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AWS re:Invent 2024 参加レポート GameDay/Jam編

Last updated at Posted at 2024-12-13

はじめに

2024/12/2~12/6(現地時間)で開催されたAWS re:Invent 2024に参加してきました。
筆者は今年で3回目の参加になります!
AWS re:Inventは毎年ラスベガスで開催されるグローバルな学習型カンファレンスで、世界中からAWSユーザー・パートナーが一堂に会するイベントです。
このカンファレンスでは様々なタイプのセッションが開催されていますが、今回は筆者が参加してきたゲーム競技形式のGameDayとJamの内容について紹介します。

GameDay/Jamとは?

GameDayってなに?

GameDayとは、4人1組のチームで協力してAWSのサービスを駆使しながら、リアルタイムで発生するトラブルを解決するハンズオンイベントです。クエストと呼ばれる問題が複数用意されており、それらを解くことがポイントの獲得につながります。
クエストの中には、単にシステムの設定やソースコードを修正するだけでポイントを獲得できるものや、突然運営から障害を注入され、それが残り続けている間は一定間隔でポイントが減点され、修正することによってそれがポイントの加算に繋がるようなものもあります(例えば、障害修正前は10秒毎に-100点されるが、修正後は+200点される)。

実際の業務ではなかなか経験できない緊張感と達成感を味わえるのが魅力です。技術力だけでなく、チームワークや問題解決能力も試されるため、非常に実践的で学びの多い内容で、私が最も好きなセッションです。

Jamってなに?

Jamとは、4人1組のチームで協力して特定の技術課題に対して制限時間内に解決策を見つけ出すハンズオンイベントです。セッションのテーマに沿ったタスクと呼ばれる問題が複数用意されており、それらを解くことでポイントの獲得につながります。基本的にはGameDayと同じです。ただ、GameDayとは異なる点としては、各問題ごとにAWSアカウントが払い出されるため、独立して解くことになります(GameDayでは一貫して1つのAWSアカウントで作業する)。また、問題もEasy/Medium/Hardとレベル分けされており、Easyに関してはAWSの知識がほとんど無くても解けるものもあり、GameDayよりも"学び"を重視したセッションとなっているようです。

こちらもGameDay同様、技術力だけでなく、チームワークや問題解決能力も試されるため、非常に実践的で学びの多いセッションです。

参加してきたセッション

ここからは、筆者が参加してきたセッションについて紹介します。

AWS GameDay: Cloud operations (sponsored by Dynatrace) GHJ304

セッション概要(Catalogより):

Join us for an interactive and collaborative learning exercise to develop practical skills for keeping AWS environments up and running. Gain experience in a real AWS account with deployed infrastructure that needs your help. Use and build skills in monitoring, automation, observability, configuration management, and more. Whether you’re a seasoned cloud professional or just starting your journey, this cloud operations AWS GameDay is an opportunity to put your theoretical knowledge to the test and gain invaluable experience. This GameDay also features a quest from Dynatrace. You must bring your laptop to participate.

本セッションは、モニタリング、自動化、可観測性、構成管理に関するスキルが必要とされる内容でした。私は弊社からre:Inventに一緒に参加した同僚1人と、海外エンジニア2人とのチームで参加しました。本セッションはDynatrace社がスポンサーとなっているため、Dynatraceに関する問題も1問用意されています。

私はDynatraceに関する問題1問と、それ以外の問題2問に取り組み、前者のみ完遂できました(後者はほかメンバーと一緒に解いたり、お任せしたりしました)。
Dynatraceの問題については初めて触る上、業務ではこれまで扱ったことが無いようなメトリクスなどが関わっており、大変学びのある内容でした。

最後の1時間は1名が次の予定のために退席してしまうこともありましたが、結果、他チームメンバーのおかげもあり、約70チーム中20位とまずまずの順位で終えることができました。

AWS Jam: DevOps and modernization (sponsored by Palo Alto Networks and LaunchDarkly) GHJ307

セッション概要(Catalogより):

Are you looking to enhance your AWS DevOps and modernization skills? Immerse yourself in AWS DevOps challenges and collaborate with fellow enthusiasts. Activities are structured to accommodate AWS users of all skill levels, and you'll have a chance to win SWAG and prizes. Ask questions of the subject matter expert leading the study session, and enhance your DevOps knowledge with guided exercises. This Jam also features Jam challenges from our sponsors, Palo Alto Networks and LaunchDarkly. All you need to bring is your desire to learn and a laptop.

