8
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

AWS re:Invent 2024 現地レポート① GameDayから始まるMy re:Invent

Last updated at Posted at 2024-12-05

はじめに

AWSが開催する世界最大のカンファレンスであるAWS re:Invent 2024に現地参加しています。
せっかくなので、参加したセッションの感想や現地の熱気などを私なりにレポートしていきたいと思います。

AWS re:Inventとは

今年で13回目を迎えるAWS re:Inventは、AWSが総力を挙げて開催する公式の学習型カンファレンスです。
例年11月末から12月初頭にかけてアメリカのラスベガスで開催され、一帯のホテルや展示場を利用して2,000以上の多様なセッションが行われます。

世界中から老若男女が集まり、新サービスのお披露目や事例の紹介、パートナー企業の展示、ワークショップなどを通じて、参加者が刺激を受けてスキルアップできる絶好の機会です。
また、AWSの中の人、クラウドの専門家、参加者同士などのネットワーキングの場でもあり、ここでしか築けない貴重な人脈を作ることができます。
さらに、マラソンやヨガ、パーティなどのレクリエーション企画も多く、連日大いに盛り上がります。
5日間いかに体力を温存するかの体力勝負のイベントでもあります。

2024年の開催概要は以下の通りです。

  • 期間:12月2日(月)から12月6日(金)まで
  • 場所:アメリカ ネバダ州 ラスベガスのホテルやコンベンションセンター5か所
  • 参加費:2,099ドル(=執筆時点で30万円超)

re:Inventがどんなイベントであるか詳しくは公式サイトやその他の解説記事もご覧ください。

2023年はオンラインでも多くのセッションを聴講することができましたが、2024年はKeynoteなどを除いて現地参加のみがメインのようです。

re:Inventに向けての準備や現地での過ごし方、新しく発表された機能やサービスの技術情報は、スカジャンを着た専門部隊の方をはじめ、多くの方が発信されていると思いますので、ぜひそちらもご覧ください。
本記事では、私なりに感じたことをアウトプットしていきたいと思います。

前日(到着):12/1(日)

日本時間12/1(日)夕方発の便に乗って、ロサンゼルス経由でラスベガス入りしました。
ロサンゼルスからのトランジットが遅延していたため、予定より3時間近く遅れて現地時間12/1(日)18時近くの到着となりました。
日本からの参加者も多いため、空港内でもかなりの日本人の方を見かけました。

会期前の日曜から参加者バッジやSWAG(フーディーと水筒)の受取りが可能なので、余裕があるうちにあらかじめ入手しておくと、月曜朝からすぐに動くことができます。
バッジは空港(ハリー・リード国際空港)にも受け取りカウンターがあります。
今年のフーディーはジッパーがないのは少し残念でしたが、自分用にスタンプをプリントするなどカスタマイズできるそうです。
SWAG

本当はこの日のうちに、BuilderCardsを試遊してゲットしておこうと思ったのですが、プレイ可能時間内に間に合わなかったため、後日ゲットしようと思います。

1日目:12/2(月)

1日目に参加した主なセッションは次の通りです。

  • GHJ303 | AWS GameDay: Security and networking (sponsored by Fortinet)
  • ARC314-R | Be prepared: Learning from incident response [REPEAT]
  • COP344-R | Best practices for observability [REPEAT]
  • KEY001 | Monday Night Live with Peter DeSantis

このうち、いくつかを取り上げます。

GHJ303 | AWS GameDay: Security and networking (sponsored by Fortinet)

私のre:Invent初日はGameDayから始まりました。

GameDayは限られた時間の中で、できるだけ多くのタスクをこなして稼いだスコアを争うチーム型でインタラクティブなアクティビティです。
当日会場で知り合った人と4人のチームを組んで参加します。

