Power AppsでExcelデータをフィルターする時の罠

背景と結論

Excelで存在するデータをそのまま使ってPower Apps化したい、という根強い要望に応えて。こちらの記事に背中を押されて検証してみたら、いたるところに罠が仕込まれてました・・・

結論から言うとExcel Online (Business)コネクタにおいて、
・ 列名に「・」や「-」が入っているとフィルター効かない
・ 数値はフィルター効かない（Excel文字列設定にしてもダメ）
・ 「'」接頭辞¹をつければ数値でもフィルター効く
・ コンボボックスのSelf.SearchTextでのフィルタは全滅

罠はあれど、注意しておけばお手軽にアプリ作れそう。
今後の動作改善を願っております・・・

検証内容

下表の6列のテーブルを用意。いずれも1～9999の連番。
1列目： 列名に「・」の文字有り、0埋めするため999以下は「'」接頭辞付き
2列目： 列名に「-」の文字有り、0埋めするため999以下は「'」接頭辞付き
3列目： 列名に「_」の文字有り、0埋めするため999以下は「'」接頭辞付き
4列目： 列名に「・」や「-」無し、1000移行も「'」接頭辞付き
5列目： 列名に「・」や「-」無し、1～9999まで全て数値（「'」接頭辞無し）
6列目： 列名に「・」や「-」無し、1～9999まで全て文字列（「'」接頭辞無し）

これらの各列に対して下図のような検証用アプリを作成。

・コンボボックスでFilter(テーブル,StartsWith(各列,Self.SearchText))が効くか？
・ギャラリーでFilter(テーブル,StartsWith(各列,TextInput.Text))ができるか？
を検証の結果、先の結論となった。。。

1. ※ 「'」接頭辞の歴史はこちら ↩