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AWS認定試験を全冠した勉強法

Last updated at Posted at 2024-02-13

会社負担でAWS試験を受けさせてくれたので、資格を全て取得しました。
半年間で全て取得することがでたので、難易度や勉強法についてシェアしたいと思います。

試験前の私のスキルセットについて

3年前にSAA(Solutions Architect - Associate)を取得していましたが、更新が間に合わず失効している状態でした。
オンプレは未経験です。
GCPとAzureの下記資格は保有していましたので、クラウドに対する苦手意識はありませんでした。

  • Azure Fundamentals
  • Azure Solutions Architect Expert
  • GCP Professional Cloud Architect
  • GCP Professional Data Engineer

AWS認定試験とは

2024年2月時点、AWS認定試験は下記の12個があります。

Foundationalレベル

  • Cloud Practitioner

Associateレベル

  • Solutions Architect - Associate
  • SysOps Administrator - Associate
  • Developer - Associate

Professionalレベル

  • Solutions Architect - Professional
  • DevOps Engineer - Professional

Specialtyレベル

  • Data Analytics - Specialty
  • Database - Specialty
  • SAP on AWS - Specialty
  • Advanced Networking - Specialty
  • Machine Learning - Specialty
  • Security - Specialty

なお、下記試験は廃止が決定されています。

  • SAP on AWS - Specialty
  • Data Analytics - Specialty
  • Database - Specialty

AWS認定の全冠を達成するためには、受験時間だけでも約32時間が必要になります。
また、総額受験費用はバウチャーを使用しない場合、32万円位かかります。

2024年4月から受験料が高くなるようです。
https://aws.amazon.com/jp/certification/policies/before-testing/
安い期間に試験を受験しましょう。

AWS認定試験を全て取得するメリット

  • 体系的にAWSの知識を習得可能
  • 個人の名前がAWS公式ページで表彰される
    こんな感じで2024年も表彰があります
    https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/2023-japan-aws-all-certifications-engineers/
    全冠の人数が毎年増えているため、表彰自体が無くならないか不安です
  • 会社での評価が上がる
    会社によると思いますが、会社で初だったこともあり評価して頂けました
  • 商談時に有利
    スキルの証明になるため、AWS案件の商談時に有利に働くことが多かったです
  • 商品がもらえる
    副賞がもらえるようです(何を貰えるのかは知りません)
    さらに、2023年のAWS Summit Tokyoでは全冠Tシャツがもらえたようです(先着順ですぐに売り切れていました)

認定日と難易度

資格名 認定日 得点 難易度
Solutions Architect - Professional 2023-04-08 773 ★★★★★
SysOps Administrator - Associate 2023-05-01 726 ★★★★
Cloud Practitioner 2023-05-01 799
Solutions Architect - Associate 2023-05-13 777 ★★
Developer - Associate 2023-05-22 780 ★★★
Data Analytics - Specialty 2023-06-12 800 ★★★★
Security - Specialty 2023-07-08 789 ★★★★
Database - Specialty 2023-07-15 803 ★★
Machine Learning - Specialty 2023-07-26 821 ★★
SAP on AWS - Specialty 2023-08-03 844
Advanced Networking - Specialty 2023-08-25 782 ★★★★★
DevOps Engineer - Professional 2023-08-30 804 ★★★

奇跡的に全て一発で取得することができました

費用

総額費用は45,312円でした。
会社負担で何回でも無料で試験を受けられたのはとても良かったです。
【内訳】
受験料:0円(会社負担)
参考書:34,732円(計11冊)
Web問題集:4,580円
Udemy:6,000円くらい(3講座)

12個の試験に合格するうえで必要なこと

とにかく必要なことはモチベーションを保つことだと思います。
モチベーションを一度落とすと、取り戻すのは大変です。
無理せず各自の方法でモチベーションを落とさないように心がけましょう。

受験の作戦

  • 満点合格を目指さない
    何点で合格しようとも、合格すれば同じなので、細かい仕様については無理して覚えようとはしませんでした。
    モチベーションを維持するために、合格による成功体験を積み重ねることを一番に考えました。

  • お金を惜しまない
    将来への投資だと考え、参考書や問題集にはお金を惜しまないようにしました。

  • 空いた時間は全て勉強
    仕事と家庭で忙しい日々を送っていたため、空き時間は全て勉強することにしました。
    受験した後の帰りの電車でも勉強しました。

