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Raspberry Pi ① 初期設定 --Mac編--

Last updated at Posted at 2021-01-20

前提条件

  • ラズパイにOSをインストール済であること
  • ディスプレイ必要です

目的

  • 自身のmacからSSHでラズパイに接続する
  • その際に公開鍵認証でアクセスする

環境

  • macOS: Catalina 10.15.7
  • raspbian: 10.7

目次

  1. user名変更
  2. 公開鍵の作成
  3. 公開鍵認証の設定
  4. IP固定&ポート変更
  5. おまけ

内容

1. user名変更

  • ラズパイの初期情報
    • user:pi
    • password:raspberry

 このまま使用すると誰でも簡単にSSH接続できてしまうし、
 その他にも問題多数なのでまずはユーザー情報を変更する。
 やり方はいつかあるがここでは、ユーザー名とパスワードを変更するやり方で行う。
 直接変更できれば良いのだが、ログインしているユーザーの情報を直接変更することができないため
 一度別ユーザーを作成し、そちらでログイン後、変更していく。

ユーザーの変更

 # '仮のユーザ(tmp)を作成する'
 sudo useradd -M tmp
 # 'tmpユーザをsudoグループに追加(そうしないとsudoが使えない)'
 sudo gpasswd -a tmp sudo
 # 'tmpユーザのパスワードを設定'
 sudo passwd tmp
 # 'ログアウトする'
 exit

 アカウントの作成が終わったら、SSH接続に必要なのでIPアドレスを確認する。

IPアドレスの確認

 # 'ifconfigで情報を表示'
 ifconfig
 # '複数行出てくるが下記のような表示を探し、inetのところがIPアドレスなのでメモしておく'
 wlan0: flags=1111<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST>  mtu 1111
        inet 111.111.11.1  netmask 255.255.255.0  broadcast 111.111.11.255
        inet6 fe11::1aa:1a4a:a1a1:1aa1  prefixlen 64  scopeid 0x20<link>

 ここまで確認したら、画面の表示をCLIに変更します。
 デスクトップのままだと、どこかでPiユーザーを使用しているらしく名前の変更ができません。
 設定方法は、左上のラズパイのロゴから
 「RaspberryPiの設定」 -> 「システムタブ選択(最初に選択されてる)」
  -> 「boot(ブート)のをCLIに変更」 -> 「現在のユーザーでログインするからチェックを外す」
   -> 「インターフェース(interface)タブ選択」 -> 「SSHのところを有効にする」

 ここまで完了したらラズパイを再起動します。
 再起動後、macの方からSSHで接続。

SSH接続コマンド

 # 'ssh [先ほど作成したユーザー名]@[ラスパイのIPアドレス] -p 22'
 ssh tmp@111.111.11.1 -p 22

 接続ができたら、Piユーザーの情報を変更します。
 rootユーザーにもパスワードを設定しておきましょう。
 (rootユーザーは元々存在し、名前変更不可のため後ほどSSHログインできないようにします)

ユーザー名変更

 # 'usermod -lでユーザ名をpiからnewpiに変更'
 sudo usermod -l newpi pi
 # 'usermod -dでホームディレクトリを/home/piから/home/newpiに変更'
 sudo usermod -d /home/newpi -m newpi
 # 'groupmod -nでpiグループをnewpiグループに変更'
 sudo groupmod -n newpi pi
 # 'rootユーザーのパスワード変更'
 sudo passwd root
 # 再起動
 reboot

 これで変更完了。
 再起動と同時に、SSH接続が切れるので変更したユーザーでSSH接続を試みる。
 再接続できたら、tmpユーザーは不要なので削除する。

SSH再接続&tmpユーザーの削除

 ssh newpi@111.111.11.1 -p 22
 # '仮ユーザを削除(警告的なのが出るが、構わず削除)'
 sudo userdel tmp
 # 'newpiユーザのパスワードを変更(必要であれば)'
 sudo passwd newpi

2. 公開鍵の作成

 まずはmac側のHOMEディレクトリ配下に.sshというディレクトリを作る。
 その後、そのディレクトリ内に鍵を作成。

鍵の作成

 # 'mac側のホームディレクトリ配下に、.sshディレクトリの作成'
 mkdir ~/.ssh
 # '.sshディレクトリに移動'
 cd ~/.ssh
 # '鍵の作成'
 ssh-keygen -t rsa

 鍵の作成のコマンドを打つと下記の3つを順番に聞かれる。
  ・ 鍵ファイルを保存するフォルダの名前
  ・ パスフレーズ
  ・ パスフレーズ(確認用)

 全てエンターでも良いが、パスフレーズは入力しておくほうがベター。
 作成後、~/.sshの中に次のような2つのファイルが作成されている。

鍵の種類

 # '秘密鍵'
  id_rsa
 # '公開鍵'
  id_rsa.pub

3. 公開鍵認証の設定

 ラズパイ側に鍵を格納するディレクトリを作成。


 # 'ラズパイ側のホームディレクトに、.sshディレクトリ作成'
 mkdir ~/.ssh

 作成後、公開鍵をmacからラズパイに送ります。

鍵の送信

 # 'mac側の.sshディレクトリ内に移動'
 cd ~/.ssh
 # 'scp -r id_rsa.pub [ユーザー名]@[ラズパイのIPアドレス:/home/[ユーザー名]/.ssh]'
 scp -r id_rsa.pub newpi@111.111.11.1:/home/newpi/.ssh

