あくまで一個人の体験談として思ったことをつらつらと。
エンジニアは子育てしたい女性におすすめできると感じています。
比較的体力が必要な仕事ではないので自分の頭脳さえあれば仕事ができるし、リモートワークしやすい業種であり育児との両立の難易度が下がります。
また、専門職であり需要もあるので復帰しやすいです。
そのためにはやはり子供を産むまでに「手に職がついている」と言える状態まで技術力を身につけておくことが大事です。
妊娠
エンジニアは復帰しやすいとは言いましたが、一般的に言って寿退社はとてもリスクがあります。
一度離職してしまったら空白期間ありかつ子持ちの女性は就活にとても不利です。
3組に1組が離婚するこの時代で、経済面をパートナーに全依存することも大変高リスクです。
会社や家庭の事情もあるとは思いますが、なるべく選択肢としては育休一択くらいの心持ちが良いでしょう。
しかしやはり休業する空白期間があるというのはキャリア的に不利なんだなーと痛感しています。
それに何事も計画的にとはいかないですね。実際会社には迷惑をかけました。。
これが自分が男性だったら産休期間とかないので、もっと仕事に影響出さずに働けたのにと思います。
社会人になるまでは全然男女平等じゃんって思ってたんですけど、不平等だと叫ばれてる根本的な原因は妊娠出産育児の面だったんだなと遅まきながら気付きました。
空白期間があるというのは妊娠に限らない話ですが(事故とか病気とか介護とか)、女性の妙齢であるというだけで事前に予測できてしまうため企業に敬遠されてしまいます。
技術が発展して卵みたいにして孵化専用装置に預けたりできないですかね。誰か開発お願いします。(え)
あとキャリアあんま関係ないけど一般的な妊娠のつらみの体験談を。。
自分の味覚も感覚も体型も変化して崩れて自分じゃなくなっていくのがすごく嫌でした。
自分の希望で出産予定日の2週間前まで働いてましたが(産休は6週間前から取得可)、大きいお腹を抱えての通勤は普通にしんどかったです。
優先席あるけどチキンなので自分から声かけて譲ってもらうのできないし、人多すぎてそもそも優先席付近にすら行けないことも。。
あとつわりで会社のトイレでゲロゲロしてました。笑
産科についてですが、通いやすさは前提として取り扱える分娩方法や入院後のスケジュールなど病院によって違い、転院できるタイミングも限られているため早めに検討するのが良いです。
保活についてですが、私は出産から半年で復帰する予定だったので、産まれる前から近くの保育園の見学や役所に手続きをしに行っていました。
年度締め切りなどもあるのでこちらも早めに情報収集しておくのをおすすめします。
出産
(ただの愚痴)
まじで痛い。もうこの世の所業じゃない。
出産も会陰切開も縫うのも麻酔なしでここは地獄か???
完全に出産トラウマです。無痛分娩にしなかったことを激しく後悔しました。
出産の感動が痛みに全部持っていかれて記憶がほとんどない。。
育児
産まれてから少しづつ育児に慣れてきた頃、パートナーと朝10時切替の完全1日交代制にしました。
育児担当日は夜3時間おきに授乳しますが、事前の哺乳瓶の洗浄やミルク作り、さらに一度起きるとなかなか寝付けない体質だったので大体徹夜状態でした。
そのため育児担当でない日は少し家事をして基本的に寝ていました。育児に関してパートナーに口出ししたくなっても命の危険がない限りはなるべく口出ししないようにしていました。
育休から明けると育児と仕事の両立となりますが、保育園によって育児としての時間が仕事としての時間に置き換わり、仕事と育児は質が違う労働のため精神的にメリハリがつくようになり個人的には良かったです。
コミュニケーションがちゃんと取れる有難さに感動しました。笑
睡眠不足は続くため、上手くパートナーと交代したり外部サービスに頼ったりして意識的に自分自身の休息時間を確保することは大切です。
家庭内の役割分担
旧来では一般的であった、男性一馬力+専業主婦の家庭構成は今では3割程度で、今後さらに減っていくと考えられます。
自分のところで言うと、家計も育児も完全折半です。
なので子持ち女性だからと言って優遇?されることには違和感を感じるし、育児を頑張る男性にパタハラとかもすごく嫌です。
女性に関しては、キャリアを犠牲にせずに自分で自立できる稼ぎを死守し、いかに育児に積極的なパートナーを見つけるかが肝かなと思っています。
業界で言うとエンジニアの男性の育休率は高めらしいです。
あとやはり最初の一人が育休を取ると他の人も続けて取りやすくなる雰囲気は生まれるようです。
私の夫は部署内で二番目?くらいに取りましたが、続々と育休取得を考えている男性社員から質問や相談を受けるようになったそうです。
あとお金の話ですが、みんな大好き不労所得 育休手当は男女共に稼ぎの金額の2/3が支給されます。
日本は法律的に育休制度にはとても手厚いです。今までたくさん払ってきた雇用保険を取り戻すチャンスでもあります。
女性のキャリアの話でしたが、女性の社会進出には男性の家庭進出も必要不可欠なので男性の話も多めになりました。
勉強時間の確保
技術は常に進化していくため、エンジニアは生涯勉強の職業と言われます。
そんな中でこのようなコラムを目にしました。
私も独身の頃はよく終業後や週末に勉強会やカンファレンスに参加していました。
しかし家庭を持つと、勉強や残業に充てる時間=家庭内業務を放棄する時間、となってしまい手放しで賞賛されるものではありません。
この記事では「勉強会を定時時間内に行うことで、どの立場の人にとっても継続可能なものにしていきたい」というような主張で締めくくられています。
時間という敷居を下げることによって勉強をする人が増え、開発の生産性や業務効率は上がっていくため長期的に見て良いループに入っていくんではないかなと思います。
私自身も会社の理解のおかげで、勉強時間を確保することができています。
子育てを通じて良かったところ
立場の弱い人の気持ちが分かるというか、想像が及ぶようになりました。
小さい子供連れや高齢者に本心から優しくできるようになりました。
子育ては忍耐力も問われるし、人間的に成長できたなと思う面もたくさんあります。
育児の経験は主にマネジメント面でもきっと役に立つ場面があると思います。
それから個人的に子育てしながら働いている女性は親近感湧くし、育休取ってる男性は好感度爆上がりです。笑
新しい視点が増えたような、そんな感じです。
良くなかったところ
実際子供を持つとかなり負担が増えるし、周りに頭を下げて謝ることばかりだったので「子供を持つこと=悪いこと」のように感じる場面は多かったです。
こんなこと言ったら叩かれそうだけど、他の方には大変な思いをしてほしくないので正直に言うと今の世の中で子供を持つことはおすすめできません。
過渡期ではあると思うので、もう少し社会が変わるのを期待してもいいのかなと思います。
おわりに
なんか全然まとまりなくなってしまったんですが、書き出してみたら意外と長文になりました・・・
ネガティブな終わりになってしまったけど子供は可愛いですよ。
誰かの何かの参考になれば幸いです。
おしまい!
追記
似たような題材でインタビュー受けたので、よろしければこちらもご覧ください!