  • ハンズオンはやらない
    ハンズオン形式の勉強は理解が深まる良い勉強法だと思いますが、ハマると時間がかかるため実施しないことに決めました。
    自分は実施していないですが、後輩にはハンズオン形式で学ぶように言っています。

勉強方法

  1. Cloud Licenseの合格記を読み、出題傾向や難易度を把握し、どのくらい勉強すれば合格できるか確認する
    https://cloud-license.com/passrecord/
  2. YouTubeやUdemyで受験予定の試験名で検索し、見つかれば動画を視聴する
  3. 参考書を流し読みする(一部売っていない試験もあります)
  4. 参考書の章末問題を解く
  5. Cloud Licenseの問題集を繰り返し解く
  6. AWS公式の模擬試験を受ける

記憶が定着しないサービスは、AWS公式のYoutubeやChatGPTを駆使して理解を深めました。

試験を受けてみた感想

Cloud Practitioner

Solutions Architect - Professional受験後に受けたので、ノー勉でした。
サービスの概要を熟知したいたので、余裕かと思いましたが、俊敏性など日本語の選択肢から選ぶ問題に苦戦して微妙な点数でした。

勉強時間:0時間

Solutions Architect - Associate

こちらもSolutions Architect - Professional受験後に受けたので、ノー勉でした。
余裕かと思いましたが、3年前に合格したときの方が点数は良かったです。

勉強時間:0時間

SysOps Administrator - Associate

ラボ試験は無かったのですが、ギリギリの合格でした(落ちたと思いました)。
今後、受けられる方は、しっかり対策した方が良いです。

勉強時間:20時間

Developer - Associate

CloudFormationの細かい仕様が問われて苦しみましたが、なんとか合格できました(業務ではTerraformを使用しています)。
Codeシリーズは得意なサービスだったので、そちらでリカバリしました。

勉強時間:10時間

Solutions Architect - Professional

文章量と問題数が多く、とにかく体力勝負でした。
社会人になって集中力が著しく低下していることに気づけました。
手応えは全然ありませんでしたが、なんとか合格できました。
実現可能な選択肢の中から、一番最適な方式を選ぶ問題に苦労しました。

勉強時間:80時間

DevOps Engineer - Professional

一番最後に受験し、知識が定着していたので簡単でした。

勉強時間:20時間

Data Analytics - Specialty

新しいバージョンに切り替えが発表されていたため、急いで受験をしました。
当時は参考書が無かったため(今は専用の参考書があります)、WEB問題集(Cloud License)をひたすら解きました。
業務でデータレイクやデータ分析の提案を行っていたため、割と理解しやすかったです。

勉強時間:40時間

Database - Specialty

業務でデータベースを扱っている人にとっては簡単な試験でした。
読んだ参考書がとても分かりやすかったのでお勧めです。

勉強時間:20時間

SAP on AWS - Specialty

参考書が無かったので、WEB問題集(Cloud License)の問題を繰り返し解きました。
WEB問題集と似た問題が沢山出題されたため、Specialtyの中では一番楽な試験でした。

勉強時間:10時間

Advanced Networking - Specialty

個人的には一番難しかったです。
ネットワーク周りのサービス(Direct ConnectやTransit Gatewayなど)を業務で使用する機会が無かったので、理解するのに苦労しました。
YouTubeや参考書で勉強して、ギリギリで合格できました。

勉強時間:50時間

Machine Learning - Specialty

AWSに関係ない機械学習の基礎的な問題が多数出題されました。
SageMakerを業務で使用していたのと、G検定に合格していたこともあり、比較的少ない学習時間で合格できました。

勉強時間:20時間

Security - Specialty

当時、セキュリティサービスについては全くの無知で、全然触ったことが無かったので勉強に苦労しました。
WEB問題集(Cloud License)を反復して、何とか合格できました。
また、最近になってセキュリティサービスの大切に気づきました。
ケチらずに全てのセキュリティサービスを有効にしましょう。

勉強時間:40時間

最後に

試験を合格するにつれ実力がついていくるので、後半の試験は楽に感じられるようになりました。
当初は1年かけて全ての試験を取得する予定でしたが、途中から早く合格したいという思いが強まり、予定より前倒しで勉強を行いました。
全ての試験に合格した結果、周囲からの期待が一気に高まり、技術相談や提案書作成のサポートなどの仕事が増えました。この期待に応えられるよう、引き続き勉強を続けていきたいと思います。

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