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結局 QuickSightでグラフを表示する際に、SPICEとAthenaどっちが安く表示できるのか問題について

Last updated at Posted at 2024-08-05

初めまして、メグです。

今回はタイトルにもある通り、SPICEとAthenaでのDirectQueryのどちらが安く収まるかについて記載していきます。

各サービスの料金体系について

SPICE

SPICEはQuickSightのインメモリです。
料金体系は、保存しているデータ量に応じて毎月課金が発生します。

【金額】
image.png

例)
10GBのデータを格納している場合の金額

\begin{align}
10(GB)  \times 0.38(USD/GB) = 3.8(USD)
\end{align}

Athena(SQLクエリ)

Athneaの課金額は、クエリを叩いた際にスキャンされるデータ量に応じて課金額が決まります。

そのためデータ量の大きいテーブルに対して何度もクエリを叩いていると、それだけで料金がかさばります。

【金額】
image.png

例)
1回のクエリで10GBのデータをスキャンした際の金額

\begin{align}
10(GB)  \times \frac{5}{1024}(USD/GB) = 0.049(USD)
\end{align}

比較

各料金の直接的な比較ができないため、以下の条件で比較をします。

SPICE料金は、10GBのデータを格納した際の料金を計算します。
Athenaでは、1回あたりのクエリのデータスキャン量を 10GBとして料金を計算します。

SPICEの料金に、Athneaのクエリを何回叩けば届くのかを導きます。

\begin{align}
クエリの上限 = \frac{SPICEのデータ量(GB) \times0.38(USD/GB)}{クエリあたりのデータスキャン量\times\frac{5}{1024}(USD/GB)}

\end{align}
\begin{align}
= \frac{10(GB)  \times 0.38(USD/GB)}{10(GB)  \times \frac{5}{1024}(USD/GB)}=77クエリ
\end{align}

今回の計算上、77回クエリを叩けば SPICEの料金に届くことがわかりました。
つまり、77回クエリを叩かないのであれば Athenaのほうがお得になるという結果になります。

注意

今回の計算では、以下のようなことを考慮しています。
実際にご自身の環境で試す際は、ご注意ください。

1.SPICEは格納するデータの形式にもよりますが、基本格納する前のデータ量よりも、SPICEで保持するデータ量の方が大きくなります。
2.作成者アカウントがある場合は、SPICEはデフォルトで 10GB付与されます。
3.Athenaを使用する場合は、データ圧縮・列指向・パーティションを施すことで、1回あたりのスキャンされるデータ量を最小10MBまで抑えることができます。

自己紹介

初めまして、メグです。(@megggguguuuuuuu)

高専を卒業後、新卒で今の会社に入社をしました。
今年で3年目突入になります。

現在は、AWS関連のメインの業務に参画しているため、
AWSの勉強を行っております。

AWS資格を現在 CLF,SAA,SOA を取得しています。
(DVAについては、12月ごろ受験予定)

AWS資格 12冠することが目標です。
同じくAWS 資格を目指す方は、お互いに刺激しあいながら資格取得に向けて頑張りましょう!

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