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WordPressエンジニアがDrupalを触るときの注意点と用語集

Last updated at Posted at 2021-11-28

これは、Advent Calendar 2021 用の記事です。

今年に入ってからDrupalの開発・保守をしている
logo_black_01.png
株式会社メタ・インフォさんと出会い、一緒に仕事をすることになりました。

これまではWordPressでのサイト構築を色々してたのですが、Drupalは初めてで、用語や管理画面の操作を覚えるのに少し苦労しました。
その経験をシェアできればと思います。

DrupalとWordPressの違い

WordPressとの一般的な比較はこちらを参考に
https://remacre.jp/column/homepage/8792/

ぶっちゃけ、シェア率でいえばWordPress圧勝です(笑)
手軽で綺麗なテーマもたくさん出ていますし、初心者が触りやすいCMSでしょう。

対してDrupalは、最近流行りのノーコード開発に近く、自由にデータベースのテーブルが作れたり、役割分担を厳密にしたユーザー管理ができたりします。

SQLのビューを管理画面から作って、WordPressのウィジェットのように、ページに埋め込むことができます。

【ポイント その1】 Drupalは CMSではなく、ノーコードのPHPフレームワークだと思うと、理解が早まる(かも)。

Drupalの管理画面に焦らないように

慣れていないせいもありますが、WordPressの管理画面と操作性がぜんぜん違う(悪い)ので、最初は根気よく触りましょう。

 ログインURLと管理画面

WordPressの場合
ワードプレスの場合は、
https://yourdomain.com/wp-login.php や、
https://yourdomain.com/wp-admin/ にアクセスすると
このようなログイン画面がでてきます。
wp_login.png

無事にログインできるとこんな画面になります。
wp_admin.png

Drupalの場合
ドゥルーパルのログインURLは、
https://yourdomain.com/user/login で、アクセスすると
テーマのヘッダーなどがある中に、ID,PWを入力するフォームが出ます。
dru_login.png

ログイン後はどうなるかというと
ヘッダーの上部に、管理用メニューが表示されます。
(管理と書かれた黒い部分と、その下のContentなどのメニュー部分)
dru_admin.png

ワードプレスに管理者としてログイン後、トップページを見た場合に表示される、上部の管理者バーと似ています。

【ポイント その2】 Drupalの管理画面は、利用しているテーマによって見え方が変わるけど、基本は、上部にある管理者バーから操作すると覚える。

 メニューバーの中身

dru_menu.png
メニューをワードプレスと対比すると
* Content → 投稿・メディア・固定ページ・コメント
* サイト構築 → カテゴリー・タグ・メニュー・ウィジェット
* テーマ → 外観
* 機能拡張 → プラグイン
* 環境設定 → 設定
* People → ユーザー
* レポート → サイトヘルス
* ヘルプ → WPロゴのサポート

Drupalでサイトを作るときに、一番つまづきそうなのが「サイト構築」メニューです。
コンテンツの中身について、あらかじめ「タイトル・本文・サムネイル画像・カテゴリー」などを自由に設計できる、コンテンツタイプというのがあります。
ワードプレスで言うと、Advanced Custom Fieldsのプラグインをいれて、入力項目を制御するのと似ています。

【ポイント その3】 サイト構築の所を理解するのが、最初は大変だと思う。

 記事投稿までのステップ

それでは、記事を投稿するまでのキャプチャーを並べます。
まず、「Content」メニューをクリックしたあと、青い「コンテンツを追加」ボタンをクリック。

dru_post01.png

つぎは、コンテンツタイプを選びます。
(ワードプレスで言うと、投稿か固定ページか、カスタムフィールドのページにするか)

dru_post02.png

コンテンツタイプを選ぶと、やっとフォームがでてきます。
この中で右側の、URLエイリアスは、ワードプレスのパーマリンクです。

dru_post03.png

保存ボタンを押すと、投稿したページURLに遷移します。
(ログインをしていると、タイトル下に編集ボタンなどが追加されます。

dru_post04.png

【ポイント その4】 コンテンツタイプを選ぶことで、入力フォームが変化する。

 修正ボタンがいっぱいあるのは気にしない

drupalを触っていて気になるのが、ブロックごとに「ペンの編集マーク」が出ること。
dru_edit.png

上記だと、クイック編集を押すと、本文のところを画面遷移せずに修正することができる。

dru_edit02.png

【ポイント その5】 クイック編集は使い慣れるまで利用しない。上部の管理メニューから操作する。

Drupalの用語集

次にWordPressの用語との対応表です。

Drupal WordPress
テーマ / Theme テーマ / Theme
モジュール / Module プラグイン / Plugin
リージョン / Region ウィジェットエリア / Widget Areas
ブロック / Block ウィジェット / Widget
URLエイリアス / URL Alias パーマリンク / Permalink
タクソノミー / Taxonomy カスタムタクソノミー / Custom Taxonomies
ボキャブラリー カテゴリー・タグ
ターム / Term (スラッグ / Slug)
ノード / Node 投稿ID / Post id
ビュー / View 記事リスト / WP_Query

【ポイント その6】 自分が知っている言葉や機能とリンクさせつつ、Drupalを触りましょう。

Drupalの仲間になろう

ワードプレスに比べると、コミュニティーの規模も小さいですが、そのぶん人脈も作りやすく、最新情報にも容易にアクセスできるでしょう。
日本語の解説はちょっと少ないですが、英語で情報収集することにチャレンジをしてみても、いいかもしれません。

この記事を読んで、Drupal触ってみようかなと思う人が増えることを願ってます。

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