Activiti6のサンプルをローカルで動かす

activitiのサンプルをローカルで動かし使ってみて、BPM及びactivitiの動作を一通り把握したい。
activiti7はクラウドを前提としているため、ハードルが高い。なので、まずactiviti6から。

activiti6をとりあえず動かす

activiti6ダウンロード

下記リンクからダウンロードする：
https://github.com/Activiti/Activiti/releases/download/activiti-6.0.0/activiti-6.0.0.zip
zipファイルを解凍したら、以下の3フォルダに分けられている：

• database： 各種データベース環境作成・メンテ用sql一式
• libs： activiti engine等、activitiのcoreライブラリ一式
• wars： サンプルwarファイル三つ

tomcat実行環境準備

tomcatの実行環境は、既に持っているため、ここで割愛。

activiti実行

上記warファイルをtomcatのwebapps配下コピーし、tomcat配下binにあるstartupを実行する。

下記URLにアクセスし、ログイン画面が出ればOK。
http://localhost:8080/activiti-app

admin/testでログインできる。

これで、activitiはメモリ上のH2データベースを利用して動作するので、tomcatを停止すると、作成したすべての情報が消える。
なので、ローカルのPostgresと接続して、データが消えないようにしたい。

activitiをpostgresと接続する

接続方法は2つ。どちらもwebapps/activiti-app/WEB-INF/classes/META-INF/activiti-app/activiti-app.propertiesの編集が必要。

jdbcドライバを直接利用して接続

上記activiti-app.propertiesファイル内の以下の設定を行う：

activiti-app.properties

datasource.driver=org.postgresql.Driver
datasource.url=jdbc:postgresql://localhost:5432/準備したDB名
datasource.username=準備したユーザ名
datasource.password=準備したユーザのパスワード
hibernate.dialect=org.hibernate.dialect.PostgreSQLDialect

urlは自分の環境に適宜合わせること

JNDI Datasource経由して接続

activiti-app.propertiesファイル内jdbc関連をコメントアウトし、以下の設定を追加する：

activiti-app.properties

datasource.jndi.name=jdbc/activitiDB
datasource.jndi.resourceRef=true

{tomcat_home}/conf/Catalina/localhostにactiviti-app.xmlファイルを以下の内容で作成する：

activiti-app.xml

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<Context antiJARLocking="true" path="/activiti-app">
    <Resource auth="Container"
    name="jdbc/activitiDB"
    type="javax.sql.DataSource"
    description="JDBC DataSource"
    url="jdbc:postgresql://localhost:5432/準備したDB名"
    driverClassName="org.postgresql.Driver"
    username="準備したユーザ名"
    password="準備したユーザのパスワード"
    defaultAutoCommit="false"
    initialSize="5"
    maxWait="5000"
    maxActive="120"
    maxIdle="5"/>
</Context>

JNDI Datasourceを経由するいいところは、データベース接続先が変わっても、warファイルの作成し直すが必要ないってことかな。

データ構造を準備する

postgresの管理ツールまたはpsqlでactiviti用ユーザとそのデータベースを作成した後、activitiが使うテーブル一式の作成は必要。

本来ならば、activitiのProcessEngineConfiguration初期化時のsetDatabaseSchemaUpdateをtrueに設定すれば、自動的にテーブルを作成してくれるはずが、なぜかうまく行かない。

テーブル作成は、activiti解凍フォルダdatabase/create内の以下sqlを利用する：

• activiti.postgres.create.engine.sql
• activiti.postgres.create.history.sql
• activiti.postgres.create.identity.sql

tomcat再起動

tomcatから特にエラーが出ていなければ、activitiがpostgresのDBを利用することとなる。
activitiにログインして適当ユーザを作成し、データベースのact_id_userにそのユーザ情報が追加されればOK。