本セッションは、DevOpsに関する内容で、CI/CDパイプラインなどに関するスキルが必要とされる内容でした。この回は海外エンジニア3人とのチームで参加しました。本セッションはPalo Alto Networks社とLaunchDaykly社がスポンサーとなっており、LaunchDarklyに関する問題も1問用意されています。

私はMediumのタスク1つ、Easyのタスク1つを完遂することができました。また、メンバーの中にはLaunchDarklyに詳しい方がいて、それに関するタスクを爆速で終わらせてくれ、一時はトップ3に食い込むこともありました。

その他のメンバーも次々とタスクを終わらせており、最終的には約70チーム中10位という成績を収めることができました。

AWS Jam: Generative AI (sponsored by NVIDIA) GHJ305

セッション概要(Catalogより):

Are you curious about the cutting-edge world of generative AI? Learn about the power of generative AI through AWS Jam challenges designed to spark fresh ideas by presenting real-world scenarios. Join us for the Jam session to gain hands-on experience with AWS services and offerings from AWS partners. The activities are structured to cater to AWS users of all skill levels, and you have a chance to win swag and prizes. AWS experts, along with guided exercises, are available to help enhance your generative AI knowledge. This Jam also features Jam challenges from NVIDIA. All you need to bring is your desire to learn and a laptop.

本セッションは、生成AIに関するスキルが必要とされる内容で、海外エンジニア3人とのチームで参加しました。本セッションはNVIDIA社がスポンサーとなっており、NVIDIA社のプロダクトを利用した問題も1問用意されています。

私はMediumのタスク3つ、Easyのタスク1つを完遂することができました。また、この回はAWSや生成AIには慣れていないメンバーが多く他メンバーの問題を一緒に悩みながら解く時間もあり、チーム一体で取り組んでいる感覚が強くとても楽しい回でした。

メンバー全員で奮闘しましたが、結果は約70チーム中43位と振るわず、悔しい結果となりました。
が、この回が最もメンバーとの交流が多く、とても参加しがいのある回でした。

Jam会場の様子.jpg
JAM会場の様子

Jam概要.jpg
今回のJAMの概要

参加を通して

今回の参加を通して学んだこと、感じたことについて列挙してみます。

  • GameDay、Jam共に初心者~上級者まで楽しめる

    • 特に、Jamは学びを重視するセッションということもあり、ヒントにはかなり細かい手順まで書いてあります。どうしても分からない場合はヒントを開けば解決することも多いので、AWSに自信が無い方も大きな心配は必要ありません。
  • GameDayは障害対応の訓練になる

    • 私は本番環境の障害対応は業務で未経験ということもあり、GameDayの内容は新鮮なものが多く感じました。R&Dに所属している方などあまり本番環境に触れる機会が多くない方などには、特におすすめかと感じました。
    • ただ、あくまで競技形式ということもあり、競技形式の特性上、実際の業務とは異なるシナリオや解決方法も含まれていますが、経験という意味ではとても貴重なものになると思います。
  • 海外エンジニアと組みたい場合はスタッフに主張する

    • 今年のGameDayでは、日本人は同じチームに固めようとされているセッションもありました。
    • 海外の方と組みたい場合は、その旨主張すれば組ませてもらえました。逆に日本人と組みたい場合も、主張すれば考慮してもらえます。
  • LinkedInを持っておくとメンバーとつながりやすい

    • セッション終了後、ネットワーキングの目的で組ませていただいた方とSNSなどでつながる際、LinkedInがあるとスムーズです。
    • 海外ではre:Inventのような会でつながる場合はLinkedInがデファクトのようで(私の主観です)、アカウントを持っていない方は事前に作成していくとよいです。

おわりに

今回は、AWS re:Invent 2024において参加したGameDayとJamについてご紹介しました。
今年はGameDay × 1、Jam × 2に参加し、どちらも新鮮な内容で、同じチームに参加していただいたメンバーも刺激的な方ばかりで有意義なものでした。また、セッション後はメンバーとSNSでつながることもでき、今後の活動に向けた良い刺激となる気がしています。
海外の方は私の拙い英語にお付き合いいただき、とても感謝しております・・・

内容についてもっと詳しくご紹介したかったですが、パブリックな場での公開は禁止されているため、概要にとどめさせていただきました。もし、どちらも参加されていない方は、ぜひre:InventやAWS Summitなどの場で参加してみてください。

今回の最高順位は10位という結果でしたが、次に参加することがあれば1桁台の順位を目指したいと思います!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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