フロアマップ上にバブル表記で売上などを可視化する方法をご紹介します。
専用のビジュアルは存在しないため、フリーフォームを使用し画像の上に散布図を配置する方法で実装したいと思います。
※地図上に表示する場合は「地図上のポイント」というビジュアルを使うことで可視化することができます。
フロアマップの準備
フロアマップを画像形式で作成し、publicアクセス可能な場所へ配置します。
※QuickSightで画像を埋め込む場合、カスタムビジュアルコンテンツを使用する必要がありますが、publicアクセス可能なURLしか指定することができません。
データセットの準備
今回はサンプルとして下記のCSVを作成し、QuickSightへアップロードします。
店舗名,座標X,座標Y,売上
店舗A,0,19,20
店舗B,0,12,40
店舗C,0,4,20
店舗D,4,0,40
店舗E,17,0,60
店舗F,30,0,20
店舗G,40,8,80
店舗H,40,15,30
店舗I,36,20,20
店舗J,26,20,50
店舗K,15,20,40
店舗L,6,20,20
店舗M,10,12,60
店舗N,15,12,40
店舗O,24,9,100
店舗P,12,7,30
ダッシュボードの作成
フリーフォームに設定
ヘッダーの「編集」→「分析設定」からフリーフォームを指定します。
フリーフォームに設定することで、画像の上にグラフを重ねることができます。
フロアマップを挿入
カスタムビジュアルコンテンツを選択し、プロパティから画像のURLを指定します。
「イメージとして表示」のチェックもONにします。
散布図の挿入
散布図を選択し、X軸に「座標X」、Y軸に「座標Y」、サイズに「売上」を指定します。
次に、散布図のプロパティから、下記項目を非表示にします。
- タイトル
- サブタイトル
- 背景
- 境界
- 選択
- X軸のタイトル
- X軸の目盛
- X軸のラベル
- X軸のグリッド線
- Y軸のタイトル
- Y軸のラベル
- Y軸のグリッド線
上記の項目を非表示にすると、下記の図のような散布図ができるはずです。
画像の上に散布図を重ねる
画像の上に散布図を重ねると、ほぼ完成です。
バブルの位置を調整したい場合は、散布図のプロパティからX軸とY軸の上限と下限を設定してください。
デフォルトのチャートの色が見ずらいため、色の変更を行えば完成です。
最後に
散布図のX軸とY軸を調整し、画像の上に綺麗に配置するのは大変ですが、一度指定すれば後は売上を変えるだけでリアルタイムに売上を可視化することができます。
実際の業務でも使えると思います。
参考
AWS社が公開しているダッシュボードも参考になりますので、ぜひ確認してみてください。
https://democentral.learnquicksight.online/#Dashboard-FeatureDemo-Free-form-Theater-Seating
※左メニューの編集(鉛筆)アイコンで実装を確認することも可能です。