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AWSの各サービスを一行で把握する

Last updated at Posted at 2019-09-08

概要

AWSの主要な各サービスを一行でまとめてみました。全てのサービスを網羅しているわけではないです。
AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイトの本の復習がてらです。
読んだら何のサービスか聞かれて答えられるようになるかも。

ちなみにアイコンは公式のAWS アーキテクチャアイコンから取得できます。

ネットワークとコンテンツ配信

全ての始まりはネットワーク構築から。
リージョン・・・AWSがサービスを提供している国と地域のこと。
アベイラビリティーゾーン(AZ)・・・データセンターの集まり。リージョン内に複数のAZが含まれている。

VPC (Virtural Private Cloud)

Amazon-VPC.png プライベートなネットワークを構成するサービス。ゲートウェイ、サブネット、ルートテーブルなどを利用する。

CloudFront

Amazon-CloudFront.png サーバのキャッシュを配信するCDN(Contents Delivery Network)サービス。

Route 53

Amazon-Route-53.png ドメイン管理とDNSを行うサービス。ドメインの取得や更新をしたり、ドメインとIPアドレスの名前解決をしたりする。

コンピューティングサービス

EC2 (Elastic Compute Cloud)

Amazon-EC2.png 仮想サーバ。サーバの個数や性能を柔軟に変更できる。

ELB (Elastic Load Balancing)

Elastic-Load-Balancing-ELB.png ロードバランサ。負荷分散することで障害を防いだり、Auto Scaling機能でインスタンスの台数を増減できる。

ECS (Elastic Container Service)

Amazon-Elastic-Container-Service.png Dockerコンテナの実行環境を提供。サーバの設定なしでDockerを利用できる。

Lambda

AWS-Lambda.png サーバなしでプログラム実行する環境を提供。サーバレスアーキテクチャの中核。

運用支援サービス

CloudWatch

Amazon-CloudWatch.png 運用監視を支援するサービス。CPU使用率などのリソース状態やログを取得できる。

CloudTrail

AWS-CloudTrail.png AWSマネジメントコンソールやCLIにおける操作ログを監査するサービス。誤操作や不正アクセスの早期発見・追跡などに利用する。

ストレージサービス

ストレージの種類の違いは以下。
ブロックストレージ・・・データを物理的なディスクにブロック単位で管理するストレージ。
ファイルストレージ・・・ファイルシステムを構成してデータをファイル単位で管理するストレージ。
オブジェクトストレージ・・・ファイルにメタデータを追加してオブジェクトとして管理するストレージ。直接操作はできずHTTP経由で登録・削除・参照の操作が可能。更新頻度の少ないデータや大容量のコンテンツを保存する用途で使う。

EBS (Elastic Block Store)

Amazon-Elastic-Block-Store-EBS.png ブロックストレージサービス。EC2のOS領域、追加ボリューム、RDSのデータ保存領域などに使用する。

EFS (Elastic File System)

Amazon-Elastic-File-System_EFS.png ファイルストレージサービス。容量無制限で複数のEC2インスタンスから同時アクセスが可能。

S3 (Simple Storage Service)

Amazon-Simple-Storage-Service-S3.png オブジェクトストレージサービス。高耐久性&容量無制限で様々な用途に利用できる。

Glacier

Amazon-S3-Glacier.png オブジェクトストレージサービス。高耐久性&安価な費用&データの取り出しに時間がかかるため、アーカイブ用途で利用される。

Storage Geteway

AWS-Storage-Gateway.png オンプレミスにあるデータをクラウドへ連携するためのインターフェースを提供。独自のストレージは持たない。

データベースサービス

データベースの種類の説明は以下。
RDB (Relational Database)・・・データを表形式で表す。SQLを用いて操作する。
NoSQL・・・SQLを使わないデータベースアーキテクチャの総称。RDBのパフォーマスやデータモデルの問題に対処するために作られた。RDSを完全に置き換えるものではなくユースケースに応じて使い分ける。

RDS (Relational Database Service)

Amazon-RDS.png RDBサービス。エンジンはMySQL/MariaDB/PostgreSQL/Oracleなどがあり、クラウドの特性を生かしたAWS独自のAuroraも選択可能。

Redshift

Amazon-Redshift.png データウェアハウス向けのRDB。列指向型データベース&分散並行実行により、素早く安価にビッグデータ解析を行える。

DynamoDB

Amazon-DynamoDB.png NoSQLデータベースサービス。Key-Value型のデータベースで拡張性が高い。

ElasticCache

Amazon-ElastiCache.png NoSQLデータベースサービス。インメモリ型のデータベースでパフォーマンスが高い。エンジンはMemcachedやRediesを選択できる。

