丁度DBの案件があったので実益も兼ねて受験
NW周りの知見が弱いのでANSを受けるか迷ったが、タイミングよく仕事でDB移設する案件あり実益も兼ねて受験。試験対策のための学習というよりは仕事していただけな気もする。純粋な試験対策としては問題集2周するだけで今まで最短の2週間で無事合格できた。DB周りの最新事情や網羅的な知識もキャッチアップできたので資格取得と実益を兼ねた効率のいい時間の使い方だったと思う。
NotionAI機能の文章要約が便利
DBS合格後の2月2日にNotionにAI機能のアルファ版がリリースされたのでDOPの学習で試しに使ってみた。AWS公式ページで文章量が多くてそっ閉じすることは誰しもあるかと思うが、これをまず要約しておくとスッと頭に入りやすくて良い。要約の品質は実用レベル。
DBS試験概要
項目 | 説明 |
---|---|
試験LV | スペシャリスト 専門LVの資格。 プロフェッショナル取得がまだなら先にこちら受験するのをお勧めする。理由は出題範囲が狭く学習するのが合格するのが簡単だから。 |
試験範囲 | DBについての専門知識 RDSとDynamoDBについて問われることが多いように思える。 詳しくはAWS公式サイトの試験ガイドを見よう。 |
受験に必要な資格 | とくに無し 誰でもいつでも受けれます。 |
試験時間 | 180分 |
試験問題の形式 | 全65問の選択問題のみで実技はなし、複数選択もあるので「2つ選択」などの文字を見流さないように。採点対象外の問題が15問含まれる。質問文についてはプロフェッショナルよりは短い。アソシエイト以上プロ未満という印象。 |
試験会場 | 試験会場 or リモート受験 |
試験日時 | 1年中 有難いことにいつでも受験できる。空いている枠に予約入れて受験料の支払いして申込完了。 |
試験バージョン | DBS-C01 |
合格判定スコア | 100~1000までのスコアで750以上で合格 アソシエイトだと720以上だけどスペシャリストは750以上なので注意。 |
合否判定通知 | その場 or 後日通知 条件は不明ですが終了後に即時画面表示する場合と表示出ず後数時間後に通知のみのケースがある。(合格ラインギリだと即時表示されない?) |
資格の有効期間 | 3年間 失効前に更新する必要がある。スペシャリストは個別に更新する必要あるのでたくさん取っていると面倒。3年後に更新するかどうかは現時点では決めていない。 |
試験結果:合格:スコア824
項目 | 説明 |
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合否 | 824点にて無事合格 受験後に即時結果表示されて安堵する。 |
受験方式 | 試験会場でピアソンVUEで受験 |
受験日 | 2023/1/28 |
試験結果の内訳 | 全ての項目で「コンピテンシーを満たしている」をマーク |
試験時間の使い方 | 160分で20分残して途中退出、余裕こいてたわけではなく外せない用事を入れているのド忘れしていてどうしてもこの時間に出ないと間に合わなかった。 |
試験対策
教材・勉強方法
使った教材(★=必須,●=お勧め,▲=任意,△=微妙)
お勧め度 | 教材 | 形式 | 教材の使い方 |
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● | 試験ガイド | 開始前に出題範囲を把握 | |
● | 公式サンプル問題(10問) | 学習開始時に自分のLV感覚掴むために使う。 | |
★ | Exam Readiness: AWS Certified Database | SkillBuilder | 素晴らしい教材。全力でお勧めする。 |
● | 公式模擬試験(20問) | SkillBuilder | 今は無料なので受けとこう。解説までよく読んで理解する。解説文が丁寧なのはいいのだが日本語での模擬試験にも関わらずリンク先は全て英語ページ。URLに「/ja_jp/」と追加するかDeepLで翻訳しよう。 |
▲ | 要点整理から攻略する『AWS認定 データベース-専門知識 | 書籍 | ざっくり斜め読みして、巻末のサンプル問題を解く。Redshiftの記事が薄いのは公式でカバー。 |
★ | TeckStock(DVA WEB問題集) | Web | 問題数少ない。解説とリンク先の各ドキュメントの読み込みをして使ったことないサービスでもイメージできるようにする。 |
払ったお総額:36,382円
No | 明細 | 金額(税込) | 備考 |
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1 | 受験料金 | 33,000円 | 高いので一発合格を目指そう。半額バウチャーのストックあればここで使ってもいい |
2 | 書籍購入 | 3,382円 | ほぼオンラインで勉強できるが、書籍は移動時間などの隙間時間に見れるので重宝する。 |
費やした時間:合計約30時間
項目 | 内容 | 補足 |
---|---|---|
試験対策期間 | 11日 | 2023/01/15~2023/1/28 全く勉強しない日もあり |
勉強時間の合計 | 約30時間 | 並行してDB周りのチューニングの仕事してたので純粋な試験対策だともう少し少ないかもしれない。 |
平日 | 平均2.5時間 | 最低0分から最大4時間程度でまちまち、疲れてたり気分じゃない時はやらなかった。 |
週末 | 平均4時間 | 予定のない日で7時間程度は使ってた。資格取得もここまで来ると趣味の領域で勉強に時間とられることも全然苦ではなかった。 |
