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GNSS・衛星測位システムの簡単な説明と現状のまとめ

Last updated at Posted at 2020-02-04

概要

GNSS・衛星測位システムの簡単な説明とそれに関する現状についてまとめたものです。
※記事についてなるべく更新できたらと思いますが、更新についていけない場合があります。

GNSSとは

私たちはスマートフォンやカーナビなどの製品でよくGPSとよく耳にしますが、今の時代GNSSとの方が適していると思います。
それではGNSSとGPSの違いはなんでしょうか?
国土地理院では以下のように説明しています。

GNSSとは
 GNSS(Global Navigation Satellite System / 全球測位衛星システム)は、GPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等の衛星測位システムの総称です。

GPSとは
 GPS(Global Positioning System)は、アメリカ合衆国によって、航空機・船舶等の航法支援用として開発されたシステムです。
 このシステムは、上空約2万kmを周回するGPS衛星(6軌道面に30個配置)、GPS衛星の追跡と管制を行う管制局、測位を行うための利用者の受信機で構成されています。
 航空機・船舶等では、4個以上のGPS衛星からの距離を同時に知ることにより、自分の位置等を決定します。
https://terras.gsi.go.jp/geo_info/GNSS.html

YoutubeのほうでGPSの位置測位の仕組みについて分かりやすく紹介しているのを見つけたので、そちらを見るのをおススメします。

GPSの仕組みを簡単に解説します

現在のGNSS対応機器について

世界中で使われている多くのスマートフォンやカーナビなどでは、アメリカのGPS、ロシア(ソビエト時代)のGLONASS、EUのGalileoの人工衛星を使って位置情報を取得しています。
または、日本で高精度な位置情報が取得できるようにQZSS(別名:みちびき)と呼ばれる人工衛星を飛ばしています。
日本地域での利用を目的にしているので、主に日本向けに販売している機器に対応しています。
詳しくは、内閣府宇宙開発推進事務局のみちびき(準天頂衛星システム)をご覧下さい。
さらに、中国もBeiDou(別名:北斗)と呼ばれる北斗-1と北斗-2(別名:コンパス)の2種類の人工衛星を飛ばしています。
とくに北斗-1は地球上にある対応機器と送受信できる機能があり中国全土で利用できる特色をもっています。
BeiDouの詳細はWikipediaの北斗衛星導航系統をご覧ください。

各国が独自の衛星を飛ばしている理由について

各国が独自の衛星を飛ばしている理由については、宇宙開発分野で力をつけて軍事面および経済面で優位になりたいのが考えられます。
軍事面では、他国の衛星測位システムに依存せずに安定して利用したいからだと思います。
また、同時に高精度な位置情報を取得できるようになれば、ミサイルの着弾性能の向上、無人機による自立操縦などに役立つでしょう。
経済面では、高精度な位置情報が取得で自動車・航空機・船舶・配達用ドローン・農機などの自立操縦に役立つでしょう。
なお、衛星測位システムだけでは障害物からよけるができないので各種センサとAIによる組み合わせで実現しようとしています。

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