はじめに
前回に引き続きシカゴ開催のMicrosoft Igniteに現地参加の様子を紹介します。今回は主にDay1の様子を中心に紹介予定です。なお、Microsoft Igniteについての公式情報は、Microsoft Ignite公式サイトを参照ください。
前回までの紹介内容
- その1
- Microsoft Ignite概要
- 会場の様子
- Day0:Pre-day Labs and sessions
今回の紹介内容
- Microsoft Ignite Keynote
- Hubの様子
- Microsoftブース
- Microsoft Ignite and NVIDIA Mixer
Microsoft Ignite Keynote
Pre-dayはあったものの、11/19が正式な開幕日となっており、8:00-10:30にMicrosoftの会長兼CEOのSatya Nadella氏らによるKeynoteがありました。
Keynote会場について
Keynoteは8:00開始でしたが、折角なので実際の会場(Skyline Ballroom)で参加したいと思い、始発のホテルー会場間シャトルバスに乗り会場入り。ほぼ最速で会場に向かったと思っていましたが、会場に着いた6:20の時点で多くの人が会場入りしており、Keynote入場の長蛇の列ができていました。
ここからしばらく列に並びながら入場待ち、、、、会場に入場できたのはおよそ7:20頃です。会場自体はかなり広く、さすがに前の方は確保できませんでしたが中程の座席を確保できたのではないでしょうか。同僚は7:00に最後尾に並んだようですが無事は入れたようですし、どうしてもいい位置で見たいというのでなければもう少し会場入りを遅らせてもよかったかもしれません。
なお、Skyline Ballroom以外にも、Cloud Advocateによるトークも聴講できる「Technical interactive experience」、ビジネス系のディスカッションを聞きながら聴講できる「Partner Business interactive experience」といったサテライト会場が用意されているようです。機会があれば別の会場でも聞いてみたいですね。
Keynoteでの発表内容
まずSatya Nadella氏が登壇、その後様々なサービスを発表していく流れですが、発表内容が多かったからか予定よりも押して10:50頃まで発表が続きました。
盛りだくさんな内容で全容を把握しきれていませんが、やはりAIに関連するサービスが多くアピールされていた印象です。今回の発表の中でも比較的毛色が異なるものとしてWindows 365 Linkというデバイスの発表が印象に残りました。
とりあえず第一印象で気になった内容をリストアップします。
製品名 | 説明 |
---|---|
Agents in Microsoft 365 | Microsoft 365シリーズ製品向けのエージェント。Facilitator agent、Project Manager agent、SharePoint agentなどがある模様。 |
Mobile Application Management | iOSやAndroid環境でWindowsアプリをライトウェイトに実現。 |
Windows 365 Link | 手のひらサイズのクラウドPC。 |
Azure Local | 顧客のインフラストラクチャーでAzureを利用できる。Azure Arcとの違いが気になりました。 |
Azure Boost DPU | 高効率で低電力のDPU。 |
Azure Maia | LLMのトレーニング用に開発されたAIアクセラレータ。 |
Azure Fabric | AIトランスフォーメーション向けデータプラットフォーム。既存製品を含むほか後述のFabric Databaseなどの製品もあり。 |
Fabric Database | AIに最適化されたデータベース。 |
Azure AI Foundry | AI開発用のプラットフォーム。 |
Azure Quantum | 量子コンピュータ。 |
Copilot Analytics | Copilotのダッシュボードやビジネスインパクトをレポート。 |
Windows Hotpatch | 再起動不要のセキュリティパッチインストール。 |
全体的にはCopilot関連、Azure AI Foundry関連の発表に多くの時間を割いていた印象でした。Copilotの各agent関連の内容はSatya Nadellaの説明の後も何回も出てきたはずです。そのせいか、最後のセキュリティのパートは次のセッションのため会場の人が少なくなっていました。
各製品の紹介の中でも、SharePoint Agent、Fabric Databaseあたり会場の拍手が大きかったような気がします。一方、アイコンデザインが変わったという発表はそこまででもなかったような印象です。
Azure FabricにはPower BIやAzure Purviewを含んでいたり、Azure AI FoundryにはAzure OpenAI Serviceなどを含んでいたりと、当分は名称を言い間違えそうですが、用途に合わせて共通のプラットフォームを作ったようにも見えるので、利用しやすくなることを期待します。
その他
実際のKeynote内容についてはSession catalogをご確認ください。また、MicrosoftのBook of Newsというサイトにもまとめが載っているので参考にどうぞ。
Hubの様子
Pre-dayでは解放されていなかったメイン会場「Hub」についても紹介します。Hubでは、Microsoftや各企業のブース、TheaterやCommunityと呼ばれるセッションの会場などが配置されています。
Microsoftブース
今回はMicrosoftのブースを中心に紹介します。
デモブース
画像認識やAIなどのサービスを使ったデモが用意されていました。以下は、自分の顔を画面に映すと機械が書くと似顔絵を描いてくれるデモ。
データセンター機材の展示
上物系の展示だけでなく、AIのサービスを実現するにはデータセンターも大事ということで、サーバー類などの展示もあります。Heat Exchange Unitも展示されていました。
その他
これ以外にもMicrosoftの方に直接技術の質問ができるMeet with Expertなど、様々な展示、ブースが用意されています。ブースによってはそれぞれSWAGをもらえるようです。私はMicrosoftカラーの靴下、手袋などをゲットしました。Meet with Expertブースではそれぞれ担当する製品毎のシールが貰えました。
Microsoft Ignite and NVIDIA Mixer
11/19の17:45~は「Microsoft Ignite and NVIDIA Mixer」が開かれました。「Mixerとは?」と思うかもしれませんが、食事や飲み物がでるイベント(交流会)のようなものです。
おわりに
今回は、Microsoft IgniteのKeynoteなどDay1の様子をKeynote Session、Hubの内容を中心に紹介しました。次回はDay1以降聴講したセッションについて紹介できればと思います。