 これで公開鍵の送信は完了です。
 次に、ラズパイ側で受け取った鍵の情報を書き出し、鍵のパーミッションの変更をしていきます。

パーミッションの変更

 # 'ラズパイ側の.sshディレクトリに移動'
 cd ~/.ssh/
 # '公開鍵の情報を使用する用に書き出す'
 cat id_rsa.pub >> authorizedkeys
 # 'authorized_keysのパーミッションを600に変更'
 chmod 600 authorized_keys
 # '.sshフォルダのパーミッションを700に変更(うまくいかなければsudoをつける)'
 chmod 700 ~/.ssh
 # '公開鍵ファイルを削除'
 rm ~/.ssh/id_rsa.pub

 これで基本的な設定は完了。接続できるかテスト・


 # 'mac側の.sshディレクトリに移動'
 cd ~/.ssh
 # 'ssh [ユーザー名]@[ラズパイのIP] -i [秘密鍵] -p 22'
 ssh newpi@111.111.11.1 -i id_rsa -p 22
 

 パスワードを要求されるので、公開鍵の生成の際に入力したパスワードを入力。
 ログインできたら完了です。

 せっかくSSHログインできるようにしたので、パスワードログイン不可にしましょう。
 ラズパイ側の設定ファイルを変更します。
 ついでなので他のもいじりますが必要に応じて変えてください。
 変更するのは下記3点
  ・ rootユーザーのログイン禁止
  ・ パスワード認証を無効化して公開鍵認証のみを許可
  ・ 空パスワードを無効

ssh関連の設定ファイルの変更

 # 'vimで設定ファイルを開く(vim意外で開きたい方はviの部分変えてください)'
 sudo vi /etc/ssh/sshd_config
 # 'rootユーザーのログイン禁止'
 # '#PermitRootLogin prohibit-password」を「PermitRootLogin no」に変更'
 PermitRootLogin no
 # 'パスワード認証を無効化して公開鍵認証のみを許可'
 # '「#PasswordAuthentication」を「PasswordAuthentication no」に変更'
 PasswordAuthentication no
 # '空パスワードを無効'
 # '「#PermitEmptyPasswords no」を「PermitEmptyPasswords no」に変更'
 PermitEmptyPasswords no:wq


 この設定ファイルにはいろんな情報が書いてあるので、探すの大変かと思うので
 vimの場合コマンドモードで、 /[検索したい文字]
 とすると検索できるので便利。

 ここまで終わったら再度SSH接続を試みて成功すれば完了。

4. IP固定&ポート変更

 
 IPアドレスは、自インターネット内で自動で振り分けられるため
 変更する可能性があるので、IPを毎回固定になるような設定をする。

IP固定

 # 'IPの設定は/etc/dhcpcd.conf'
 sudo vi /etc/dhcpcd.conf
 # '下記設定を書き込む'
 interface wlan0
 static ip_address=192.168.11.111/24
 static routers=192.168.11.1
 static domain_name_servers=192.168.11.1
 # 'ラズパイ再起動'
 reboot

 ip_addressに好きなIPを設定。
 routersというのはデフォルトゲートウェイに当たります。
 上記はBuffaloのルーターでの設定です。
 Buffaloルーターをお使いの場合は、下2つは同じ値で大丈夫だと思います。
 再起動後、ip -a でwlan0のところのinetが192.168.11.111/24が表示されていれば成功。
 
 想定外のエラー
 自分の場合、この設定でうまくいかなかった。
 結果的にはラズパイ側のwifiの設定を変えたら成功した。
 やったことは下記。

wifiの設定変更

 # 'wifiの設定を普通に行うとパスワードが平文で入っているため変更'
 wpa_passphrase "Wi-FiのSSID" "パスフレーズ"
 # 'このように表示されるので全てコピー'
 network={
        ssid="Wi-FiのSSID"
        #psk="パスフレーズ"
        psk=xxxxxx
 }
 # 'wifiの設定ファイルは/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf'
 sudo vi /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
 # '先ほどのnetworkの設定をペーストし、#psk="パスフレーズ"の部分を削除して保存'
 network={
        ssid="Wi-FiのSSID"
        psk=xxxxxx
 }
 # 'ラズパイ再起動'
 reboot

 自分の場合はこれで解決できたので参考までに。

5. おまけ

 毎度毎度、sshの長々したコマンドを打つのは大分めんどくさいと思います。
 そんなときはエイリアスを登録すると良いです。
 まずはエイリアスを書くためのファイルを作りましょう。

configファイルの作成

 # 'touch [秘密鍵が保管されているディレクトリ]/config'
 touch ~/.ssh/config
 # 作成したファイルを開く
 vi ~/.ssh/config

 configファイルの中に情報を書き込みます。
 この際、Hostのところに記載する文字でSSH接続するので、覚えやすいものにすると良い。

configファイルの編集

 # 'フォーマット'
 Host [任意のホスト名]
    HostName [ラズパイのIP]
    User [ラズパイのユーザー名]
    port [変更していなければ22]
    IdentityFile [秘密鍵のパス]

 # '例'
 Host newpi
    HostName 111.111.11.1
    User newpi
    port 22
    IdentityFile ~/.ssh/id_rsa

 これでエイリアスの登録は完了です。
 早速、接続してみましょう。

エイリアスでSSH接続

 # 'ssh configで設定したHost名'
 ssh newpi

 これで毎回長々とコマンド打たなくて済みます!

続く。。。

 このラズパイはファイルサーバー化する予定なので続きを近日公開するかも??

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