新卒1、2年目又はIT業界1、2年目向けに投稿。
目次
・テストパターンを作る意味・重要性
・前提条件
・テストパターン例
・テストパターンの失敗例
・おわりに
##テストパターンを作る意味・重要性 ##
自分が作成したプログラムのテスト、又はテスターとしてテストを行う際
テスト不足での確認漏れを防ぐために、マトリクス図等を作り必要なテストパターンを網羅する
必要がある。
テスト不足が原因で、システム運用時にエラーが多発すると自分の評価が下がることにも
繋がってしまう。
WEB画面のテストの内、代表的なテストパターンを記載していく。
前提条件
仕様を理解する
仕様書を確認して、仕様の内容を理解すること。
場合によっては仕様書の作成者に、仕様について確認する必要あり。
使用するテストデータの前提条件確認
「この項目は数値以外想定しない」「この項目は小数のみ許容している」等の
前提条件はテストパターン作成前に確認する事。不要なテストを行わずにすむ。
##テストパターン例
①必須チェック
入力状態・未入力状態の2パターンでテストを行う。
例:会員登録画面の「名前」という項目に対して、入力・未入力でテストを行い
未入力の場合、エラーが発生するか確認。
②最大文字数チェック
最大文字数・最大文字数+1の2パターンでテストを行う
例:最大文字数が10文字の項目の場合、10文字・11文字で
入力して、11文字の場合エラーが発生するか確認。
③文字種チェック
仕様書の記載に基づいて、半角文字、全角文字、数字、整数、小数等のテストを行う
例:仕様書に「半角文字のみ入力可能」と記載されている項目の場合、半角文字以外にも
全角文字、数字を入力して、エラーが発生するか確認。
④フォーマットチェック
特定のフォーマットでのみ入力OKな項目の場合、そのフォーマット・フォーマット以外の
2パターンでテストを行う
例:メールアドレスのテストを行う場合、「メールアドレスのフォーマット」
「メールアドレスのフォーマットではない」2パターンを入力して
「メールアドレスのフォーマットではない」パターンの場合、エラーが発生するか確認
⑤境界値チェック
「〇〇以上」・「〇〇未満」のテストを行う際、境界の値を入力する
例:0~19の入力、20~39の入力で表示されるメッセージボックスが変わるかどうかの
テストを行う場合、19と20を入力して、メッセージが変更されるか確認。
⑥組み合わせチェック
入力値等、与える条件の2つ以上のテストを行う
例:商品一覧画面で「ID」「名前」「値段」でソートする事ができる場合下記の組み合わせで
検索を行う。
・IDと名前 ・IDと値段 ・名前と値段
⑦DBの存在チェック
一覧画面等、DBからデータを取得して画面に表示させる仕様の場合
DBのデータを削除した後の動作を確認する。
例:商品一覧画面からカートに入れるボタンを押下してカートに入れる仕様の場合
一覧画面を表示している状態で商品Aのデータを削除。その後に
商品Aをカートに入れようとして、エラーが発生するか確認。
##テストパターン失敗例
テストパターンを作成する際のよくある失敗パターンを、自分の体験を元に3点
上げていく。
①異常系のテスト実施不足
代表的なパターンは、数値のみを許容している入力項目に対して文字を入力した場合や
一覧画面等に表示されている商品のデータがデータベース上から削除された時の
動作等、異常を引き起こすパターンが不足している
システムの運用が始まり、お客様がシステムを触り始めると、システムを開発した人が予想していない
動作が行われることは少なくない。
ユーザー目線でシステム開発、及びテストを実施する事が必要。
②不要なテストパターン作成
テストパターンに漏れがないよう気を使いすぎると、不要なテストパターンを作ってしまうこと
がある。
テスト完了日は決められているので、そこから逆算して
テストパターンを取捨選択する必要がある。
テストパターン不十分はNGだが、あえて外す事も必要。
③必要なテストパターン不足
②とは逆に、テストパターン不十分で失敗するケースがある。これは
3ケースの内、一番やってはいけない失敗。
経験が浅いうちは、自分が作成したテストパターンを上司に確認してもらうのがベター。
そこから必要なテストパターンは何なのかを学んでいく。
##終わりに
・本稿の内容はIT業界が長い人にとっては当たり前のことだと思います。
IT業界1、2年目向けだと思っていただければ。
・初めて投稿するので、文章が稚拙だと思います。指摘などがあれば
遠慮なくコメントにお書きください。