はじめに
AWS re:Invent 2024に現地参加しました。
前回投稿から間が空いてしまいましたが、引き続き参加したセッションの感想や現地の熱気などを私なりにレポートしていきたいと思います。
前回の記事はこちら。
今回は2日目の内容をお届けします。
2日目:12/3(火)
2日目に参加した主なセッションやアクティビティは次の通りです。
- BuilderCards play area
- ACT137 | AWS Sports Forum
- GHJ304 | AWS GameDay: Cloud operations (sponsored by Dynatrace)
- ACT075 | Expo
- Japan Night
この中から抜粋して4つ取り上げます。
BuilderCards play area
ラスベガス到着日に行こうと思っていて行けなかったAWS BuilderCardsの試遊エリアにまずは行きました。
試遊するとBuilderCards(第2版)と生成AI関連のカードが追加された拡張をゲットできると聞いたためです。
同じ時間帯にCEOのKeynoteがあったのですが、弊社の他の参加メンバーが聴講しているので、あえてこの時間を選択しました。
Keynoteは、Amazon Novaをはじめとした新サービスやアップデート情報でかなり盛り上がっていたようですね。
ちなみに、試遊エリアの情報はセッションカタログに登録されていなかったため、AWSニュースブログや口コミなどで事前に知っていないと見逃してしまったかもしれません。
実は2023年のre:Inventでも試遊エリアがあり、体験後にBuilderCardsが貰えたそうなのですが、私は帰国してから知りました。
BuilderCardsとは
さて、そもそもBuilderCardsとは何かについて触れておきます。
BuilderCardsは、AWSが制作しているデッキ構築型のカードゲームです。
オンプレのマシンだけで構成されている初期デッキからスタートし、途中、カードの購入でデッキを強くしたり勝利点を獲得したりして、最終的なスコアを競います。
購入できるカードは、AWSサービスが描かれていてそれぞれ固有の効果を持つBuilder cardsと勝利点であるWell-Architected cardsがあります。
Builder cardsの効果を発動してゲームを有利に進めるためには、カードを「デプロイ」する(カード記載のサービスを組み合わせたアーキテクチャを宣言する)必要があります。
この「デプロイ」のフェーズで、いかにAWSのサービスを組み合わせるか、そのアーキテクチャを説明できるかが問われます。
ゲームやルールの詳細はこちらのサイトもご確認ください。
ボードゲームに詳しい方には、「ドミニオン」に似ているゲームと言えばイメージしやすいかと思います。
試遊
試遊エリアではその場に居合わせた方とプレイするのですが、今回はたまたま日本人の方のみでプレイに必要な4人が揃いました。
ゲームの説明は英語だったので、集中して聞く必要がありましたが、丁寧に分かりやすく説明していただけたのでありがたかったです。
個人的にボードゲームが趣味なこともあり、デッキ構築系と分かってからはルールを早く理解することができました。
こちらが会場風景と試遊風景です。
試遊結果としては、私以外の皆さんは勝利点カードを獲得されていました。
1点ぐらいは勝利点カードを購入したかったですが、デッキの引きが悪かったですね……。
プレイした感想として、特に「デプロイ」のフェーズでは、手持ちのカードを使っていかにシステムやサービスを構築するか考える必要があり、AWSにおけるアーキテクチャ設計やユースケース検討を手軽に体験できると感じました。
今回、BuilderCardsと拡張アドオンを入手することができたので、社内でも有志で遊んでみたいと思います。
写真の右側3枚は会場限定(おそらく)で入手可能なカードです。
re:Inventのカードは今年限定で特にレアかもしれません。
勇者のカードは持っている認定資格に応じて追加でもらえました。
なお、BuilderCardsの第2版は現時点で英語版のみですが、初版はJAWSの方が日本語版を制作されていて、会場にも展示されていました。
今後、第2版の日本語版が登場すればより遊びやすくなりそうですね。
また、今回BuilderCardsを入手できなくても、2025年にオンラインでの販売が計画されているそうです。
ACT137 | AWS Sports Forum
話を聞いたり、議論したりして頭を使うだけではないのがre:Inventの特徴です。
みんなで体を動かして賑やかに楽しめるイベントも多数用意されています。
Sports Forumは、会期前日から4日目までオープンしていて、卓球やバスケットボールなど馴染みのあるスポーツのほか、あまり見たこともないようなスポーツもプレイできます。
