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Windows 10 May 2020 UpdateでHyper-VやWSL2、VMwareを共存させる

Last updated at Posted at 2020-06-28

はじめに

Windows 10で長らくVMware(やVirtualBoxなど)で仮想環境を使っていた開発者が、WSL2(Windows Subsystem for Linux 2)が「Windows Insider Programで」出てきたときに困ったのは、Windows 10上で2つの仮想環境インフラ、つまりHyper-Vと(WSL2が動作している)Hyper-Vが共存できない、ということでした。

さて、WSL2もWindows 10 May 2020 Updateで正式機能としてリリースされましたが、上記の「仮想環境共存できない」問題にも解決の方法が用意されました。こちらのプレスリリースにもあるように、MicrosoftとVMwareがWindows Hypervisor Platform(WHP) APIを共同開発し、Windows 10 May 2020 Update + VMware Workstation 15.5.5 Proの組み合わせから、共存可能になった模様です。

本稿では、WSL2が動作し、Hyper-Vが利用可能なWindows 10 May 2020 Update環境で、VMware Workstation 15 Proをインストールし、仮想マシンとしてWindows 10 Proをインストールした方法を紹介します。

VMWare Workstationインストール

初期状態

Windows 10 ProをWindows 10 May 2020 UpdateにUpdateし、Windowsの機能の有効化または無効化からLinux用Windowsサブシステムをチェックし、Microsoft StoreでUbuntu 20.04 LTSをダウンロードし、(WSL1ではなく)WSL2で動作するように設定しました。
スクリーンショット 2020-28-6 の 06-55-54.png

VMware Workstationインストール

本稿作成時の最新版(VMware-workstation-full-15.5.6-16341506.exe)をダウンロードし、インストールしました。

ようこそ

ようこそ画面です。次に進みます。
スクリーンショット 2020-28-6 の 07-33-34.png

使用許諾契約書

使用許諾契約書です。同意するのであれば次に進みます。
スクリーンショット 2020-28-6 の 07-33-54.png

互換性のあるセットアップ

Hyper-VまたはDevice/Credential Guardが有効になっている場合、Windows Hypervisor Platform (WHP)をインストールしてやろうか、というありがたい提案が表示されるので、(Windowsの機能の有効化または無効化を起動しなくても済むので)ありがたくチェックします。
スクリーンショット 2020-28-6 の 07-34-10.png

なお、画面表示されている「VMware Workstation での Windows ホスト VBS サポートの最小要件」を見ても、CPUとOSの話は現況うされているものの、現時点ではWHPに関しては特にRequirementとして指摘されていません(OSについては言及されているのでそれでカバーされているということかも)。
スクリーンショット 2020-28-6 の 06-58-59.png

カスタムセットアップ

私は拡張キーボードドライバをチェックして、次に進みました。
スクリーンショット 2020-28-6 の 07-34-24.png

ユーザーエクスペリエンスの設定

私は選択肢を両方チェックして、次に進みました。
スクリーンショット 2020-28-6 の 07-34-38.png

ショートカット

こちらもお好みでチェックして、次に進みます。
スクリーンショット 2020-28-6 の 07-34-53.png

インストールの準備完了

インストールをクリックして、インストールを実行します。
スクリーンショット 2020-28-6 の 07-35-04.png

インストール完了

インストールが完了したら、(WHPをインストールしていたり、拡張キーボードドライバをインストールしている場合は特に)Windowsを再起動します。
スクリーンショット 2020-28-6 の 07-36-39.png

仮想マシンインストール

Windows 10 Proを仮想マシンとしてインストールしました。こちらに関しては、WHPだから何か気を付けなければならない、というポイントは特にありません。これまでと同様の方法でインストールしていきます。

VMware Workstation起動

VMware Workstationを起動して、新規仮想マシンの作成をクリックします。
スクリーンショット 2020-28-6 の 07-43-22.png

新規仮想マシン作成ウィザード

今回の説明では、標準を選択して次に進みます。
スクリーンショット 2020-28-6 の 07-43-45.png

ゲストOSのインストール

インストーラディスクイメージファイルに、MicrosoftのサイトからダウンロードしておいたWindows 10のISOイメージファイルを指定して、次に進みます。
スクリーンショット 2020-28-6 の 07-44-26.png

仮想マシンの名前

ここではデフォルトの仮想マシン名と場所を利用して、次に進みます。
スクリーンショット 2020-28-6 の 07-44-42.png

ディスク容量の指定

ディスク容量やファイル分割の有無を指定して、次に進みます。
スクリーンショット 2020-28-6 の 07-45-02.png

準備完了

準備が完了したら、完了ボタンをクリックします。この仮想マシンを作成後にパワーオンがチェックされていれば、この後、Windows 10のインストールが仮想マシン内で始まります。
スクリーンショット 2020-28-6 の 07-45-15.png

できあがり

最後はこんな感じでVMwareでWindowsを使いながら、WSL2でUbuntuを使うことができるようになりました。
スクリーンショット 2020-28-6 の 08-17-28.png

おわりに

1台の仮想マシンをWindowsでもMacでもLinuxでも使いたいといった用途など、Hyper-VでなくVMwareを使いたい状況はいろいろあるかと思いますが、Windows 10の魅力の一つでもあるWSL2との共存ができるようになったのは、私にとっては本当にありがたい話です。Hyper-VとWSL2の共存問題がWSL2を始めるうえでのハードルになっていた、という方には特におすすめします。それでは。

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