経緯
組込み機器の場合、電源ONしたら自動的にアプリケーションが起動すると思われるが、その仕組みがわからなかったため以下の質問をした。(アプリケーション自体の記述方法が特殊なものなのかが知りたかったため、main関数が呼ばれると思っていいのかを聞いている。)
質問:「組込み機器の場合、OSが自動的にプログラムを起動する必要があると思われますが、起動されるプログラムは普通にmain関数が最初に呼ばれるのでしょうか?」
以下はChatGPTの回答。
組込み機器におけるプログラムの起動方法について説明します。
組込みシステムでは、一般的なコンピュータのようにオペレーティングシステム(OS)がすべての管理を行うわけではなく、特にリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)やノンOS環境では、プログラムの起動の仕組みが少し異なります。具体的に、起動時に最初に呼ばれる関数は、一般的には main
関数ではなく、システムの設計によりますが、以下のような流れになります。
組込み機器のプログラム起動手順
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ブートローダ
最初に組込み機器が起動すると、ブートローダ(Bootloader)が実行されます。ブートローダは、ハードウェアの初期化を行い、その後、実行可能なプログラム(OSやアプリケーション)をメモリにロードして実行します。 -
システムの初期化
ブートローダがプログラムをロードした後、プログラムの初期化が行われます。この初期化は、ハードウェアや周辺機器の設定、クロックの設定、メモリの管理などを含みます。 -
エントリーポイント
プログラムが開始する際、特にリアルタイムOS(RTOS)やノンOS(bare-metal)環境では、最初に呼ばれる関数はmain
ではなく、システム固有のエントリーポイントであることが一般的です。このエントリーポイントは、OSやハードウェアに依存します。例えば、RTOSを使用する場合は、最初にOSの初期化関数が呼ばれ、その後タスクの管理が始まります。 -
main
関数の呼び出し(OSが存在する場合)
OSが存在する場合、OSの初期化が完了した後にmain
関数が呼ばれるのが一般的です。OSがプログラムの制御を渡すとき、main
がその実行の最初の関数となります。特に、POSIX互換のOSやRTOSが搭載されている組込みシステムでは、最初にOSがロードされ、タスクやスレッドが作成され、その後にアプリケーションのコードがmain
関数から始まります。 -
ノンOS環境(bare-metal)
ノンOS環境やRTOSが使われていないシステム(bare-metal環境)では、OSの管理がないため、アプリケーションは直接ハードウェアとやり取りします。この場合、最初に呼ばれる関数は、スタートアップコード(スタートアップファイル)であり、main
関数はその後に呼ばれます。スタートアップコードは、システムの初期化(メモリの設定、割り込みの設定、スタックの設定など)を行います。
起動時の流れ(概要)
- ブートローダ が起動し、ハードウェアを初期化。
- 必要なプログラムをメモリにロード。
- システム初期化関数が実行され、ハードウェアの設定が行われる。
- OSがあれば、OSのカーネルが初期化され、タスクやスレッドを管理開始。
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main
関数 が呼ばれる(OSがある場合)。 - ノンOS環境では、スタートアップコードが実行された後、
main
が呼ばれる。
まとめ
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OSがある場合: 最初に呼ばれるのは
main
関数ですが、それまでにOSの初期化が行われます。 -
RTOSやノンOSの場合: 最初に呼ばれる関数は
main
ではなく、システム初期化用のコードやエントリーポイントとなることが多いです。 - ブートローダ がシステムを起動し、最初に実行されるプログラムはブートローダの設定に依存します。
組込みシステムでは、特にハードウェアやOSがシンプルであるため、main
関数が呼ばれる前に多くのシステム初期化が必要になります。そのため、main
は多くの場合、ハードウェアが準備できた後に実行されるコードの一部となります。