連想配列とは
連想配列とは、キーと値をペアとして格納するデータ構造のこと。
Pythonでは辞書(dictionary)が連想配列に相当する。
連想配列の特徴
連想配列の特徴的な機能は、キーを使った値の高速な検索。
例えば次のように辞書を作成し、キーを指定して値を取り出すことができる。
my_dict = {'name': 'Alice', 'age': 25, 'job': 'Engineer'}
print(my_dict['name']) # 出力: Alice
また、キーと値のペアは追加や更新も容易で、次のように新たなペアを追加したり、既存の値を更新することが可能。
my_dict['hobby'] = 'Reading' # 新たなペアの追加
my_dict['age'] = 26 # 既存の値の更新
辞書は順序を保持しないという特徴もある。
⇨データが追加された順序ではなく、キーに基づいてデータが管理される。
(ただし、Python 3.7以降では、辞書はデータが追加された順序を保持するようになった)
連想配列を使う場面
連想配列は、キーに対応する値を効率的に検索したいときに特に有用。
例えば、人の名前をキーとし、その人の情報を値とする辞書を作成すれば、名前から迅速に情報を引き出すことができる。
また、頻度カウントのような処理も連想配列を使えば効率的に行える。
文字列やリストなどの要素の出現頻度をカウントするとき、要素をキーとし、その出現回数を値とする辞書を作成すると、カウントの操作が容易になる。
まとめ
連想配列は、キーと値のペアを効率的に管理するためのデータ構造であり、Pythonの辞書はその代表例である。データの追加、更新、検索を高速に行うことができる。