今度、IPAの秋季試験で、プロマネを受けようと思っています。
筆記はPASSできる自信は有りますが、
午後2の試験が、論述式で、正直自信ないです。
まあ、ざっくり作文がにがてなのです。
実際、過去に何度か受けて、いずれも午後2の作文がpassせず...という結果でした。
IPAの過去問が公開されてたりもしますが、
PM午後2の過去問こそ出ていますが、解答例は、例ではなく「出題趣旨」と書いてあります。例じゃないやん。
そんなわけで、作文がネックだったのですが、
昨今「生成AI」というですね、作文してくれるアイツラが出てくれましたので、
これが、作文の試験対策として有効なのではないかと思い、PoCしてみたしだいです。
やったこと
- 出題論旨を読ませて回答させる = ニア解答を作成する
- ↑を見ながら自分で作文してみる
- 出題論旨を読ませて評価させる
- 出題論旨を読ませて改善させる
ここまでやると2〜4で改善サイクルを回せそうです。
これまで作文の勉強で非常にやりにくかった
作文の評価 を生成AIにやってもらえるようになったのは、勉強方法としてインパクトを感じました。
生成AIの論述立てとプロマネの解答採点する人の思考があっているかどうかはわかりませんが、
まあ少なくとも私よりかはかなりマシなのは間違いないので、使う1択。
(1) 出題論旨を読ませて回答させる = ニア解答を作成する
出典:令和5年度 秋期 プロジェクトマネージャー試験 午後2 問1
を題材としました。
過去問からスクショを切り取って、ChatGPT gpt-4oに読ませたうえで、次の質問をしました。
(入力)
設問アに回答してください。
(ChatGPT)
プロジェクトの目標
私が携わったシステム開発プロジェクトは、金融機関向けの新しいオンラインバンキングシステムを開発することでした。このシステムの目標は、ユーザーの利便性向上とセキュリティの強化、そして市場での競争力を高めることでした。
リスク管理
理由: 金融機関向けのシステムは高いセキュリティが求められますが、開発過程でのリスクも高いため、リスク管理は重要な項目でした。特に、セキュリティリスクや法規制リスクを特定し、対応策を講じることで、システムの信頼性を確保することが必要でした。具体的には、定期的なリスクアセスメントとリスク対応計画の策定を行いました。
ステークホルダ管理
理由: 本プロジェクトでは、金融機関の幹部やIT部門、法務部門など多くのステークホルダが関与していました。各ステークホルダの要求や期待を適切に管理し、プロジェクトの進行に対する合意を得ることが成功の鍵でした。定期的な会議や報告を通じて、ステークホルダとのコミュニケーションを密にし、意見のフィードバックをプロジェクト計画に反映させました。
プロジェクトチーム管理
理由: 開発チームのスキルとモチベーションはプロジェクトの成功に直結します。特に高度なセキュリティ技術が求められるため、チームのトレーニングやスキルアップが重要でした。また、メンバー間の協力とコミュニケーションを促進するために、定期的なチームビルディング活動や進捗会議を行いました。これにより、チームのパフォーマンスを最大化し、プロジェクト目標の達成に貢献しました。
これらの項目を適切に管理することで、プロジェクトの目標を達成し、ユーザーにとって利便性が高く、安全なオンラインバンキングシステムを提供することができました。
ここまでフォーマットが揃っていれば、私も作文できそうです。
(2) ↑を見ながら自分で作文してみる
私が関わった医療機器の新規事業分野のアプリ開発プロジェクトについて述べます。
プロジェクトの目標は、このアプリの非常に新しい考え方を素早く世に出すことでした。
そこで時間、コスト、品質以外に以下の3つの項目をプロジェクトマネジメント対象としました。1つ目は、法的要件の調査と理解です。
医療機器であるので法的要件を遵守する必要が有ります。
特にこのプロジェクトでは新規に制定される診療報酬に合致させることがビジネスとしての成功要件でありましたので、
当該の新設される診療報酬に関する法律への理解が正しいか、医学会、医療協会、厚労省とのコネクションのある産学連携コーディネータの方などとヒアリングして、
我々の理解度をモニタリングする必要が有りまし。2つ目は、知的財産権に関する調査です。
本件は特許申請予定の技術を伴う開発でした。
特許庁のWebサイトで定期的に、関連する新しい特許技術を網羅的に調べて競合する特許が出現していると、アプリがローンチできません。
このため同類の特許がいないか確認することをスケジュールに盛り込み定期観測しました。3つ目は、医療機器化にともなう臨床試験計画です。
新規医療機器とするため臨床試験が必要でした。
非常に症例数の少ない患者を集める必要が有り、連携する医療機関と月例進捗会を行い
医療機関側の進捗も管理する必要が有りました。
(3) 出題論旨を読ませて評価させる
(私)
厳しめに採点してください。
採点理由も教えてください。
論述試験として、良かった点と、改善したほうが良い点を教えてください
(ChatGPT)
厳しめの採点評価
点数70点/100点
採点理由プロジェクトの目標
