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AWS認定資格 アドバンスド ネットワーク スペシャリスト合格記 改訂後のANS-C01合格して11冠達成!

Last updated at Posted at 2023-04-15

個人的には11試験中最難関レベル

噂には聞いてましたが難しかったです、SAPとは別のタイプの高難易度というイメージです。難しい理由は下記

  1. この方法で勉強すれば合格できるというような情報が出回っていない
  2. 個人的な理由としてそもそも基本的なNW知識が少ない
  3. 日本語の問題集でANS-C01対応のものが見当たらない。
  4. SAPくらいの長文問題が結構出てくる

特に合格のためにどこまで対策すればいいかわからないという点が心理的にきつかったです。
また同じような問題でサイトによって回答が違う問題があり、教材を鵜呑みにせず自分で調査して正解と思われるものを特定する作業も必要でした。

ANS-C01試験概要

 項目  説明
試験LV スペシャリスト
既存のよくある組み合わせでもネットワークに焦点を当てた質問してくるのでAWSサービスの組み合わせに加えてNWについてのもう一寸深い知識が問われます。
試験範囲 ネットワークに関する専門知識 
旧バージョンのANS-C00では基礎的なNW知識の問題もあったみたいですが、改定後はガラッと問題の性格が変わってAWSサービスを使ったNW構成に焦点があたっています。またプロフェッショナルレベルのAWS認定試験と同じくシナリオベースの長文問題が多いです。
受験に必要な資格 とくに無し 誰でもいつでも受けれます。
試験時間 180分
試験問題の形式 全65問の選択問題のみで実技はなし 
採点対象外の問題が15問含まれる。質問文はSAP、DOPのプロフェッショナルと同じくらい長いものも出てくる。専門知識に加えて長文慣れも必要なので高い難易度の試験になっている。翻訳は過去に受験したAWS試験の中でも酷いレベルでその点でも難易度が上がってます。
試験会場 試験会場 or リモート受験
試験日時 1年中 年度明けで土日も予約できるようになってきた。
試験バージョン ANS-C01 2022年7月に改訂 
TGWなどのモダンなアーキテクトに対応した問題になっているだけでなくNWの基礎知識そのものよりAWSサービスを構成したNWについてのシナリオベースの問題になったみたいです。
合格判定スコア 100~1000までのスコアで750以上で合格
アソシエイトだと720以上だけどスペシャリストは750以上なので注意。
問題の難易度によって正解した時のスコアが変わるそうで1問正解すると+20というわけではないそう。
合否判定通知 後日通知 どうも後日通知だけになったみたいです。
資格の有効期間 3年間 失効前に更新する必要がある。スペシャリストは個別に更新必要。勢いに任せて5つもスペシャリスト資格取ってしまったんですが更新するかどうか不明です。

試験結果:合格:スコア805

項目 説明
合否 スコア805にて無事合格
感覚的には700くらいかなと思っていたのでかなり意外でした。問題の意図が正しく読み取れているか確信が持てない、3択問題で2個までは確信あるけどあとひとつは確信がないみたいなことがよくあり、100%正解だと思える問題が過去一少なかったです。
受験方式 試験会場でピアソンVUEで受験
受験日 2023/4/14
試験結果の内訳 全ての項目で「コンピテンシーを満たしている」をマーク
他のAWS受験10個の中でも断トツで自信なかったので非常に意外。
試験時間の使い方 途中退出なし、長文読解に時間がかかり2周目の途中でタイムアップ。これまでスペシャリストの試験で見直しができないという事はなかったので非常に驚きでした。長文問題の比率が多くプロフェッショナルと同じくらい問題文の読み取り能力が求められます。

試験対策

教材・勉強方法

使った教材(★=必須,●=お勧め,▲=任意,△=微妙)

お勧め度 教材 教材の使い方
試験ガイド(PDF) 試験に愛する情報が少ないので非常に貴重です。試験対策前によく読みましょう。
公式サンプル問題
(10問) (PDF)
まともな日本語問題集のないANS-C01では貴重な10問。翻訳の雰囲気を掴めるのも良い。
Exam Readiness
AWS Certified
(SkillBuilder)
他の資格のExam Readinessと違い全部動画で中に10数問くらい問題がある。
公式模擬試験(15問)(SkillBuilder) これも貴重な15問、他の資格だと20問程度あったので少ない。
BlackBelt(Youtube) 動画は時間かかるのでこの試験以外であまり使っていなかったのですが今回は活用しました。複数の実装パターンを俯瞰した視点から説明してくれるのでユースケースに対応する実装の判断役立つと感じました。
 視聴したもの 
・Direct Connect
・Transit Gateway
・VPC
・Site to Site VPN
TeckStockWEB問題集
(Web)
新バージョンに対応してると思われる#25〜#32だけやりました。他の試験だとこのサイトの合格記で合格者のコメント読むのが励みになったのだけどANS-C01の合格体験記はなく残念。
ANS-C01対応
日本語問題集(Udemy)
AWS Advanced Networking - Specialty ANS-C01完全対応問題集 2023
75問と少ないですが日本語でしっかりとANS-C01に対応している問題集としてはかなりいい教材だと感じました。問題の難易度は本試験と丁度同じくらいのイメージでこの問題集でシナリオベースの問題に慣れることができたのは非常に良かったと思います。
ANS向け問題集
(英語)(Udemy)
AWS Certified Advanced Networking - Specialty Certification: Exam 1 - Results
ANS-C01対応を謳っているんですが本試験を受けた感想としてはC00の問題にC01も追加しているといったような内容というイメージです。
英語なんでChromeの自動翻訳を使って解きました。
英文リソースにはDeepLも使っているんですがDeepLはUdemyとの相性が悪くて有料版にも関わらずページ全体を自動で翻訳できない。翻訳の質はChromeでもほとんど問題なく一部CLIのコマンドを日本語訳にされるなどの場合は元の英語に切り替えて確認するなどの手間が必要ですが実用レベルです。
マスタリングTCP/IP
(書籍)
名著として有名ですが確かにいい本です。NWについての知識不足を感じていたので補完のために購入しました。
要点整理から攻略する
AWS認定
高度なネットワーキング-
専門知識(書籍)
日本語ででてる唯一のANS対策本。ANS-C01対応ではないのでTGWやDXゲートウェイ、GWLBなどのAWSサービスは別途補完する必要ありますがAWSサービスを中心とした内容でしっかりとまとめられていてC01受験対策でも充分に役に立ちました。
ChatGPT(Web) MLSに引き続き基礎的な知識を確認するのに使いました。ググってリサーチする時間が短縮できるのは非常に良いです。同一のスレッドでずっとAWSのNWのこと質問しているので大分雑な質問でも意図を汲み取ってくれるようになっています。

