これは、Advent Calendar 2021 用の記事です。
今年に入ってからDrupalの開発・保守をしている
株式会社メタ・インフォさんと出会い、一緒に仕事をすることになりました。
これまではWordPressでのサイト構築を色々してたのですが、Drupalは初めてで、用語や管理画面の操作を覚えるのに少し苦労しました。
その経験をシェアできればと思います。
DrupalとWordPressの違い
WordPressとの一般的な比較はこちらを参考に
https://remacre.jp/column/homepage/8792/
ぶっちゃけ、シェア率でいえばWordPress圧勝です(笑)
手軽で綺麗なテーマもたくさん出ていますし、初心者が触りやすいCMSでしょう。
対してDrupalは、最近流行りのノーコード開発に近く、自由にデータベースのテーブルが作れたり、役割分担を厳密にしたユーザー管理ができたりします。
SQLのビューを管理画面から作って、WordPressのウィジェットのように、ページに埋め込むことができます。
【ポイント その1】
Drupalは CMSではなく、ノーコードのPHPフレームワークだと思うと、理解が早まる(かも)。
Drupalの管理画面に焦らないように
慣れていないせいもありますが、WordPressの管理画面と操作性がぜんぜん違う(悪い)ので、最初は根気よく触りましょう。
## ログインURLと管理画面
WordPressの場合
ワードプレスの場合は、
https://yourdomain.com/wp-login.php や、
https://yourdomain.com/wp-admin/ にアクセスすると
このようなログイン画面がでてきます。
Drupalの場合
ドゥルーパルのログインURLは、
https://yourdomain.com/user/login で、アクセスすると
テーマのヘッダーなどがある中に、ID,PWを入力するフォームが出ます。
ログイン後はどうなるかというと
ヘッダーの上部に、管理用メニューが表示されます。
(管理と書かれた黒い部分と、その下のContentなどのメニュー部分)
ワードプレスに管理者としてログイン後、トップページを見た場合に表示される、上部の管理者バーと似ています。
【ポイント その2】
Drupalの管理画面は、利用しているテーマによって見え方が変わるけど、基本は、上部にある管理者バーから操作すると覚える。
## メニューバーの中身
メニューをワードプレスと対比すると
- Content → 投稿・メディア・固定ページ・コメント
- サイト構築 → カテゴリー・タグ・メニュー・ウィジェット
- テーマ → 外観
- 機能拡張 → プラグイン
- 環境設定 → 設定
- People → ユーザー
- レポート → サイトヘルス
- ヘルプ → WPロゴのサポート
Drupalでサイトを作るときに、一番つまづきそうなのが「サイト構築」メニューです。
コンテンツの中身について、あらかじめ「タイトル・本文・サムネイル画像・カテゴリー」などを自由に設計できる、__コンテンツタイプ__というのがあります。
ワードプレスで言うと、Advanced Custom Fieldsのプラグインをいれて、入力項目を制御するのと似ています。
【ポイント その3】
サイト構築の所を理解するのが、最初は大変だと思う。
## 記事投稿までのステップ
それでは、記事を投稿するまでのキャプチャーを並べます。
まず、「Content」メニューをクリックしたあと、青い「コンテンツを追加」ボタンをクリック。
つぎは、__コンテンツタイプ__を選びます。
(ワードプレスで言うと、投稿か固定ページか、カスタムフィールドのページにするか)
コンテンツタイプを選ぶと、やっとフォームがでてきます。
この中で右側の、__URLエイリアス__は、ワードプレスの__パーマリンク__です。
保存ボタンを押すと、投稿したページURLに遷移します。
(ログインをしていると、タイトル下に編集ボタンなどが追加されます。
【ポイント その4】
コンテンツタイプを選ぶことで、入力フォームが変化する。
## 修正ボタンがいっぱいあるのは気にしない
drupalを触っていて気になるのが、ブロックごとに「ペンの編集マーク」が出ること。
上記だと、クイック編集を押すと、本文のところを画面遷移せずに修正することができる。
【ポイント その5】
クイック編集は使い慣れるまで利用しない。上部の管理メニューから操作する。
Drupalの用語集
次にWordPressの用語との対応表です。
Drupal | WordPress |
---|---|
テーマ / Theme | テーマ / Theme |
モジュール / Module | プラグイン / Plugin |
リージョン / Region | ウィジェットエリア / Widget Areas |
ブロック / Block | ウィジェット / Widget |
URLエイリアス / URL Alias | パーマリンク / Permalink |
タクソノミー / Taxonomy | カスタムタクソノミー / Custom Taxonomies |
ボキャブラリー | カテゴリー・タグ |
ターム / Term | (スラッグ / Slug) |
ノード / Node | 投稿ID / Post id |
ビュー / View | 記事リスト / WP_Query |
【ポイント その6】
自分が知っている言葉や機能とリンクさせつつ、Drupalを触りましょう。
Drupalの仲間になろう
ワードプレスに比べると、コミュニティーの規模も小さいですが、そのぶん人脈も作りやすく、最新情報にも容易にアクセスできるでしょう。
日本語の解説はちょっと少ないですが、英語で情報収集することにチャレンジをしてみても、いいかもしれません。
この記事を読んで、Drupal触ってみようかなと思う人が増えることを願ってます。