目次
はじめに
本記事はCiscoの有志による Cisco Systems Japan Advent Calendar 2022 カレンダー2の10日目として投稿しています
まだまだ認知度が低いと思われるdCloudに関して、使い方とコンテンツ例をまとめてみました。これを機に活用してくださる方が増えると良いなと思います。
- 2022年版: https://qiita.com/advent-calendar/2022/cisco
- 2021年版(一枚目): https://qiita.com/advent-calendar/2021/cisco
- 2021年版(二枚目): https://qiita.com/advent-calendar/2021/cisco2
- 2020年版(一枚目): https://qiita.com/advent-calendar/2020/cisco
- 2020年版(二枚目): https://qiita.com/advent-calendar/2020/cisco2
- 2019年版: https://qiita.com/advent-calendar/2019/cisco
- 2018年版: https://qiita.com/advent-calendar/2018/cisco
dCloudとは?
シスコの製品やソリューションを手軽に体験頂けるように、シスコがパートナー様、一般ユーザ様に無償で提供しているクラウドデモ環境です。
シスコアカウント(CCO ID)を持つ方であれば、いつでもアクセス可能です。
dCloudでは、IP/Optical、データセンター、セキュリティ、コラボレーション、自動化・可視化など幅広いシスコの製品・ソリューションに関する163のデモシナリオをご利用頂けます(2022/12/10現在)。すでにインストール及び初期設定された状態の環境を使用して、用意されたデモシナリオを読みながらデモや検証、学習を行うことができます。導入を検討されている機器や製品に関して、借用や検証環境構築の時間や手間をかけずに、ハンズオンを行える点がメリットです。(一部のコンテンツはシスコパートナー権限を持つCCO IDのみアクセス可能となります。)
一般ユーザ様がデモを予約できるようにするためには、シスコの承認が必要となりますため、シスコ担当者またはパートナー様へご連絡頂ければと思います。一部の予約不要なデモおよびデモシナリオの閲覧は、承認なしでいつでも実施することが可能です。
また、1回のセッションを最大で5日間利用することができます。1つのアカウントで複数のセッションを同時予約はできない旨、ご了承ください。
dCloudの使い方
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dCloudへログイン
右側のLoginからログインしてください。シスコアカウントをお持ち出ない方は、シスコアカウントの作り方を参照ください。
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データセンターを選択
特にこだわりない場合は、「APJ」を選択頂けたらと思います。他のデータセンターにあとで切り替えることも可能です。
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Catalogで興味のあるデモを調査
左のタブでフィルターをかけることができます。Languageでフィルタをかけることもできますが、現在日本語のシナリオはかなり限られており、基本的にドキュメントは英語での提供となります。最近のラボシナリオはhtmlで提供されているので、Chromeのページ翻訳ツールなどが使えます。
【スケジュール不要のデモの場合】
5. デモを開始
Viewボタンを選択すると、すぐにデモを利用できます。
【スケジュールが必要なデモの場合】
5. デモをスケジュール
予約したいラボの右下のScheduleを選択します。Scheduleボタンがない場合は、権限が付与されていないため、シスコ担当者またはパートナー様へご連絡頂ければと思います。
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Shedule a Single Sessionを選択
Schedule an Event (Multiple Session)は、シスコパートナー権限を持つアカウントの方が利用できる機能となります。
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利用目的などの入力
必要事項を入力し、Scheduleを選択します。完了すると、指定の開始時間から利用可能となります。
デモの立ち上げには15分以上かかる場合があるため、余裕を持った開始時間を設定頂けたらと思います。
dCloudで利用可能なデモの例
かなり膨大なデモがあるので、ここではサービスプロバイダー様向けのIPトランスポートネットワーク向け自動化・可視化デモ関連、SRv6関連コンテンツの例を記載してみました。2022年12月10日時点に提供されているデモの例であり、今後変更される可能性があります。また、これら以外にもデータセンター、セキュリティ、コラボレーション等幅広い製品を体験頂けますので、アクセスしてご確認頂けたらと思います。
デモシナリオ名 | 概要 |
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Cisco SRv6 L3 VPN with Flexible Algorithm and TI-LFA v1 | 小規模なネットワークトポロジでのFORMAT1(F1)を利用したSRv6 L3VPN on ISIS, Flexible Algorithm, TI-LFAの設定、動作を確認できます。XRv9k(v7.0.2)x7台 |
Cisco SRv6 uSID L3 VPN with Flexible Algorithm and TI-LFA v1 | 小規模なネットワークトポロジでのMicro-SID(uSID)を利用したSRv6 L3VPN on ISIS, Flexible Algorithm, TI-LFAの設定、動作を確認できます。XRv9k(v7.3.1)x7台 |
SRv6 uSID Traffic Engineering Lab v1 | 小規模なネットワークトポロジでのMicro-SID(uSID)を利用したSRv6 L3VPN on ISIS, SR-PCE, Traffic-Engineering with latency / affinityの設定、動作を確認できます。XRd(v7.8.1)x11台 |
Cisco Full-Stack Observability - Instant Demo | オンプレ・クラウドのハイブリッドアプリケーションを単一のダッシュボードで監視するCiscoのFSO(Full-Stack Observability)ソリューションを体験頂けます。 |
Cisco Crosswork Network Controller 3.0.1 with CDG 3.0 and NSO 5.5.2 v1.0 | シスコのIPトランスポート向けSDNコントローラであるCrosswork Network Controller(CNC)を用いたトポロジーの可視化やSR-TE/L2L3VPNのプロビジョニング、帯域幅管理機能(Local Congestion Mitigation, Bandwidth on Demand)を体験頂けます。近日中に、次のバージョンであるCNC4.1のラボもご利用頂けるようになる予定です。 |
最後に
今回は、シスコの製品やソリューションを手軽に体験頂ける無償のクラウドデモ環境dCloudについて、ご紹介しました。シスコアカウントがあれば、すぐに利用開始できるので、気になっていた製品やサービスありましたら、ぜひ活用頂けたらと思います。
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