この日は朝食オープン待ちで偶然知り合った日本人の方と並んでいましたが、たまたまもう2人も日本人の方になったため、完全に日本人チームで挑みました。

GameDayなので詳しい内容はネタバレになるため書けませんが、セッション名の通りセキュリティやネットワークにまつわるシナリオになっていて、VPCやEC2に関するクエスト(課題)が登場します。
また、Fortinet社がスポンサーとなっていることもあるため、Fortinet社のサービスを利用して状況を調査するクエストもあり、しかもスコアの加点の比重も大きめでした。

GameDayではおなじみですが、今回も架空企業Unicorn.Rentals社が登場します。

結果は66チーム中12位となり、なかなか良い結果だったと思います。
自己紹介時にチームメンバーの方がAWS Community BuildersやAWS Top Engineersであることが判明して、足を引っ張らないか不安でしたが、クエストを1つと少しクリアできたのでちゃんと貢献できたと思います!
自分が触ったことのあるサービスだったことも大きいです。
いろいろなエンジニアの方がいるという良い刺激になりました!

会場の雰囲気はこんな感じです。
参加者が多いこともあって、スタート直後は会場のWi-Fiが重かったです。
20241202_081132_2.JPG

見事1位になったチームは前で表彰されます!
20241202_120125_2.JPG

COP344-R | Best practices for observability [REPEAT]

こちらは、Chalk Talkのセッションです。
その名の通り、ホワイトボードを使って登壇者と聴講者がテーマに沿って議論します。
セッションによっても異なりますが、1セッションの聴講者は70~100人程度と少なめです。

本セッションでは、オブザーバビリティを実現する上でのベストプラクティスの紹介と実際に直面する困難にどう対処するかの議論がありました。

紹介されていたベストプラクティスは次の通りです。

  • ビジネスから逆算する
  • メトリクス、ログ、トレースを中央集中で相互に関連付ける
  • 実装とモニタリングを自動化する
  • フルスタックのオブザーバビリティを実装する
  • リアルタイムのアラートとダッシュボードを構築する
  • 継続的改善の文化を促進する

20241202_163414.JPG

なお、フルスタックのオブザーバビリティとして、クライアントサイド、APM、インフラの3要素のテレメトリが示されていました。
実際にホワイトボードを使って構成を議論する場面がこちら。

20241202_171458.JPG

私は聴講していただけでしたが、積極的に発言する参加者も見られ、業務上の課題を持ってセッションに臨むとより意義深いものになると思います。
また、本セッションはリピートセッションなので複数回開催されますが、参加者の意見が毎回異なるため、各回で内容に特色が出ると思いました。

KEY001 | Monday Night Live with Peter DeSantis

1日目を締めくくるのは、AWS Utility ComputingのシニアバイスプレジデントであるPeter DeSantis氏のKeynoteです。
オンラインでも配信されていましたが、会場の熱気、雰囲気を感じるべく、現地で聴講しました。

生成AIの話題は前年に大きく取り上げられたこともあるので、目新しさはそこまでない講演でしたが、より高速に、より快適に生成AIを活用できるようにサービスやインフラの改良を進めていることを訴える内容でした。

過去のKeynoteと比べても新発表は少ない印象でしたが、Amazon Bedrockにおいて推論のレイテンシーを最適化するオプションの提供が発表されました。
発表時に「今から使えるよ」というアナウンスがあるのはやはり興奮しますね!
会場でも拍手や指笛が鳴って賑やかでした。
20241202_203448.JPG

また、ゲストスピーカーとして登壇したAnthropic共同創業者のTom Brown氏が、次世代のClaudeをAWS Trainiumのクラスターで訓練するプロジェクトとして、Project Rainierを発表しました。
20241202_204121.JPG

動画も早速公開されていますので、詳細が気になる方はご覧ください。

おわりに

本記事では、AWS re:Invent 2024に現地参加し、到着から1日目までの様子をお伝えしました。
翌日以降に体験したり感じたりした内容も今後記事にまとめていきたいと思います。

8
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
8
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?