視やファーム更新などを一括で実施することのできる CentOS7 上で動作するサーバーソフトです。
AE管理サーバー は Web ブラウザにより利用することができます。
複数の AE2100 を運用するにあたり、異常監視、ファーム更新、アプリ操作などを一括で実施することができます。
以下はクラウドサービスを利用した構成例です。
主な機能の紹介
AE2100 の異常監視
AE管理サーバー の WEB ページへログインすると、以下の「処理結果サマリ」画面が表示され、
日付ごとに、異常監視の結果など、異状の有無が一目でわかるようになっています。
これにより、複数の AE2100 を運用している場合でも、個々に異常を確認せずとも異常発生に気が付くことができます。
11/24 に「×」印が付いていますね。何らかの異常が発生していることを意味しており、クリックすると詳細を表示することができます。
AE2100 の監視に失敗して「接続エラー」が発生していますね。
この日は、この AE2100 の LANケーブルを一時的に抜いていましたので、それが記録されています。
発生イベントの確認
本システム上で発生する「イベント」を見ることができます。
一例として、イベントには、以下のようなものがあります。
- AE管理サーバーの起動/終了。
- AE管理サーバープロセスでの異常発生。
- AE管理サーバーのディスク残量の異常。
- AE2100 の監視失敗。(接続エラーやエラー応答)
- AE2100 の状態異常。
- ファームウェア一括更新処理の、各 AE2100 での処理の成功/警告/失敗。
- 再起動一括更新処理の、各 AE2100 での処理の成功/警告/失敗。
- アプリの一括インストール/アンインストール/開始/停止の、各 AE2100 での処理の成功/警告/失敗。
また、条件を指定して検索することもできます。
特定の AE2100 に関する情報だけを表示してみます。
AE2100 の管理・一覧
管理対象となる AE2100 の一覧を確認することができ、最新の状態を一覧で確認することができます。
ファームウェアの一括更新・一括再起動
登録されている AE2100 のファームウェアを一括で更新することができます。
AE管理サーバー に、ファームウェアファイルをアップロードするだけで、あとは AE管理サーバー が各 AE2100 に対してファームウェアアップデートを配信します。
これにより、1台ごとにファームウェアをアップロードする手間を省くことができます。
ファームウェア更新処理は 5 並列で処理され、個々の更新結果はイベントとして記録されます。
同様に、全ての AE2100 に対して、再起動を指示することもできます。
アプリの一括操作
登録されている AE2100 に対して、アプリの新規インストール/更新インストール/アンインストール/起動/停止を実行することができます。
ここの処理でエラーが発生した場合は、イベント一覧で確認することができます。
「アプリ開始」を一括実行する場合、操作したいアプリの「アプリID」を入力後、「アプリ開始」ボタンを押すだけです。
AE2100 のグループ化
ユーザーのアカウントと管理対象となる AE2100 の設定項目には「所属」設定があり、
操作するユーザーの「権限範囲」設定により、ユーザー毎に管理対象となる AE2100 を制限することができます。
これにより「特定のグループのみにアプリをインストールする。」などの操作が可能となります。
まとめ
今回は AE2100 を管理するためのサーバーについて紹介いたしました。
複数台の AE2100 を利用するかたは、 AE管理サーバー の利用を考えていただければと思います。