はじめに
ポリシー違反が起こったとき、返信待ちや、審査待ちのように待ち時間があり、時間が取られてしまいます。
なるべく迅速に解消できるように対応できることをまとめました。
ポリシー違反の種類
自分が受けた違反がどの種類の違反なのかが分かれば対処が早くなるので違反の種類について理解しておきましょう。
ポリシー違反は大きく分けて2つに分けれられます。
1. 広告実装方法関係の違反
2. デベロッパーの不正行為関係の違反
1.広告実装方法関係の違反
AdMobを使った広告実装方法に関する違反です。
例えば、広告をクリックするつもりがないのにクリックしてしまうよう広告表示をした時は実装方法関係の違反に該当します。
こういった広告実装関係の違反は、各広告フォーマット毎に変わるのでそれぞれ知っておく必要があります。
ご自身が実装されているフォーマットに合わせて、下記リンクで当てはまるものがないか確認してみたください。
■参考
- バナー広告
- ネイティブ広告
- インタースティシャル広告
- リワード&リワード インタースティシャル広告
2.デベロッパーの不正行為関係の違反
配信されている広告の操作に関わる違反です。
例えば
- 自分のアプリで広告をクリックした
- 同じユーザーが繰り返し広告をクリックした
といった行動が該当します。
他にも、広告へのクリックを依頼したり、広告をクリックしないと先に進めなくしたりする実装も当てはまります。
■参考
行動ポリシー
ペナルティの種類
ペナルティも複数種類があり、それぞれペナルティの重さと対処方法が異なります。
全部で4つあり、ペナルティが軽い順に並べるとこのようになります。
- 広告表示の停止
- アプリの停止
- AdMobアカウントの無効化
- アカウントの強制停止
1.広告表示の停止
■ペナルティ内容
特定の広告ユニットが停止される
■発生する原因のパターン
・インプレッションが配信していない国から急に増えた場合
・CTRが100倍以上になるなど明らかに正常でない自体が発生した場合
■対処方法
・異常のある広告ユニットの配信停止
・広告ユニットの変更
2.アプリの停止
■ペナルティ内容
対象アプリで広告が配信されなくなる
■発生するパターン
・性的描写が露骨なコンテンツが配信されている
・危険または中傷的なコンテンツが配信されている
・クリックを誘導するレイアウトと判断されている
■対処方法
違反箇所を修正対応してストアにアップデートした後、ポリシーセンターにて審査をリクエストする
■参考
3.AdMobアカウントの無効化
■ペナルティ内容
AdMobアカウントの利用停止
■発生するパターン
・ご自身のサイトや YouTube チャンネル、アプリの広告をクリックしている
・自動ツールやボットを使ってトラフィックを増やしている
・収益の高い広告が表示されるよう操作している
・クリックを誘導するレイアウトと判断されている
■対処方法
申し立てフォームにて連絡
■参考
■無効化された時の大切な心構え
- 違反理由を確認すること
必ずしもGoogleから違反理由を示されるわけではありません。
よくある停止理由を読み、どれに当てはまっている可能性が高いかを確認しましょう。
ここで、実際の違反とは違う違反理由だと思い申し立てを行なってしまうと、措置解除の可能性が大きく下がってしまいます。
- 自分で改善できるところは改善してから申し立てること
焦って申し立てを送ってはいけません。
原因が自分の記述にないとしても、アプリコードを改善することで不正を防げるのであれば、その改善をした上で申し立てを行いましょう。
また、その際は申し立てのフォームに、「どういう理由で」「どういった改善を行い」「それによってどう不正が防がれるのか」を書くと、不正防止に対する姿勢を伝えることができます。
申し立ての例)私のアプリでは会員認証を行わず広告表示を行うことができました。これにより、botのアクセスを許してしまっていたため、広告表示画面が表示される前にユーザーであることを確認する認証機能を実装しました。これにより、今回検知されたbotによる不正なトラフィックは防ぐことができるようになります。
- 申請方法を確認する
アプリの停止か、AdMobアカウントの停止かで申請方法が分かれます。申請方法を誤り、無駄に時間を取られないように、適切な申請方法は必ず確認しましょう。
4.アカウントの強制停止
■ペナルティ内容
AdMobアカウントの利用停止
大きく2段階に分かれる。
・Googleが正確な調査を行うための停止状態
・永久に利用できなくする無効化(アカウントBAN)
■発生するパターン
上記「②広告表示の停止」「③AdMobアカウントの無効化」で記載された発生するパターンについて特に悪質だとGoogleが判断した場合
■参考
ポリシー違反を受けた時に大事なこと
落ち着いて内容確認
何はともあれ、届いたメッセージを読みましょう。
落ち着いて、何が問題でどのような措置を受けているのか確認しましょう。
メッセージのほとんどが、警告メッセージです。その段階で対処すればペナルティを受ける心配はなくなります。
ペナルティを受けてしまう事例の半分以上が、警告メッセージを無視していたために受けてしまうものです。
一発レッドカードであるケースは稀ですので、落ち着いてメールを開きましょう。
メッセージを開いたら、指摘の内容が適切か確認しましょう。
つまり、身に覚えがあるかです。
改善できるところは修正する
もし、「あ、確かにありえる、かも。」と少しでも疑いがあるならそのコード部分をすぐに修正しましょう。
絶対に起こり得ないと確信が持てる場合以外は、修正できる部分は修正してしまう方が吉です。
適切な方法で連絡
修正が終わったら、Googleに連絡です。
黙っていても、物事はすすみません。
修正が完了し、問題が発生しないことが確認できたら、Googleに再度審査をしてもらえるように連絡しましょう。
ペナルティを受ける前なら、ポリシーセンターからGoogleの担当者へコミュニケーションをとることが可能です。
この際、英語で送ることで素早く対処してもらえる可能性が高まります。
が、問題が複雑なケースでは、日本語で正確に表記した方がコミュニケーションミスでの違反状態継続のリスクを下げることができます。
あとは、粘り強く丁寧にやりとりをしましょう。