生成AIを使ったチェスや、AWSのパートナーであるNFLやNHLのアクティビティも展示されていたようです。
ちなみに、昨年はRec Centerという名前でMandalay Bayで開催されていたのですが、今年は名前も場所も変わりCaesar's Forumで開かれていました。
次の会場への移動途中で十数分程度立ち寄っただけでしたが、体を動かすことができリフレッシュできました。
写真2枚目に写っているAsk me! Tシャツを着ているスタッフの方が、カタコトながら日本語を交えて遊び方を説明してくださったのには感激しました。
行けるときに行っておかないと気づいたら終わっているというのがre:Inventあるあるです。
GHJ304 | AWS GameDay: Cloud operations (sponsored by Dynatrace)
1日目に引き続き、2日目も現地でしか体験できないGameDayに参加しました。
今回のチームは、会社の同僚(先輩)と私の日本人2名と、海外の方2名の混合チームです。
本当はそれぞれバラバラのチームで海外の方と組もうと話していたのですが、会場入りがぎりぎりになってしまったため、同じチームになりました。
また、海外の方1名が途中で退出されたので、後半は3名で戦う形となりました。
今回のお題は、クラウドのオペレーションです。
普段の業務の一つに社内におけるシステムの監視や運用方式の検討があるので、私には馴染みのある技術領域ではありました。
毎度のお約束ではありますが、クエストの詳細はネタバレになるので書けません。
ただ、セッションカタログに以下の記載がある通り、監視・オブザーバビリティや自動化、設定管理のスキルが問われているので、あんなサービスやこんなサービスを使うだろうと内容は想像に難くないと思います。
また、1日目同様、スポンサー企業が提供するサービス(Dynatrace)のクエストも用意され、配点が大きくなっていました。
Use and build skills in monitoring, automation, observability, configuration management, and more.
クエストは8つあり、私のチームは6つクリアすることができました。
私個人でも2つほどクリアすることができたので、及第点です。
最終スコアは775,611.31点、全体順位は70チーム中20位で善戦したと思います。
途中、システムに障害が発生するように仕込まれたクエストもあり、早く対処しないと失点が続く場面もありました。
スコアボードはリアルタイムで確認できます。
一緒に参加した同僚の記事も投稿されているので、よろしければお読みください。
Japan Night
Japan NightはAWS公式イベントではありませんが、日本からのre:Invent参加者向けツアーを企画する近畿日本ツーリストが開催する日本からの参加者限定交流イベントです。
2日目の夜に現地のレストラン(Beer Park)を貸し切って開催されました。
我々はツアー利用ではなかったのですが、一般枠で初参加しました。
re:Inventの会場内でも時折日本人の参加者は見かけるのですが、やはり一堂に会するとその多さにも驚きます。
参加者の中には若手エンジニア、資格全冠者、スタートアップ企業から有名企業までの事業部長級や経営層の方も多くいらっしゃり、日本にいてもなかなかお会いできない方とお話できる貴重な場だと感じました。
中には、本職では休暇を取得して、All Builders Welcome Grantとして参加されている方もいらっしゃいました。
国内にもいろいろな猛者があちこちで活躍されていることが分かり、改めてスキルを磨いていきたいと感じました。
イベントでは、ランダムにテーブルが割り当てられ、途中でクイズ大会も開かれ、初めてお会いする方とも親睦が深まりました。
おまけ
re:Inventでは、会場となっているホテルで朝食と昼食が提供されますが、ホテルによってメニューや味が違います。
昨年からWynnはおいしいと社内で評判だったのですが、今年もやはり外れないなと思いました。
個人的にはMandalay Bayも悪くないと思います。
写真は1日目の朝食@Mandalay Bayです。
おわりに
本記事では、AWS re:Invent 2024に現地参加した2日目の様子をお伝えしました。
re:Inventでは、GameDayをはじめとして、世界中の方々とつながる機会がそこかしこにあふれていると感じます。
刺激を受けるだけでなく、スキルアップして刺激を与えられるような人間にもなっていきたいところです。
3日目以降に体験したり感じたりした内容も今後記事にまとめていきたいと思います。