払ったお金の総額:26,857円

No 明細 金額(税込) 備考
1 受験料金  16,500円 税込33000円のところ半額バーチャーを使ってます。ピアソンVUEの再受験無料キャンペーンの期間中だったので併用したかったんですがコードを2つ入れることができませんでした。
2 書籍購入 5,757円 マスタリングTCP/IPと要点整理から攻略する~の2冊を購入
2 Udemy 3,600円 前述の2講座を購入

費やした時間:合計約45時間

項目 内容 補足
試験対策期間 15日 2023/03/29~2023/4/13
前半は書籍の読み込みとBlackBeltの動画視聴、後半は問題集を消化しつつ足りない知識を補強といった感じです。
勉強時間の合計 約42時間  問題集少なめ、インプット多めの配分。

試験を受けての感想

出回っている問題集と同じ問題はほぼでない

AWSの認定資格合格を最短で目指すなら本試験に近い評判のいい問題集を解くのが一番の近道ですが本試験ではまだそういった問題集はなくその戦法は使えないです。
他の試験だと試験対策で解いた問題とほぼ同じという問題が一定数出題されますがANS-C01ではほとんど出なかったです。
試験ガイドに含まれる範囲の知識をきちんと自分の頭の中に入れるのももちろんですが、それにプラスしてAWS特有の訳文を読み解いて正解の組み合わせを選んでいくといった基本に忠実な試験対策が必須と感じました。

問題文からのユースケースの読み取りがぶっつけ本番になる

AWS認定資格試験のあるあるだと思いますが、自信を持って選んだ選択肢で不正解になった際によくよく問題文を読むとキーになる単語が書かれていて確かにそういうことを問い掛けたいのねと納得するというような事があるかと思います。
ANS-C01対応の日本語問題が少ないということは、この問いかけている内容を問題文から読み取る練習が十分にできないということで、自分も実際に本試験を受けたところ特有の日本語訳もあって出題者の意図するシナリオがきちんと理解できているのか100%確信が持てないまま問題を解いて行くことになりました。

業務経験なしでも合格することはできる

Direct ConnectやGWLBを使ったパケット検査などを個人でハンズオンして学習していくは現実的ではないので業務経験の有無が他の試験以上に大きい資格試験だと思います。とはいえ試験自体は選択問題なのでアーキテクト設計よリの思考で座学を重ねることで合格することは可能です。合格してみて振り返ってみると下記のような知識+問題文の読み取り能力があれば合格可能なLVではないかと思います。

  1. TCPなどのNWについての基礎知識(そこまで網羅的でなくてもいい)
  2. AWSのサービスを組み合わせたNW接続の冗長化
  3. 冗長化した時のアクティブ/アクティブ,アクティブ/パッシブ構成の設定方法。
  4. 通信経路の暗号化の手段
  5. スプリットビューDNS解決、AWSからオンプレのDNSサーバ参照またはその逆などのDNSの設定方法
  6. DX,TGW,VGW,VPN等を使ったハイブリット環境の構成方法
  7. リプレイスメントグループ、ジャンボフレーム、高速化VPN などの高速化の方法
  8. CIDRが重複しないようにNWを管理する方法、重複していても接続できる方法
  9. オンプレから直接S3などのAWSサービスに接続する方法
  10. VPC内からインターネットを経由せずにAWSサービスにアクセスする方法とその接続許可の方法
  11. VPCから共有VPCにおいたIGWやNATGatwayを使ってインターネットアクセスする方法

11冠達成後どうするか

試験対策を通じて得た知識でかなりやりたいことが溜まったので、学習に充てていた時間を何かPOC作るのに使いたいと思います。
今回試験対策を通じて全体的にエンジニアとしての知識LVが一段上がったのは良かったです。一方で自分はクラウドエンジニアやSREになりたいわけでなくプロダクト開発の手段として柔軟で効率のよいクラウドをより高いLVで使いたいだけというのも再認識しました。
学習を通じて自分の指向性がより明確になったのは良かったです。

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