セキュリティとアイデンティティ

IAM (Identity and Access Management)

AWS-Identity-and-Access-Management_IAM.png AWSアカウント利用の権限を管理するサービス。IAMポリシー、IAMユーザ、IAMグループ、IAMロールなどの機能がある。

KMS (Key Management Service)

AWS-Key-Management-Service.png 鍵管理とデータ暗号化を行う鍵管理サービス。キーを階層構造にすることにより高セキュリティを保つ。

AWS Certificate Manager

AWS-Certificate-Manager.png AWS自身が認証局となり、RSA鍵とサーバの証明書の作成・管理を行う。AWSのサービスから無料で利用できる。

アプリケーションサービス

用途に合ったアプリケーションサービスを利用することで効率的にシステムを構築運用できる。
いわゆるSaaS型のサービス群。

SQS (Simple Queue Service)

Amazon-Simple-Queue-Service-SQS.png キューとメッセージを管理するキューイングサービス。キューを介することにより疎結合なシステム構成にできる。

Step Function

AWS-Step-Functions.png ワークフローを制御するサービス。ワークフローを可視化して編集することができる。

SNS (Simple Notification Service)

Amazon-Simple-Notification-Service-SNS.png システムイベントの通知を行うプッシュ型の通知サービス。様々な通信プロトコルに対応している。

開発者ツール

以下のサービス群を利用することによりCI/CD環境を構築することができる。
メリットとしては他のAWSサービスとシームレスに連携できる。

CodeCommit

AWS-CodeCommit.png ソースコードを管理するGitリポジトリサービス。GitHub的なやつ。

CodeBuild

AWS-CodeBuild.png ソースコードのビルドやテスト実行するサービス。JenkinsやCircleCI的なやつ。

CodeDeploy

AWS-CodeDeploy.png ビルドされたモジュールをデプロイするサービス。JenkinsやCircleCI的なやつ。

CodePipeline

AWS-CodePipeline.png 上記3つのサービスを連携し、一連の開発プロセスを自動化するサービス。

CodeStar

AWS-CodeStar.png 上記4つのサービスを利用したCI/CD環境を自動構築するサービス。

プロビジョニングサービス

インフラの環境構築作業を自動化するサービス群。

Elastic Beanstalk

AWS-Elastic-Beanstalk.png インフラ構成を自動構築するサービス。インフラに詳しくなくても素早く定番のWebサーバやBatchワーカー構成などの環境を構築できる。

OpsWorks

AWS-OpsWorks.png Chef環境を提供し、OSより上のレイヤーの自動構築をサポートする。Ansible的なやつ。

CloudFormation

AWS-CloudFormation.png JSONやYAMLのテンプレートを作成し、OSより下のレイヤーの自動構築をサポートする。Terraform的なやつ。

分析サービス

EMR (Elastic MapReduce)

Amazon-EMR.png 分散処理フレームワーク。スポットインスタンスと併用することで低コストが実現できる。

Kinesis

Amazon-Kinesis.png ストリーミング処理プラットフォーム。データをリアルタイムで処理・可視化・分析できる。

Data Pipline

AWS-Data-Pipeline.png データ処理やデータ移動を支援するサービス。バッチ処理のELT操作などに使う。

おまけ:アーキテクト設計のコツ

信頼性・回復性

・障害をシミュレーションして復旧手順をテストする。
・障害から自動復旧できるようにする。
・スケーラブルなシステムにする。
・キャパシティ推測を不要にする。
・変更管理を自動化する。

パフォーマンス

・リソースを適切に選択する。
・リソースを継続的にモニタリングする。
・キャッシュを活用する。

セキュリティ

・IAMを活用して、AWS利用時のセキュリティを高める。
・セキュリティグループ、ネットワークACL、バックアップ、バージョニング、暗号化などを利用して、システムのセキュリティを高める。

コスト

・リソースの需要を一致させる。
・適切なインスタンスを購入する。
・アーカイブストレージを活用する。

運用

・各種サービスを利用して運用を自動化する。(Insfrastructure as Code)
・障害への検知と対応方法を理解する。
・リリース方法の種類を理解する。

最後に

記事に間違いや不明な点があれば遠慮なくご指摘ください!

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