プロジェクトの目標が明確であるものの、具体性が不足している。「新しい考え方」を具体的に述べることで目標がより明確になる。
目標達成のための具体的なゴールや指標が示されていない。法的要件の調査と理解
医療機器における法的要件の重要性は適切に述べられているが、具体的なモニタリング方法や結果についての詳細が不足している。
「モニタリングする必要が有りまし」という表現が未完了であり、文章が未完となっている点が評価を下げる要因となる。知的財産権に関する調査
知的財産権の調査の重要性と手法が述べられているが、具体的な調査結果や対策についての記述が不足している。
調査の具体的な頻度や方法についての詳細がもう少し欲しい。臨床試験計画
臨床試験の必要性とその計画の重要性は強調されているが、具体的な進捗管理方法や成果についての詳細が不足している。
医療機関との連携方法が述べられているが、具体的な課題や解決策についての記述があればより良い。良かった点
重要項目の選定
法的要件、知的財産権、臨床試験という3つの重要な項目が適切に選定されている。
各項目の重要性が適切に強調されている。適切な理由付け
各項目をプロジェクトマネジメントの対象とした理由が明確であり、論理的な説明がなされている。改善点
プロジェクト目標の具体化
プロジェクト目標について、具体的なゴールや指標を明確にすることで、目標がより具体的に理解できるようにする。
例: 「市場での競争力を高めるために、新しい技術を迅速に提供すること」具体的な成果と詳細の記述
各項目の管理について、具体的な成果や実際に行った対策の詳細を述べることで、より説得力を持たせる。
例: 法的要件の遵守を確保するための具体的な手法や結果、知的財産権調査の頻度や方法、臨床試験の具体的な進捗状況など。文章の修正と完了
未完了の文章を修正し、文法や表現を整えることで、全体の文章がより読みやすく、理解しやすくなる。具体的な課題と解決策
各項目について具体的な課題やそれに対する解決策を述べることで、プロジェクトマネジメントの実践的な側面を強調する。
例: 臨床試験における具体的な課題とそれに対する対策、法的要件の調査における具体的な障害とその解決方法など。全体として、各項目の重要性が適切に述べられている点は評価できるが、具体的な詳細や成果についての記述が不足しているため、説得力に欠ける部分がある。業務上の秘密を守りつつ、もう少し具体的な記述を加えることで、さらに高評価を得ることができるでしょう。
めっちゃ厳し目で70点てマ?
ほんでめっちゃいろいろフィードバックくれました。
具体的に書くと説得力があると言われましたが、
実業務の話なんて具体的にかけるわけ無いやん。。。情報流出になるので。
みんないったいどうしているんだ。。。
(4) 出題論旨を読ませて改善させる
(私)
内容を変更していいので具体性を入れて説得力をもたせる構成にしてください。
(ChatGPT)
私が関与した医療機器の新規事業分野のアプリ開発プロジェクトについて述べます。このプロジェクトは、革新的な医療ソリューションを迅速に市場に提供することを目指していました。具体的には、時間、コスト、品質に加えて、以下の3つの重要なプロジェクトマネジメント項目を設定し、効果的に対処しました。
まず第一に、法的要件の調査と理解があります。医療機器の開発には厳格な法規制があります。特に新設される診療報酬に関連する法的要件を的確に把握することは、事業成功の鍵でした。私たちは、医学会や厚生労働省と綿密に連携し、診療報酬に関する最新の法律や規制の理解を深めるための定期的なヒアリングを実施しました。これにより、プロジェクト全体が法的リスクを最小限に抑え、市場投入のスケジュールを確保しました。
次に、知的財産権の保護に関する戦略があります。私たちは開発中の技術について特許を取得する予定でした。そのため、競合する特許技術の早期発見が不可欠でした。定期的に特許庁のデータベースを監視し、関連する特許出願状況を追跡しました。このプロアクティブなアプローチにより、争議の余地のない知的財産権の保護を実現し、開発成果の安全な商業化を確保しました。
最後に、医療機器化に伴う臨床試験計画があります。我々は新規医療機器としての認証取得を目指し、患者数が限られている中での臨床試験を計画しました。複数の医療機関との緊密な協力の下、進捗管理会議を定期的に開催し、臨床試験の進行状況を確認しました。この体制により、厳格な規制要件の中でのスムーズな進行と、市場投入の遅延を最小限に抑えることができました。
以上の取り組みにより、法的コンプライアンス、知的財産権の保護、そして効率的な臨床試験計画の策定と管理が成功し、プロジェクト全体の成功に貢献しました。
なるほど。例えば
この体制により、厳格な規制要件の中でのスムーズな進行と、市場投入の遅延を最小限に抑えることができました。
の効果が具体的にわかる文が追加されています。
業務の中身を具体的に・・・というわけではないんですね。なるほど。
とまあこんなかんじで
回答例のないプロマネ過去問論述試験も、ChatGPTによって試験対策がはか取りそうです。
秋期は、このアプローチでトライアルしてみます。