完全に作業ログなのですが記録を残しておきます。
前提
積分記号に別の記号を重ねて、特殊記号を自前で作っていました。
以下は説明のために用意したサンプルコードです。MathJaxでooalignなんて使えるわけはなかったので興味がある方は各自の手元で確認してください。
\mathop{\ooalign{%
\hbox{$<$}\crcr%
\hss$\displaystyle\int$\hss%
}}
発生した現象
表示上は先ほどのコードで問題なく積分記号に<が重なるのですが、上下に記号を配置(つまり通常の積分記号における積分範囲の上限・下限を書く位置)しようと思ったら、下側は想定通りの配置であった (このせいで気付くのが数か月遅れた) のに、上側はなぜか行の中央ちょっと上寄りに配置されるという不思議現象が発生しました。
どうやらooalignで記号を重ねた場合、ボックスの上端は先に配置した記号の上端、下端は最後に配置した記号の下端で計算されるようです。描画順を逆にしたら上下逆の現象が再現できました。
解決策
ここでesintパッケージはどう解決しているのか確認すると、それ用のフォントを用意していました。確実だけど手元でぱぱっとやるにはコスト高すぎて不採用。
仕方がないので描画命令の最初と最後で2回積分記号を描かせる強引な解決方法を採用しました。うーん汚いけど仕方がない