他部署から出社率をみるためのPower BIレポートを作成してほしい、という依頼を受け、Power BIレポートを作成&公開したところ、何度もデータについて質問されたことを通しながら、Power BIレポートのビジュアルの重要性を痛感し、取った対応策を共有します。
何を何度も確認されたかというと、使ったデータのデータソースについてと母数の定義、出社率を出すための計算式でした。(出社率を出すための母数は会社に所属する従業員のみなのかどうか、出社率を出すにあたり土日祝は考慮されているのか、など。)
もちろん、作成時には依頼者と会話し、この辺りはクリアにしてレポートの作成は行っていました。ただ、この依頼者は退職され、特にドキュメントは用意していなかったため、退社された方の後任者より何度も質問されました。
たしかに当時のレポートには全く説明が記載されておらず、初めて見た人は全くわからないレポートになってました。誰が見るかわからないことを前提にレポートは作成する必要があるな~思いながら、この件はPower BIのビジュアルについて考えるきっかけとなりました。
こちらのドキュメントはPower BIのビジュアルデザインについて抑えておくことが網羅的に説明されているのでとても参考になります。
https://www.docswell.com/s/marshal_dabao/524WLM-2023-09-10-155345#p1
今回の件については情報ボタンを使ってその辺りを説明することにしました。
<概要>
情報ボタンをクリックすると、説明文書が表示されるようにしました。
- Power BI Desktopにて、Tooltip用のページを新規作成
- Tooltip用のページの設定
- Power BIのレポートキャンバスに情報ボタンを配置
- 情報ボタンの[書式設定]ペインにて[アクション]や[種類]などを設定
※参考にした記事
https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-bi/create-reports/desktop-buttons?tabs=powerbi-desktop
<手順>
- Power BI Desktopにて、tooltip用のページを新規作成します。
Tooltip用のページはキャンバス設定にて、型を"ツールヒント"に設定します。
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Tooltip用のページはページ情報にて、名前を型に設定し、"ツールヒントとして使用することを許可する"をOnにします。
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Tooltip用のページに、説明しておきたい内容を記載しておきます。
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PowerBI Desktopの[挿入]タブから[ボタン]=>[情報]ボタンを選択し、レポートキャンバスにボタンを配置します。
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作成した[情報]ボタンを選択したまま書式設定の項目で [状態] を選択し"押したとき"を選択、[アイコンの種類]については"情報"に変更します。
- こちらでブックマークの設定を行います。[情報]ボタンをクリックしたら、先ほど設定したTooltipsページが開くようにします。
以上