はじめに
Pythonの仮想環境(venv)を起動するのがかなり面倒だったので、コマンドを定義して運用することにした。
~/python
というディレクトリに仮想環境を複数作り、pyactivateというコマンドで、その切り替えをどこからでもシンプルに行えるようにしてみる。
この記事の内容は、UNIX系OSを想定している。
動作を確認したのはArch Linuxで、bashはGNU bash(version 5.2.37)、Python3.13.1の環境。
ステップ1. Pythonの仮想環境の作成
$ mkdir ~/python
$ cd ~/python
$ python -m venv (仮想環境の名前)
ステップ2. pyactivateコマンドを定義する
$ vim ~/python/env
~/python/env
pyactivate (){
. "$HOME/python/$1/bin/activate"
}
適当にググってみて、名前が衝突する可能性は小さそうな名前にした。仮想環境が1つしかない場合、$1
を仮想環境の名前に置き換えて運用するのもよさそう。
このコマンドの使い方は、「使ってみる」の節を参照のこと。
ステップ3. ~/.bashrcに追記する
$ vim ~/.bashrc
~/.bashrc
(前略)
. "$HOME/python/env"
使ってみる
試しに、.venv1、.venv2という名前の仮想環境を作って、pyactivateコマンドを使ってみた。
$ pyactivate .venv1
(.venv1) $ pyactivate .venv2
(.venv2) $ deactivate
$
おわりに
Pythonの仮想環境を起動するのに、長いディレクトリ名を入力したり、ディレクトリの移動をしたりする必要がなくなり、非常に快適になった。
Pythonの仮想環境を起動するのが億劫という方には、ぜひ試していただきたい。