試験を受けての感想
神教材「Exam Readiness AWS Certified Database - Specialty」に出会う
「Exam Readiness: AWS Certified Database - Specialty」が秀逸。「試験問題の診断」というのがあり問題文からキーとなる単語を抽出するノウハウをわかりやすく説明してくれている。これ自体はDBS受験のための教材だけど問題文の読み取りノウハウ自体はこの後のプロフェッショナルでも役にたつ普遍的な内容だと思うので万人にお勧めしたい良教材。この方式で他の試験資格のExam Readinessも作って欲しい。
自分はこの教材に出会えたことでその後のDOPについても10%はスコアが上がっているんではないかと感じてる。
SCS合格後2週間後に受験日を設定
年末年始挟んでいたとはいえSCSが3週間で合格できたので、DBSは2週間で挑むことにした。無理そうなら延期すればいいしね。
なんだか合格する気がする
CLF、SAA、SOA、DVA、SASと取得して6つ目の受験だったのでこの時点で基礎知識があり、試験慣れもしていたと思う。あと最初に「Exam Readiness」をやったのも大きかった。実際、「Exam Readiness」後に問題集を解くと初見で7割正解。この後DOPの受験でも初回で7割正解。本試験でも20分残して退出して無事合格した。AWS資格全冠保持者の中で後半に1ヶ月で2つ、3つ資格をとる人が何名かいたのでいったいどれだけ私生活を犠牲にしているのかと思っていたのだが、自分で体験してみると後半になればなるほど楽になるのがよくわかる。実際自分もこの後短期間でDOPに合格してる。
教材と問題集の収集
この辺りの試験からUdemyに日本語の問題集がなくなってくるので学習進捗を図るための問題集めに苦労する。公式サンプル問題、公式模擬試験、書籍,TeckStock、Exam Readiness等からかき集めた。
他の試験と被る箇所とそうでないところ
SAA、SOA、ANS、SASと出題範囲が被っているので先にこれらの試験を受けていると比較的短期間で合格できる。AuroaとRDSの正確な違いが問われるのでこの点がきっちりと整理しとこう。DocumentDB、Neptune、QLDBは現状自分は実務で使わないし採用もしないのでモチベーション上がらず適当に流したが出題が少なくてよかった。Neptune使ってみたい。
実務でも役立つ学習のポイント
別リージョンでのDR
- CloudFormationでの自動実行
- RDS Event通知での障害検知
- Route53でのフェイルオーバールーティング
バックアップ
- RDSの自動バックアップ、手動バックアップの違い。
- ポイントタイムリカバリできるDBサービス
- リージョンを跨ぐバックアップファイルのコピーの自動化
読み取り処理の高速化
- リードレプリカの無印RDSとAuroraのエンドポイント分散処理設定
- ElasticCatcheでのセッション管理
- DynamoDB アクセラレータ(DAX)による読み取りキャッシュ
AWS資格試験のよいところ5つあげておく
自分は長くIT資格を取るのなんて時間の無駄だと思ってきた人間だったので、そんな自分がなぜAWS認定資格を有益だと感じていて自分で7つも取った上にさらに人に勧めるのか、また今回実務とタイミングよくあったので資格取得がなぜ実務に役立つと自分が感じているのか書きたい。
1. 適度な学習量である程度実務で使える知識が得られる
複数の資格を段階的に取っていくことで最終的に広範囲な知識を有することができるという認定の他段階方式が秀逸。これが初めからSAP一択しかないだと少なく見積もっても半年以上はかかるので、自分は途中で挫折していたと思う。
2. 実務で使える組み合わせのアイディアが得られる
日本のIT資格の問題見るとこの知識一生実務で使う機会ないだろうなと思って中々モチベーションが上がらなかったがAWSは試験のための勉強を通じて実務で使える気づきがあるのが良い。そしてAWSはクラウドだ、自分に知識があって予算さえ通してしまえば明日から実践できるというのがさらに良い。知っていることがアドバンテージになる、これは俄然、学習の意欲が湧く。
3. アーキテクト設計においてある程度及第点がわかる
クラウドといえどもリリースしてしまった後で変更するのは大変なので、初動の設計でこのアーキテクトがベストではなくても及第点かどうかはすごく重要だと思っている。200以上あるサービスの中から可能な組み合わせを全て検証することは不可能なんである程度骨角となる組み合わせが学べるのが良い。
4. 安全に使うためにこれだけは覚えてという意思を感じる
試験の性格として博学な知識を求めるというよりは、実務で使う上でこういうふうに使うのがいいですよ、こういう風にするとセキュアですよとかを学んで欲しいという出題者の意図を感じる。クリック一発でサーバが立ち上がるとはいえ個人情報がダダ漏れでは商用サービスとしては成立しない。AWSは歴史も長いだけあって数々の個人情報漏洩のニュースを提供してきたと思うけど、その経験を元に押さえておきたいことが学べると思う。
5. 大規模なシステムの構成要素が一通り学べる
AWSはコンピューターリソースの提供だけでなくWAFなどの防御やCloudTrailなどのガバナンス、監視などのサービスも一通り揃っているのでこれだけでシステム開発におけるエンドユーザ向け機能以外にどんなものが必要か把握できる。別にAWSでなんでも作らなくてもいいのでベースを一通り把握した後は、個別のサービスを比較していろんなベンダーもので置き換え可能か考えていけるようになる。