動作確認環境
- ArchLinux(2024年12月18日時点)
- KDE Plasma 6
- Code - OSS(VScodeのMITライセンス版) 1.96.0
- fcitx5 5.1.11
もとの設定
ELECTRON_OZONE_PLATFORM_HINT=wayland
 環境変数ELECTRON_OZONE_PLATFORM_HINTをwaylandに設定し、electronをwaylandでネイティブに動作させていた。
 日本語入力に関しては、fcitx5-mozcをインストールし、Input Methodをfcitx5に設定し使っていた。
 他に、Code - OSS、日本語入力関連で設定していることはなかった。
問題
あるタイミングから、Code - OSSで日本語入力ができなくなった。(逆に、なぜそれまでは特に設定せずに日本語入力ができていたのかも、分からない)
試したこと
 fcitx5のwikiを参考に、codeコマンドに--enable-wayland-imeオプションをつけることで日本語入力ができることを確認した。(問題なく使えるが、警告は出てしまう。)
$ code --enable-wayland-ime .
Warning: 'enable-wayland-ime' is not in the list of known options, but still passed to Electron/Chromium.
このオプションをデフォルトでつけることのできる方法はないか探した。
- 
argv.confへの書き込み
 サポートされているオプションが非常に少ないようで、断念した。 ドキュメントもまとまっていない。
- 
electron-flags.confの作成、書き込み
 Code - OSSはこの設定ファイルは読まないらしく、断念。
解決方法
yangniao23様のZenn記事に、次のような記述があった。
- vscode
~/.config/code-flags.conf に起動引数を書ける
これを参考に、次のように設定ファイルを作成した。
--enable-wayland-ime=true
すると、問題なくfcitx5で日本語入力ができるようになった。(相変わらず、警告は出てしまう)
$ code .
Warning: 'enable-wayland-ime' is not in the list of known options, but still passed to Electron/Chromium.
タスクバーから起動する際も、問題なく日本語入力ができるようになっていることを確認した。
おわりに
 KDE Plasma 6でVSCode(Code - OSS)を動かすとき、いちいち起動オプションをつけずに日本語入力が有効化できる設定を紹介した。
 Warningが出るのだけ気に食わないので、今後の課題とする。
